カテゴリ: 鍼灸関連

症例報告:首前側のコリ・顔のむくみ

30代 性別男性

最近試験勉強をしており、首前側の凝り感がきになる。それに伴い顔のむくみが出ている

目次

 お困りの症状】

 お身体の状態と見立て】

 鍼灸施術方法と経過 

 担当よりコメント 

 

 お困りの症状】

・首前側のこり

・顔のむくみ

・寝つきの悪さ

  

 お身体の状態と見立て】

・首の動きをみると、後ろに倒すときに制限がある

・首前の筋、斜角筋、胸鎖乳突筋に筋緊張あり

・うなじ部、後頭下筋にこわばりあり、あご周りの筋緊張も目立つ

試験勉強の際に、タブレットを使用しており、首が下向きの姿勢を続けているために首の前側の筋の緊張が取れなくなっているものと思われる。顔のむくみは首前側の筋緊張によりリンパの流れが滞っていると考えられる。

 

 鍼灸施術と経過 

首前側の緊張を取るだけでは一時的に緊張は緩むが、またすぐに戻ってしまう。根本的に改善していく上には、首が前に来る癖・猫背にアプローチしていく必要がある。

猫背の原因となっている、胸・上腹部・うなじ部の緊張を緩めていき、背筋が伸びやすい状態を作っていことが根本な症状の改善となる。

1週間に1度のペースで施術を行い、姿勢のクセをただすためのエクササイズをアドバイスしました。

症状は施術ごとに緩和し、普段の生活ではあまり気にならなくなってきたとのこと、首の可動域も増え。猫背姿勢も以前より目立たなくなる。顔もすっきりした印象。

 担当よりコメント 

首前側の筋は、パソコン・スマホ・タブレットなどの画面を見る際、顔を前に突き出した姿勢を取り続けると緊張が取れなくなってきます。
下向き・猫背姿勢に気づいたら、背筋を伸ばし姿勢を正しましょう!


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講習会での学び「精神科領域の鍼灸治療の最前線」に行ってきました

令和5年度第4回東京都委託施術者講習会「精神科領域の鍼灸治療の最前線―医鍼連携のネットワーク構築を目指してー」に参加してきました。講習会が行われたのは2023年10月29日です。非常に有意義な講習会でした。

昨年11月に「ほうれい線は原因から治す 美容鍼セミナー」に行ったことをこのブログで書きました。「東京都はりきゅうあん摩マッサージ指圧師会(通称都師会)」が東京都委託事業として開催している講習会です。無料とは思えない中身の濃い講習会で定評があります。

今回の講師は松浦悠人先生。東京有明医療大学でうつ病の臨床研究をされています。科学的エビデンスに基づいた最新情報も盛り込みながらわかりやすく説明してくださいました。NHKの「東洋医学ホントのチカラ」でパニック障害などのメンタルヘルスに対しての鍼灸治療について出演された先生でもあります。

講習会で学んできたものを抜粋でまとめます。

 

生涯にうつ病になる人の割合がどのくらいかご存知でしょうか。5.7 %(20人に1人)です。うつ病になった人が医療機関を受診した割合は30.3 %だそうです。少ないですね。まだ精神科に対する偏見があるのかもしれません。

うつ病とは – うつ気分、うつ状態、うつ病は違う

〇うつ気分→憂うつだったり、気分が落ち込んだり、だれでもなります。
〇うつ状態→抑うつ状態が強く、うつ状態の原因が明らかなことが多いです。仕事、家庭、人間関係のストレスなど。でもうつ病ではありません。うつ状態とうつ病は違います。
〇うつ病→うつ状態の原因は問わない。抑うつエピソード、DSM-5の基準に則って診断します。DSM-5とは米国精神医学会の精神疾患分類で「精神疾患の診断・統計マニュアル(Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders)」の頭文字をとったもの。DSM-5の5は第5版です。

★うつ病の臨床症状

初期症状 → → → 重度
空虚感 抑うつ気分 絶望感
楽しくない 興味の消失 喜びの消失
おっくう 食欲減退 体重減少
中途覚醒 不眠 夜が怖い
疲れが抜けない 疲労感 動けない
自分はダメだ 罪責感 罪業妄想
ミスが増える 集中力低下 思考停止・焦燥
楽になりたい 希死念慮 計画・行動

