カテゴリ: 症例報告

不安感と睡眠障害

30代 女性

 

 症状】

・不安な気持ちが続き、寝付けない等の不眠症状があらわれる

・身体のだるさが続きスッキリしない

・食欲の減退

 

 検査と見立て】

・首〜肩甲骨の内側、腰にかけての緊張が見られれる

・在宅ワークにより1人で過ごす時間が増え、不安感の高まりが見られた

 

 鍼灸施術と経過 

・身体全体が過緊張となっていた為、緊張を緩め、身体がリラックスしやすい状態にする。

・心を安定させ、睡眠の改善をはかる。また、気を補い、胃腸の働きを促す。

1回のペースで治療を行い、2~3回目の治療後から寝付けない、起床時のだるさなどの改善が見られた。

食欲も少しずつではあるが回復傾向にある。現在治療継続中。

 

 コメント 

長く続く在宅生活により、いつもと違う生活環境に慣れず特に一人暮らしの場合、1人で居る時間が増えることにより、気持ちの不安定・身体の不調が現れている方が多いです。

好きなことをする時間を作り、なるべくリラックスして過ごしましょう。

右肩の痛み

50代 女性 デスクワーク

症状

右肩甲骨周囲の違和感と右肩の痛み。右肩を後ろに回した時に、ゴリッとした音が鳴る。荷物を持つ時は、ほぼ利き手の右を使い、以前より肩に痛みや疲れを感じることが多かった。

検査、見立て

右肩があがり、左右の肩の高さが違っている。さらに右肩はやや前側に巻き込んでいる状態。首を左側に倒した時に、右の首~肩にかけて筋肉の緊張がみられる。肩を回した時に鳴る音は、肩の関節が周囲の筋肉の緊張により前側に引っ張られているため、スムーズに動いていないのが原因かと思われる。

施術と経過

すくんだような姿勢で凝り固まっている右側の肩をもとの位置に戻していくために、肩・肩甲骨・背中の筋肉を緩めていく。肩の巻き込みを改善させていくため、前側の肩周りの筋肉の緊張にも鍼施術を行う。週1の治療を5回程行い、まだ関節の音が鳴ることはあるが、頻度が減っており痛みがなくなってきた。来院を2週間に1回のペースに変更し、家でも肩周りをほぐす体操をしてもらい、現在も治療を継続中。

コメント

在宅での仕事が続き、机や椅子の高さが合っていない状態で仕事を続けていた為に起きた症状ではないかと考えています。極端に外出する機会や身体を動かす機会が減ると、使う筋肉と使わない筋肉がはっきりと現れ、原因は同じ長時間の同一姿勢だったとしても、いつもと違う症状が現れることがあります。日常生活ではあまり使われていない筋肉を動かすストレッチや適度な運動が大切です。

在宅ワーク後の股関節・膝の痛み

40代 男性

症状と訴え

・左の腰~外もも~膝にかけて椅子から立ち上がり時に痛み、伸びない

・常に外もも、臀部にこわばりを感じる

・ジムでの運動に差支えがあるので膝が動くようにしたい。

検査と見立て

・臀部の下側の筋肉の強いこわばりが見られる

・股関節前側の筋が伸びない

ソファーに腰掛けてパソコンをやっていたということで、股関節の曲がりがきつくなり骨盤が立たない座り方になっていた。この座りが長く続くと、股関節前側、腿裏の筋が固まり、股関節~膝が伸びないという状態ができてしまう。
下肢の血液循環も滞り下肢の冷えや神経痛なども出てきやすくなる。

鍼灸施術と経過

・3か月に及ぶ在宅生活でかなり、臀部股関節周りの筋の血液循環が悪くなっており、触るとゴリゴリと奥に固い筋バリが見られる。こういう場合には、太めの長い針で刺激する方法が効果的。

・膝と股関節の可動域を確認しながら、刺鍼。

・週一にて6回の施術をおこない、筋の緊張がゆるみ可動域も増え、椅子からの立ち上がりや運動でも支障ないほどに改善。

コメント

長く座ることは腰やお尻だけではなく、腿やふくらはぎ足の筋肉も固くなります。
下肢の血液の循環が悪くなると、むくみ冷えもでてきくると全身全体の血流にも影響してきます。
在宅勤務が増え通勤が少なくなり運動不足による身体の不調を訴える方が増えています。

