春は寒暖差や気圧の変化、新しい生活環境のストレスなどで、心や体に不調を感じやすい季節です。「何となくだるい」「寝ても疲れが取れない」「気分が落ち込みやすい」…そんな状態は、いわゆる“春バテ”かもしれません。
東洋医学では、春は「肝(かん)」という気や血の流れ・感情のバランスを整える働きが、活発になる時期だと考えられています。
ストレスや疲労で、この「肝」の働きが乱れると、自律神経のバランスも崩れやすくなります。鍼灸では、滞った「気」の流れを整え、体内のリズムをやさしく調整していくことで、春の不調をやわらげるお手伝いをします。
最近なんとなく不調を感じていたら、ぜひご相談ください。

40代 男性 日本橋勤務
昨日とくに前屈みなどのきっかけなく腰に電気が入ったみたいになり、靴下を履く動作や歩行で腰にぎくっとした痛みを発症し、同僚の紹介でご来院
目次
・【 お困りの症状】
・【 お身体の状態と見立て】
・【 鍼灸施術方法と経過 】
・【 担当よりコメント 】
【 お困りの症状】
・歩行時に腰にときどきギクッとした痛み
・靴下を履くときに痛み
・体が右側に傾いている
・普段から仙骨周りに鈍い痛みを感じている
【 お身体の状態と見立て】
・右の腸腰筋が縮こまって緊張している(体が右側にくの字に曲がっている)
↓
・右仙骨まわり、右臀部の筋肉の緊張(押すとと痛い)
↓
・右腰部の痛みとなっていると思われる
腸腰筋はぎっくり腰の原因となる筋肉です。腸腰筋は立位で股関節・背骨・骨盤のバランスをとっています。前屈など動きを伴わないときにもくしゃみや腕を伸ばした拍子にギクッとなることがあります。いつの間にか骨折ではなく、いつの間にかぎっくり腰ですね。腸腰筋は座りっぱなしで、歩くことが少ない人が固まる傾向があるようです。
【 鍼灸施術と経過 】
・うつ伏せは腰部に痛みが出るため、体の右を上にした横向きの姿勢(右側臥位)にて鍼
・腰部・臀部を丹念に押圧し、筋の緊張部をみつけて刺鍼
・腰に対応している足のツボを使い、腰部・股関節が動けるように鍼
1回目の施術後、右にくの字に曲がっていたのが、減少。歩行時・前屈時の痛み6割ほど減。
2日間を空けて、3回施術後には、ほぼ痛みなく生活できているとのこと。
【 担当よりコメント 】
特にきっかけなく、ぎっくり腰もあります。ただ、前段階として、腰・臀部・腿などの筋肉が強張っていることが多いです。
座りっぱなしで運動不足がこわばりの原因ですので、たまには早歩きで筋肉を使ってあげることが大事です。

・EDO鍼灸治療院の症例報告

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興味本位で遺伝子検査をしてみました。
想像していたよりも面白かったです。
遺伝的な体質、性格の傾向、食習慣、出やすい病気因子、味覚の傾向、運動の効果や怪我のリスク、などなど。思っていたより幅広い内容の遺伝子解析が出ます。
解析結果の「性格」を見るとまさしくその通り。遺伝的にそうだったのかと自信がつきました。

健康指標の方も家族の傾向でそうだろうなと思っていたので、リスクがあるものについては目安になりました。
自分を知るのは面白いです。解析結果も参考にしつつ、人生を歩んでいこうと思います。
3月も半ばを迎え、季節は冬から春へと移り変わります。この時期は寒暖差が大きく、花粉が飛び始めるため、体調を崩しやすい季節でもあります。特に多いのが、自律神経の乱れ、花粉症、肩こり・頭痛、消化不良といった症状です。
春は「肝」の働きが活発になる季節ですが、ストレスや生活の変化によって肝の気が滞ると、自律神経のバランスが乱れ、不眠やイライラを引き起こすことがあります。また、花粉症の症状が悪化しやすい時期でもあり、鼻詰まりやくしゃみ、目のかゆみに悩む方も多いでしょう。さらに、寒暖差による血流の変化が肩こりや頭痛を誘発し、春の食生活の変化で胃腸の調子を崩すこともあります。
鍼灸では、ツボを刺激することで自律神経を整え、気血の巡りを促すことで、これらの症状の緩和が期待できます。例えば、「太衝(たいしょう)」はストレスを和らげ、「迎香(げいこう)」は鼻の通りを良くするツボです。また、「合谷(ごうこく)」や「足三里(あしさんり)」を刺激することで、頭痛や胃腸の不調にもアプローチできます。
春の不調を感じたら、鍼灸で心身のバランスを整え、快適に季節の変化を乗り越えましょう。

