カテゴリ: 院長コラム

肩甲骨の裏側の凝り

指圧やあん摩など手技では届かないところに直接ピンポイントでアプローチできるというのが、鍼治療の強みです。手でアプローチしづらい所の一つに肩甲骨の裏側の凝りがあります。

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肩甲骨の裏には、肩甲下筋、前鋸筋がくっついています。

・前鋸筋は、肩甲骨を前に出す動き

・肩甲下筋は、腕を内に捻る動き、上腕骨を胸に近づける動きをします。志村けん氏の『あい~ん』の動きの時に使う筋肉です。

横向きで寝たり、肘をついてテレビを見たり、猫背でパソコンしたり、長時間この筋肉を縮めたポジションをとっていると、この二つの筋肉に凝りができると考えられます。

前鋸筋の凝り

凝りができると、肩の凝り感だけではなく、肩の関節の動きの悪さや、前鋸筋は肋骨にくっついているので、胸郭の動きを妨げ呼吸が浅いという症状も出てきます。

肩こり、肩の動きの改善、胸郭の動きの改善、肩のアライメントの改善には、必要なポイントになります。

肩甲骨の中の凝りに、針先が当たると『あ~そこ!』という心地よい感覚を受ける方が多いです。

この場所に凝りを感じている方は、しつこい慢性的な肩こりの方におおいですね。

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脇から肩甲下筋を狙った鍼

 

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肩甲骨内側より前鋸筋付着部を狙った鍼

 

 

症例報告:むち打ちからの首から肩甲骨の痛み・違和感

20代 男性

高校生の授業の野球にて、したの図のように走者がぶつかりそれから首後ろに違和感・痛み数年続いている
知り合いに鍼を勧められ来院

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目次

 お困りの症状】

 お身体の状態と見立て】

 鍼灸施術方法と経過 

 担当よりコメント 

 

 お困りの症状】

・左首うなじ、左首後ろ、肩甲骨周りの痛み

・首を後ろに反らせない

・肩甲骨周りの凝り感

・肩周りの痺れ感・横向き寝で肩に痛み

  

 お身体の状態と見立て】

・首を後ろに反らす角度が少ない(通常50度程度だが20度くらいしか反らせない)

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・胸椎の後弯強い(猫背)

・首後ろ~肩甲骨周りの筋肉のシコリ状の強ばりを触診にて認められる、揉まれると気持ちよい

ぶつかった際、首が前に折曲がる方向に衝撃が加わったことから、首後ろの筋が急に伸ばされた時に、筋にダメージが加わったと考えられる。筋は急に伸ばされると、反発で縮む作用があり、これがなかなか取れないコリとなって残ることがある。
自動車事故、コンタクトスポーツで良く見られる。強い衝撃でなくとも、こわばりが長くのことが多い。

 

 鍼灸施術と経過 

・週に一回ペースで施術を行う

・首~肩甲骨に鍼。シコリ状のしつこいコリをじっくり緩める。コリの深い部分には灸も併せて行う。

・施術毎にしこり状のこわばりが緩み、首の可動域も増える

・横向き寝での痛み、違和感も軽減

・首が後ろに反らせないため、猫背が強いため、猫背改善のエクササイズをアドバイス

 

 担当よりコメント 

ぶつかる、転ぶ、など意図しない衝撃が加わると、筋になかなか取れないコリができる事が見受けられます。
早めの施術をお勧めいたします。


・EDO鍼灸治療院の症例報告

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在宅ワークとお尻

この一年在宅ワークの方の身体の不調を見てきました。

特徴的な身体の変化のひとつとして、『お尻の凝りが』あります。

お尻って凝るのと思われる方もいらっしゃると思いますが、

すごい『凝る』のです。

お尻には、いくつもの筋肉があり凝りやすいポイントがあります。

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このあたりです。

お尻に凝りができたとしても、お尻に痛みや凝り感が出るわけではなく。
腰痛、坐骨神経痛、股関節の痛み・動かしづらさなどの症状として現れます。

1股関節の痛み
お尻の筋肉は、股関節を動かす筋肉です。そのためお尻の筋肉が凝ると股関節の可動域が減り股関節の痛みとして現れてきます。

2腰痛の原因
お尻の筋肉が凝ると、骨盤を立てる動きがしづらくなります。骨盤を立てることが出来ないと、腰が伸びません、
腰椎は本来前弯しているのものですが、腰が伸び辛い状態は腰の筋肉や関節に負担がかかり腰痛の原因になります。

3坐骨神経痛の原因
お尻の筋肉の下には、坐骨神経が通っています。坐骨神経は、腰椎から出て、お尻の下を潜り抜け、足の感覚や運動をつかさどる神経です。坐骨神経が圧迫されると足に痺れや痛みが出てきます。

在宅ワークが続きますので、動かない時間が長く、歩く時間が少ないことによる、体の不調対策考えてみる必要がありそうですね。1日30分の散歩と鍼灸ケアお勧めします。

症例報告:在宅ワークで増えた首痛・頭痛

30代 女性

半年前より、首の痛みと後頭部からこめかみにかけての頭痛

目次

 お困りの症状】

 お身体の状態と見立て】

 鍼灸施術方法と経過 

 担当よりコメント 

 

 お困りの症状】

・在宅ワークになってしばらくしてから首のコリから痛みに変わり、頭痛も出てきた

・うなじ・こめかみ(側頭部)の頭痛 

・夕方になると頭痛がでる薬を飲んでも効かない

・仕事のストレスを感じている

  