 

 

腰痛で来院され、不妊鍼灸を希望

40代 女性

症状

・お尻から太ももにかけての腰痛

・太ももから足先にかけて常に冷たい

・問診中に数年間不妊治療を続けているがなかなか授からないとの相談があった

検査と見立て

一日中パソコンの前で座って仕事しているとのことで、血流が上手く巡っていない気滞(きたい)と瘀血(おけつ)の状態。冷えを訴えておられることから、まずは冷えを改善することを治療の目的とした。血の流れを良くし、骨盤内の血液循環を整えることでホルモンの働きが良くなり、妊娠しやすい状態へと誘導を試みる。冷えを和らげて体のエネルギーを活性化する。

鍼灸施術と経過

・腰痛と冷え以外に不妊治療の目的でも鍼灸治療をしたいと希望。既に不妊治療専門の産婦人科に通院していたがホルモン値が低く、人工受精は無理かもと言われていた。

・鍼を始めて2ヶ月で冷えを感じなくなった。3ヶ月に入った時に婦人科医からホルモン値が上昇しているのでこれなら人工授精も成功するかもしれないと言われた。以前は人工授精でもダメだろうと言われて落ち込んでいた。鍼灸を始めて4ヶ月で妊娠。安定してからもメンテナンスで月2回来院。無事に出産された。

・今回の不妊治療では董氏奇穴を使用した。妊娠を希望する方には董氏奇穴を取り入れている。流産する方もいたが、妊娠を希望する人には董氏奇穴は非常に効果があると思われる。

・鍼灸以外にもストレッチと体幹トレーニングをしてもらうよう指導した。

コメント

妊娠を希望しながらなかなか授かる事ができないという方が結構多いので不妊治療について書きました。EDO鍼灸治療院には不妊治療を第一目的にして来院される方は少ないです。ただし、お話を伺っていくうちに実は妊娠を望んでいると告白される人がいます。董氏奇穴はかなりの効果を発揮しています。

不妊治療をご希望の方はご自分の状態を把握するためにもまずは産婦人科に行かれてからの方が良いと思います。どうぞご相談ください。

テレワークで腰痛

30代 女性
【症状】

一ヶ月前より、在宅勤務となる。だんだん腰が痛くなってきた。

臀部の上部付近に痛みがある。座った状態から立つときに痛みがでる。

・腰の下部から臀部にかけて鈍い痛み

・長く座っていられない

・立ち上がりに腰が伸び辛く痛み有り

・股関節周りにも痛みをかんじる

・お腹、臀部、下肢に冷える

 

【検査と見立て】

腰を前後に曲げると、後ろに反りづらくなっている。またお腹の下部にこわばりがある。

臀部に固いしこり上の凝り、また腰~足に冷えがある。

床に座っていると、骨盤が寝た状態になり、腰を立てにくくなる。この状態で長時間仕事と運動不足がかさなり、臀部にこわばりができてしまい、腰痛が出現したと考えられる。臀部・股関節周りの筋肉が硬くなると、腰~足の血液循環が滞りに冷えが出ることが多い。

【鍼灸施術と経過】

まず鍼で臀部、股関節周りの筋肉の緊張をとり、下半身の冷え改善のためお灸を行った。
また、お腹のこわばりにも鍼と灸を行う。腰を丸めた姿勢は、お腹の筋肉を固くする。そうなると、腰が伸びない。
コタツでの仕事は辞めるように、アドバイス。

1回目 施術後 腰を動かしてもらった所、痛み10→4くらいに減少 また動作の改善もみられた

2回目 前回から3日後に来院 施術翌日くらいまでは良かったが、また痛みがでてきた。施術は前回同様に行い。股関節周りのストレッチも加える。

3回目 前回からは、ひどい痛みは出ていない。初回痛み10→2

4回目 ほぼ日常生活で辛さを感じない 臀部・股関節周りのこわばり減少。動作時の痛みもほぼ無し

5回目 前回からは、つらさを感じなくなった。

【コメント】

コロナの関係で、在宅勤務になるかたが多です。普段は通勤で歩いているのが減り、ご自宅ではコタツや高さの合わないデスクなどでPCをするため崩れた姿勢で仕事をするため、腰痛や首肩の痛みを訴えての来院が増えてみます。お家のデスク環境を見直してください。