日本橋に勤務していますが。
日中は院内にいることがほとんどで、お昼くらいしか外に出ることはありません。
私個人的な、日本橋の近隣の情報をまとめてみます。
うさぎやさん
うさぎやさんは、いつも行列の人気店です。どら焼きはふわふわ中はしっとり粒あんで美味です。その日のうちに食べるのがおすすめです。風味が違います。
皆さん、どら焼きを買う方がほとんどだと思いますが、他の商品もおいしいです。羊羹・あっさり味で食後のデザートにも良いです。最中・たしかこしあんだったような、こちらも美味。水ようかん・夏場限定商品、これがなんとも上品なあんの甘さでおすすめの一品です。
よもだそばさん
カレーがおいしいです。インド風ともお蕎麦屋さん風ともいえぬ味です。やや辛口です。
季節の山菜系のそばもおすすめです。私が好きなのはフキノトウの天ぷらそば、ほろ苦さが春の訪れを感じさせてくれます。あとすきなのは、春菊天・ばらのり・岩下の新ショウガ天・あたりですね。
当院の角を曲がったすぐのところにございます。なんといっても飴が有名です。これがなんとも上品で懐かしさを感じさせてくれる飴です。是非ご賞味ください。
きんつばもたまに実演されていて人気商品です。数年前に改装されていたおしゃれなカフェも併設されています。
ROJIさん
国分さんの下にある店舗です。国分さんで取り扱っている商品があります。缶つま、いろんな商品があり、飲んべーの方のお土産におすすめです。
当初EDO鍼灸治療院でフランス人の患者様を受け入れて始めた頃は、慣れない事も多かったものです。今や多様なフランス人の患者様がやってくるようになり、フランスにいた頃よりもフランス人に慣れたかもしれません。
日本とフランスで入院経験をしたフランス人患者さんがフランスの病院と日本の病院の違いを話してくれたり、興味深いことも多いです。「日本では抗癌剤を受ける時は仕切りがあるけど、フランスでは大きな部屋で他の患者さん達の姿も見える状態なのよ」。化学療法をしながら話もできるので、そこで知り合いになった人もいる、と嬉しそうにしていました。話し好きのフランス人らしい考え方ですね。ちなみに、フランスでは癌の治療は無料で受けられます。こういう日仏の違いを聞くのも面白いです。
日本に長く暮らしていて日本が好きだと言っても、好きではないところもあるのも見えてきます。ネガティブな事も隠さず言ってくれるのは嬉しいことです。通常は良い事しか言わないですから。フランスでは病院でも看護師さんが「これからバカンスでいなくなるわよ!」と言いに来てくれるそうです。確かに、フランス人は一旦仲良くなると繋がりが強いと思います。
鍼灸治療がフランスの保険会社によっては払い戻しの対象なのも日本とは違う所です。払い戻し回数が決まっている所があって「なるべく払い戻しの回数に収まるように鍼に来たい!」と言うあたり、それはそうでしょうね。
私もフランスにいた頃、フランスの「お助けシステム」には大変お世話になっていました。外国人でも正規の学生は国から家賃補助金が貰えます。本当に助かりました。私はフランスという国に大変な恩恵をこうむっています。少しでも日本在住のフランス人の方々のお役に立てればと思っています。
余談ですが、パリには無料とは思えない充実した美術館が沢山あります。カルナヴァレ美術館お勧めです。年代順にパリの歴史遺産を観ることができます。

パリのカルナヴァレ美術館Musée Carnavaletの展示品のひとつ。この美術館は入館無料ですが無料とは思えない充実ぶりでおススメです。
華佗(かだ)という人物をご存知でしょうか?
後漢時代(200年頃)に活躍したと言われる名医で、鍼灸や推拿(すいな)に精通し、「五禽戯(ごきんぎ)」という健康法を考案しました。
華佗は三国志の時代に曹操の治療を巡って処刑され、その命日は正確には不明ですが、2月頃ではなかったのか?と言われているそうです。
五禽戯とは、虎・鹿・熊・猿・鳥の動きを模倣する気功で、全身の血流を促し、冷えやコリの改善に効果的だと言われているものです。
寒暖差の激しい2月は血行不良が起こりやすいため、筋肉や関節を動かし、体を温めることが大切です。
彼の医学の知恵は現代にも受け継がれており、「華佗夾脊穴(かだきょうせきけつ)」と呼ばれる背骨の両側に並ぶ経穴(気が流れていると言われて道)は、現代の鍼灸でもよく使われるものです。このツボを刺激することで、自律神経を整え、肩こりや腰痛の緩和、内臓の働きを活性化する効果が期待できます。
寒さで体調を崩しやすいこの時期こそ、鍼灸と適度な運動を組み合わせて、健やかな日々を過ごしましょう。