鍼灸師はうつ病の診断が目的ではありませんが、うつ病を疑う特徴を知っておくことも大事だと思います。

うつ病の標準治療 – 薬物療法

薬物療法がうつ病のメジャーな治療法ですが、アメリカの研究では最初の抗うつ薬によって寛解が得られる患者は全体の3分の1程度。抗うつ薬治療の継続率は3ヶ月後には50%、6ヶ月後には30〜40%に低下してしまいます。

抗うつ薬 気分をよくする
抗精神病薬 興奮を抑える
気分安定薬 気分を安定させる
抗不安薬 不安をとる
睡眠薬 眠りをよくする

うつ病になる仕組み

うつ病の患者さんはたくさん症状を訴えます。頭痛、肩こり、腰痛、便秘、下痢、など。多愁訴には鍼灸治療で対処することができます。うつ病の患者さんはなぜ沢山の症状を訴えるのでしょうか?

身体がストレスに晒されるとまずSAM系自律神経の経路が働きます。免疫システムに働きかけて炎症を促進する反応が出ます。炎症が促進されると脳内のモノアミンという物質が出ます。モノアミンとはセロトニン、ノルアドレナリン、ドーパミン等の気分に関わる神経伝達物質です。モノアミンが減ると気分の状態が悪くなります。
そこで働くのがHPA系(ホルモン系)です。HPA系が働くと副腎皮質からコルチゾールが出て炎症がなくなります。健常な場合は自律神経とホルモン系がバランスを取り合って炎症を調節してくれます。
ところが、これが持続的な慢性ストレスになってしまうとホルモン系が働き続けて副腎皮質が疲れてしまいます(副腎疲労)。炎症抑制反応が起きず、炎症反応だけが残ってしまいます。うつ病とは「脳の慢性炎症の状態」なのです。
下の図は講習会の資料を基に作成したものです。

 

モノアミン仮説

〇ドーパミン 快感・欲動 →「楽しみの喪失」
〇ノルアドレナリン 覚醒・集中・意欲 →「意欲低下」
〇セロトニン 情動・睡眠 →「緊張・焦燥」

ホルモンがお互いに作用しあっています

うつ病は脳の病気です。脳の慢性炎症を起こして、「中枢性感作」という状態になっています。中枢神経の感受性が変化した状態になっていて、脳のちょっとしたことで症状が出てしまう状態です。
脳が過敏になって脳の閾値が下がってしまうと、普段は抑えられていた身体の症状が表に出てきます。中枢性感作の方は精神的苦痛を身体的症状に転換してしまうsomatizationという状態が起こります。この状態になると気分だけではなく身体の症状を訴えます。

うつ病の鍼灸医療の考え方

松浦先生の考え方ですが、おそらくスタンダードな考え方だとおもいます。

  1.  中枢の機能異常の改善
  2.  身体症状の改善(身体からのアプローチ)

1.中枢機能改善のために行う施術
・身体の脳機能を改善させるツボの使用。
・頭皮鍼通電 頭部のツボ 百会 神庭 印堂 → 三叉神経の刺激が目的

三叉神経、顔面神経、頚神経を刺激して脳血流を改善

これらはうつ病だけではなく、線維筋痛症などにも応用できます。

2.身体症状の改善
これに関しては従来の鍼灸治療で対処できます。筋肉、骨格系、神経系に対しては現代医学的な経穴処方、自律神経系、内科系に対しては東洋医学的鍼灸治療の基本に則って治療します。

胸腹診、背中の反応を診ます。これに関してはブログでは省略。ここが一番ミソだったりするのですが情報量が多く、専門的なので臨床に活かします。

「足三里」のツボについて

足三里という有名なツボがありますが、足三里は世界で初めて解剖学的に効果が証明されたツボです。足三里には抗炎症作用があることが分かっています。うつ病は脳の慢性炎症なので抗炎症作用のある足三里が良いと言われています。
胃腸に効かせたい時は浅刺しでいいのですが、足三里の筋膜の奥に迷走神経を賦活させる神経があることが分かっています。最近は世界でも足三里の通電がよく行われています。抗炎症作用を狙うときは骨膜付近に深刺しをして鍼通電します。同じ足三里でも目的によって刺激方法が変わります。抗炎症を目的にする場合は低強度、微弱な電気で良いとのことです。