意外と、家に机が無い方が多いようです。ダイニングテーブルより、きちんとした机と椅子で作業する方が、身体の負担は軽いです。私はIKEAを愛用しております(笑)

西村

EDO鍼灸の症例報告

在宅ワークの座り方

在宅ワークで肩こり

頚肩こり、のぼせと吐き気

30代 女性 デスクワーク

症状

肩こり、頭痛、吐き気。仕事が忙しくなったり、ストレスが溜まると、頚・肩の緊張が強くなり、頭痛もでてくる。満員電車の人混みや、暖房などの暖かい風を頭付近に受けるとのぼせたり、気分が悪くなってくる。常に食べ物がお腹に残っているかんじがする。

検査、見立て

頚~肩の筋肉のごりごりとした筋張りが特に利き手の右側に目立つ。足は冷え、臍上の上腹部・右下腹部の筋緊張が目立つ。胃の状態があらわれる脈に他よりも力強さがない。

施術と経過

背部~頚の緊張をとる事と、頭部に登りやすくなっている熱(上焦)を下に流すために、足の筋肉を鍼や灸、マッサージでほぐし、熱の通り道をつくる。胃の働きがよくなるように、腹部の筋緊張をほぐし、お灸で温める。 週一回の治療を四~五回行いましたが、吐き気の症状はまだ時々出ていた為、漢方内科の受診もアドバイスしました。漢方の服用と二週に一回の鍼灸治療を二~三回行い、その後、調子が良くなってきたので、治療のペースを月一回に変更して、メンテナンスとして鍼灸治療を継続中。

コメント

デスクワークの姿勢と運動不足が頚肩周辺の筋肉の緊張をおこし、コリや頭痛の原因になり、温かい風を受けた時の吐き気やのぼせは、本来の元気がなくなった胃腸が食べ物の消化をおこなうために常に動いて、余分な熱を発生させていた為に症状を発生させていたケースです。

EDO鍼灸の症例報告

イライラすると首に痒み

20代後半 女性
【症状】

イライラが酷くなり、上半身(特に首から上)の痒み。

首からフェイスラインにかけて、肌がカサカサに荒れて赤く、痒みが酷いときは掻いて出血。

・寝付きが悪く、起床時からスッキリしない

・夢を沢山見て寝た気がしない

・頭痛(コメカミあたり)、首の付け根が痛い

・胃が痛くなることも多く、胃薬を飲んでも効かない

 

【検査と見立て】

まず、仕事や通勤時間の長さ(片道2時間)などによるストレスにより、

肝の疏泄作用(精神情緒の安定、全身の機能調整)が低下し、イライラなどの精神症状や、胃痛などの消化器系の不調が出現。

また、肝気が鬱して火化()し風を起こすことにより、上部を侵襲、頭痛や痒み肌荒れが発症し、

心にも影響して不眠、多夢となる。

更に、夏の暑い時期になり症状が悪化したと考えられる。

 

【鍼灸施術と経過】

熱邪を取り除き、逆した気の流れを降ろすことにより、上半身に出ている症状を緩和させ、

また心を安定させることにより、睡眠の改善をはかる。

肝気を調えることにより全身の気の流れをスムーズにし、消化器系の不調を調えることを目的とした選穴、施術を行った。

10日間に1回のペースで治療。

5回目首の痒みは出てもすぐに治まるようになる。

8回目イライラ感がほぼなくなる。胃の痛みも出ていない。全体的に調子が良いと感じる。

10回目首の痒み出ていない、赤みや肌荒れもなくなる。

12回目スッキリと朝起きられるようになり、イライラすることもなくなった。

 