 お身体の状態と見立て】

・上半身の力が抜けず、常に緊張していいる。

・手足の冷えと発汗がある。緊張しやすいタイプにみられる

・上腹部の張りがつよく、おさえると苦しさをうったえる(ストレスが多いとみぞおち周りに強ばりを認めることがおおい)

・お腹を下しやすい

上半身のこわばりと、在宅ワークで、座りっぱなしが多くなり、動くことが減り、首肩周りのコリが酷くなり頭痛まで及んでいると考えられる。

 鍼灸施術と経過 

・まず首・肩周りを中心に施術 施術を重ねるごとに症状が減り、3回目の施術後には頭痛は感じていないとの事

・首肩の施術だけでは症状の再発の可能性が高いため、身体全体の状態をみながら気血のバランスを整える施術を行う。

・6回の施術を行い、症状の再発もなく、手足の冷え発汗もなく、お腹のこわばりも緩まっている。

・表情も明るくなり、声のトーンも明るくなった。

 担当よりコメント 

首肩こり頭痛は、仕事のプレッシャーやストレスで、上半身全体が強ばり、力が抜けない状態になっているケースが多く。

施術は首肩だけではなく、上半身の緊張をといてあげる施術が必要です。

身体の緊張が解けると、表情も明るくなりますね。


・EDO鍼灸治療院の症例報告

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春 水元公園

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先週の日曜日の桜です。八重桜が満開でした。シートを広げて寝転がって見る眺めは最高です。

ちなみに上の桜は水元公園で撮影しました。

水元公園は葛飾水元にある広大な公園です。遊具は多くないですが、季節に応じて、森、花、鳥と自然を満喫できる公園です。

これから新緑の季節が楽しみです。西村の出没頻度も多めの公園です。

今週17日土曜日アド街っく天国にて特集さます。是非ご覧ください。

前に撮影したものです
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首を横に倒すと痛い

首に痛みをかかえている方は、首を右左どちらかに倒すと痛みが出ていることが多い。

だいたい右に倒すと右首筋に痛み、左に倒すと左首筋にいたみという具合である。

これで痛い側の首をストレッチすると痛みが増すことがあります。

こういった場合は、肩甲骨周りの筋肉の強ばりがあり肩甲骨がうまく動かなくなっていることが多く

この筋肉緊張をリリースしてあげる必要があります。

このあたりにこわばりが出ています。

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首の治療には、肩甲骨の動きに注目することが必要です。

西村

関連ページ

小胸筋の凝り

前鋸筋の凝り

左肩甲骨内側のしびれ・凝り

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日本橋桜令和3年

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日本橋の交番前の桜が満開です。今週末までが見頃かと思います。

 

小胸筋の凝り

小胸筋あまり聞きなじみのない筋肉かと思います。

肋骨の前~肩甲骨の前にくっついて、肩甲骨を前方に引っ張る作用があります。

このあたりにあります。

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この筋肉が凝る原因として、手を使うときに肩を前方に突き出す姿勢にあります。

こんな感じ。猫背で肩が前にはいっていませんか?

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小胸筋が凝ってもこの場所に痛みコリは出ず、

手のしびれ、腕が上がりづらい、呼吸が浅い、肩甲骨内側のこり、などの症状が出てきます。

 

前回も書きましたが、猫背で腕だけ前に出して、PCを打つと小胸筋が凝りやすくなります。

ご自分の姿勢を見直してみてください。

・小胸筋の凝りへの鍼灸のアプローチ

小胸筋も直接施術しますが、

猫背に対するアプローチも必要となります。

そのため全身への鍼灸を行っていきます。

西村

関連ページ

肩が上がって下りない

EDO鍼灸・首肩こり施術

前鋸筋の凝り

肩が上がって下りない

肩こりにもいろんなパターンがあります。

肩こりの方によくみられる特徴として、肩をすくめている姿勢がみられます。

こういう方の多くは、こんな感じでPCをやっています。

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猫背だと、手の位置が低くなるので、肩と腕をを上げてキーボードを打ちます。

その結果、肩・腕を上げる筋肉が常に緊張し肩の力が抜けなくなります。

肩を持ち上げる筋肉は、首横から肩甲骨にかけてくっついています。

この筋を酷使すると、首横、肩上が凝りやすくなります。

凝りやすい筋肉:肩甲挙筋、斜角筋、小胸筋、僧帽筋上部、三角筋

下の図のような所にコリが発生

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肩が上がらないための工夫

・キーボードの位置を身体の近くに置く

・姿勢を正して座り腕をぶらりと下げ、肘位置5㎝くらい下が机面の高さに椅子、机の高さを調整

・10分に一度は姿勢を正す。体が机から遠い場合は近づく

関連リンク

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在宅ワークの肩こり・腰痛対策

首の凝りやすいポイント

頚肩こりと月経前の体調不良

 

 

 

春の鍼灸ケア

春になるとうきうきしますね。東洋医学では気が昇りやすくなる時期と考えます。

眠っていた症状も出やすい時期です、花粉症、めまい、のぼせ、精神的な不安感、など。

在宅が続き、運動不足、座りっぱなしが続くと、下半身の気血の巡りが低下し、気が上の上りやすい症状が出ている方が多く見られます。

気血の巡りを整え、健やかな春を迎えるために、鍼灸ケアおすすめです。

 

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