鍼灸と精神医療の連携について

鍼灸師と精神科をつなぐネットワークについてのお話もありました。精神医療の学びの場、情報の共有、症例検討などすでにオンラインの勉強会があります。将来はさらに連携強化をしていきたいという目的をお持ちでした。精神科医と鍼灸師をつなぐネットワークのメルマガの紹介もあったので私も早速登録しました。
鍼灸院に来院する方の10 %は精神科・心療内科へ通院しているようです。実際はもっと多いかもしれません。将来的に精神分野を学ぶ場、鍼灸院のリスト、医療連携があると臨床でも役立つと思います。

講習会に参加して

うつ病の方は結構来院されています。自分からうつ病だと言う場合なので、言わない方を含めるともっと多いのだと思います。少しでも知識のアップデートをしたいのと、臨床の役に立てば良いと思って講習会に参加しました。今回の講習会はうつ病だけではなく、不眠や慢性疼痛、他疾患の方にも応用できる内容でした。早速臨床に取り入れています。実技では腹診や背中の診方、鍼通電の方法やコツもとても丁寧に教えてくださいました。
うつ病は誰でもなり得る病気です。疲労やストレスは溜めないに越した事はありませんが、投薬と鍼灸治療を併用した方が併用しないグループよりも予後が良いことも分かっています。鍼灸治療という選択肢がもっと世に知られて欲しいと思います。

症例報告:続く頭痛と身体のだるさ

30代 女性

頭痛、汗をかきやすく身体がだるい

目次

 お困りの症状】

 お身体の状態と見立て】

 鍼灸施術方法と経過 

 担当よりコメント 

 

 お困りの症状】

半年ほど前から頭痛が続き、ほぼ毎日頭痛薬を飲む(薬を飲むのを止めたい)

・息が切れやすくなり、身体がだるい

・汗が出だすと止まらない

  

 お身体の状態と見立て】

頭痛とともにふらふらと目眩が起こることもある

・仕事が忙しくなると頭痛は悪化

・頭痛薬を飲むと痛みは軽減する

・発熱したり寒気がしたりすることはない

・最寄り駅まで歩いただけで息が切れる

・少し動いただけで汗がダラダラと出て、なかなか止まらない

 

仕事が忙しく、更に資格取得の試験勉強も行うようになり、休む時間がほとんどなくなった。

仕事や試験のことを考えると食欲も落ち、あまり食べられていない。夜もあまり眠れておらず、

その結果、身体の気血が不足し十分に栄養されないために頭痛、目眩息切れなどの症状が起こる。

また体液が外に漏れ出るのを防ぐ機能が低下し、

汗をかきやすく出だすとなかなか止まらない状態になっていたと考えられる。

 

 鍼灸施術と経過 

不足している気血を補い各症状の軽減をはかる

・局所(頭部)への刺鍼により痛みを止める

・胃腸の状態を整える

 

1回のペースで治療。

治療後にお腹が空き、久しぶりにご飯が美味しく食べられ、その日の夜はぐっすりと眠れる。

翌日は痛みが軽減。頭痛薬を飲まずに過ごせる。

現在は1.52週に1回のペースで治療継続中。

頭痛薬を飲まずに過ごせる日が増えてきた。駅までの道のりもきつくなく歩けるようになった。

 

 担当よりコメント 

やらなければいけないことが多くなると、十分な休みをとることが難しくなるかもしれませんが、

頑張りすぎは禁物です。

無理をし過ぎて身体を壊さないよう、適度に休みをとって自分の身体を労りましょう。

 


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症例報告:喉のつまり

20代 女性

喉のつまった感じが取れず気持ち悪い

目次

 お困りの症状】

 お身体の状態と見立て】

 鍼灸施術方法と経過 

 担当よりコメント 

 