【コメント】

来院時には、イライラ感や体調不良がこのままずっと続くのではないか、悪化するのではないかという不安感が強かったため、

まずは無理のないペースで定期的に鍼灸治療を受けることを提案。

現在は、残業続きで疲れはするが、寝付きもよくなり、イライラ感や痒み、肌荒れの症状がでることもなくなった。

体調管理の為に2~3週に1回のペースで来院中。

首の付け根の痛みと頭痛

30代 女性

症状

右側の首の付け根の痛み。耳の重だるさ。イライラ。頭痛。

・仕事が忙しくなると首の痛みが増し、耳が重く、耳側の頭痛がすることもある。
・肩甲骨の内側が痛い。
・ストレスの増加と共にお酒の量が増えている。
・下半身は冷える

検査と見立て

仕事とストレス過多で東洋医学的には肝鬱(かんうつ=肝気鬱滞・かんきうったい)という状態。体を動かすエネルギー源の「気」が滞って、首肩の辺りに気が滞っている状態。みぞおちの辺りを押すと痛い。舌を見ると舌の裏側は青い血管が顕著に見えている。

鍼灸施術と経過

肝鬱で身体を動かすエネルギー源の気が滞っている状態なので、まずは吸い玉(カッピング)で鬱滞しているものを廻るように促す。耳の症状がひどい時は刺絡でつまりを取る。その後に肝鬱を取ることを念頭に鍼。お灸で下半身にも気が回るように誘導。体の上部に溜まっていた気を巡らしたことで頭痛が消失し、表情も和らぐ。みぞおち付近の緊張を取るために刺さない鍼の打鍼(だしん)も行った。
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コメント

首の痛み、耳の主だるさは仕事の忙しさによって痛みが増減している事が分かっているので、仕事の仕方も工夫するようにする事、自分なりのストレス解消方法を見つけるように促す。体を動かして上に気が昇らないようにするようにアドバイス。治療回数は当初は1週間に一度のペースから2週間に一度。現在は1ヶ月に一度にメンテナンスで鍼灸治療を行なっている。

肩こりと呼吸のしづらさ

首肩のコリを訴え来院される方は多いですが、お身体の状態を診ると呼吸が浅い方が多いです。
首肩こりを抱えている方は、猫背の方が多く、肋骨の動きが悪くなって息をうまく吸えずが浅くなっているのです。

呼吸が浅いと・・

・息を吸い込む量が少なくなり、呼吸を多くしなければならない

・猫背でお腹が膨らみにくくなり、肩を上げて呼吸してしまい、肩こりの原因にもなる

・横隔膜の動きが悪くなるので、内蔵の機能も低下する

・声が出ずらくなる

鍼灸のアプローチ

・呼吸が浅くなっている原因『猫背』にたいして、胸、お腹の施術を行います。猫背の姿勢は、お腹、胸の筋肉を縮めて固くしています。固くなった筋肉が邪魔をして、背中が伸び辛い状況を作っているのです。

どのような症状でもそうですが、痛い所だけを揉んだり、鍼や灸をしてもダメなのです。症状の原因を探り施術することが症状改善の近道です。

 

運動鍼

筋違いなどで首の動きが悪い時、痛みのある患部ではなく、離れた場所に刺すと効果がある場合があります。このやり方は「運動鍼(うんどうしん)」と言います。

 

手の甲の指の関節の間や足の甲の関節の間に痛みが出る人が多いので、圧痛反応がある人にはこの方法を行います。運動鍼の反応点はいくつかあるので、患者さんの痛む所によって場所を特定します。

運動鍼

鍼を指すと、首を曲げると痛かった方向にも動かせるようになって可動域が広がります。それを利用して首を動かしてもらいます。軽症の筋違いだとこれだけでも良くなるので、こちらも驚く事があります。慢性的に肩こりがある人の場合は残念ながらそう簡単にはいかない場合が多いです。

運動鍼は首、肩、腰に多く行われます。

 

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余談ですが、筋違いのような首の痛みのことをフランス語で「Torticolis」 と言います。「トチ コリ」
フランス語のRの音を日本語表記で音にするのは不可能なので「る」と書いています。
「トル チ コリ」という音の響きが面白くてすぐに覚えました。最初に聞いたのは患者さんではなく、日常生活の中でした。
たまに筋違いではなく「Torticolis」と言いそうになります。

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