お灸はヨモギの葉を乾燥させて、精製したものです。モグサと呼びます。
モグサを皮膚の上で燃やし、熱刺激を与える行為を、お灸を据えるといいます。
皮膚上で直接燃やすと、痕がのこりかなり暑いので、灸点紙というシールを貼ってそのうえでモグサを据えることが多いです。
じんわりと熱が伝わり、大変心地よい刺激です。
鍼灸といいますが、鍼施術と灸をセットで行うと、より血液循環が良くなる効果が期待できます。
下の写真はお灸を、米粒の半分ほどに三角錐上に捻り、灸点紙の上で燃やしているものです。

冷えが原因の症状には、お灸が特に効果的です。
まだまだ寒いこのごろ、お灸始めませんか?
セルフ灸もお教えしておりますので、ご来院のさいにお尋ねください。
西村
ブログ久々の更新になりました。
昨年から母校の卒後研修に参加しております。
新鮮な気持ちになります。
講師は母校の卒業生で、
臨床と研究を大学施設とうで行っている先生、
開業鍼灸師(女性・美容・子供・アスリート・訪問など各分野を専門に行っている鍼灸師)
様々な分野で、鍼灸を行っている講師です。
今まで、鍼の見立て、方法、など一つの技術を習得する勉強会に参加することがほとんどでしたが、色んなジャンルの鍼灸の勉強ができて、視野が広がり、鍼灸の可能性はもっとあるなと感じている今日この頃です。
井の中の蛙といいますが・・・そうならないために、年は取っていきますが、もっと見聞を広めたいな考えている2025年です。
鍼灸・按摩師めざすなら↓(私の母校です)
国際鍼灸専門学校
by 西村
私が鍼灸学校の学生だった頃、同じクラスに看護師さんがいました。病院で夜勤の仕事もしながら鍼灸学校に通っているお方でクラスでは最年長。そのお方がまったく風邪をひきませんでした。インフルエンザにもかかりません。若いクラスメート達の方が風邪は多かったと思います。
その看護師の彼女にどういう対策をしているのか聞いたら「地道だけど、手洗い、うがいをこまめにして予防することが一番」と言っていました。私も彼女を見習って、手洗い、うがいをこまめにするようにして、風邪をひきにくくなりました。

疲労やストレスが溜まっていると免疫機能が低下するので、インフルエンザなどにかかりやすくなります。同じ予防をしているのに、かかる人・かからない人がいるのはなぜかという記事がありました。ウイルスは口や鼻などから侵入して喉の粘膜に定着します。免疫力が低くなっていると発症しますが、高いと増殖せずに発症しません。自然免疫が強い人、弱い人がいるので、実際は難しいことです。
鍼灸師になって以来、風邪を滅多に引かなくなりました。インフルエンザにもなった事がありません。どうやらコロナにもなっていないようです。鍼灸師として気をつけている事をご紹介します。
- 手洗い、うがいを徹底する。口腔内の清潔を保つ。
- 首を冷やさない。東洋医学でいう寒邪(冷え)は首から入ってきます。
- 食事は体を温める「陽」の作用のあるものを積極的に摂る。生姜、スパイス、根菜類など。身体を冷やす食品・飲み物に気をつける。
- 適度な筋トレや身体を動かすこと。
「適度に」がポイントです。筋トレをすると身体も温まりますし血流が良くなります。
- 呼吸を深くする。呼吸が浅いと体も緊張するので、意識して深い呼吸をする時間を作ります。筋トレや運動をすると自然に深い呼吸になるので、その意味でも効果的だと思います。
インフルエンザ、新型コロナだけでなく風邪も多いです。疲れが溜まりやすい時期ですので、皆様くれぐれもご自愛なさってください。

上の写真は青森の郷土料理「けの汁」です。大根、人参、ごぼう、ぜんまい、ふき、油揚げ、凍み豆腐、こんにゃく、かまぼこ、インゲン豆、昆布、味噌 などが入っています。これは親戚の方からいただいてとても美味でした。