 お困りの症状】

喉に何か(痰や飴玉など)つまっているような気持ち悪さを感じ、それが取れない

乳房にシャワーが当たるのも痛く感じ、毎日の入浴がとてもストレスに感じる

イライラして落ち込むことがとにかく増えた

病院で検査したものの異常は見つけられず来院

  

 お身体の状態と見立て】

唾をのみこんだり咳払いを頻繁にするが、喉のつまり感は軽減せず

胸が苦しく、ため息をよくつく

むかむかと気持ち悪くよくげっぷが出る

便が細くすっきりでない

便秘と下痢を繰り返している

気持ちが落ち着かない

ジョギングなど軽く運動をしたときは楽になるような気がする

 

複雑な人間関係、それに伴う不本意な引越しや職場変更による今までにないストレスが原因となり、

精神的な緊張や情緒の過度な変動によって気の巡りや水分の巡りが悪くなる。

結果、気の停滞が起こり体内の水分は粘性を帯びる。

それが喉の部分で起こった場合は喉の詰まり感、

胸の部分で起こった場合は胸苦しさ、乳房の張りや痛みなどか出現する。

また巡りの悪さは胃にも影響を及ぼし、吐き気やげっぷなどの症状を引き起こしたと考えられる。

 

 鍼灸施術と経過 

停滞している気の巡りをよくし、各症状の軽減

併せて胃の機能向上をはかる施術も行う

精神の安定をはかる

 

1回のペースで治療。

治療後に喉の詰まり感が無い時間が増える。

5回目の治療後あたりから乳房の痛みが軽減。シャワーを浴びるのがそれほど嫌ではなくなってきた。

生活が落ち着いてきたこともあるが、イライラすることも減った。

現在は23週に1回のペースで治療継続中。

 

 担当よりコメント 

身体を動かすことにより全身の気や水分の巡りはよくなります。

普段運動の習慣がないとなかなかスイッチが入らないかもしれませんが、

そんなときはできる範囲内で軽いストレッチなどからはじめるのでも十分です。

適度な運動、乱れのない食事、快適な睡眠。

そして鍼灸治療で、ストレスに負けない身体作りをめざしていきましょう。


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症例報告:足のほてりで寝つきが悪い

50代 女性

夜間に足が熱くなりなかなか寝付けない

目次

 お困りの症状】

 お身体の状態と見立て】

 鍼灸施術方法と経過 

 担当よりコメント 

 

 お困りの症状】

・就寝しようとすると足が熱くなり不快でなかなか寝付けない

(日中に不快感感が起こることはない、布団から足を出したり、冷たいものにくっつけていたい)

・寝汗をよくかく

・胸苦しい感じがある

・暑がりなので夏がつらい

・ふらふら眩暈がする

・喉がすぐに乾く

・首のこり

  

 お身体の状態と見立て】

・夜間、ほぼ毎日きまった時間になるとほてり感がでる(特に夏に悪化)

・起床時にほてり感は消失しているが疲労感は取れていない

・仕事が忙しかった日の夜は特に悪化

・便は硬くコロコロと乾燥している

・赤ら顔である

過労や日々のストレス、急激な気温変化などで陰陽のバランスを崩したことにより陽が異常に強くなり体の内部に熱を生じる。

その結果、足(特に足の裏)が熱くほてる・寝汗・胸苦しさ・赤ら顔などの症状が出現。

また、陰液(血・水などの体液)不足によって頭部が十分に滋養されず眩暈が起き、

臓腑が十分に潤わないことにより喉の乾きや便が乾燥するなどの症状が出たと考えられる。

 

 鍼灸施術と経過 

・陰液を補い、全身あるいは臓腑を滋養し潤す

・内側にこもった余分な熱を取り除くよう施術

上記の点を主として週1回のペースで治療を行う。

治療後、便がスッキリ出て身体が楽になる。首のこりも軽減。

3回目の治療後あたりから夜間の足のほてりや寝汗が気にならず、ぐっすり眠れる日が増えてきた。

胸苦しさも気にならなくなり、朝に感じる疲労感も減ってきた。

現在は2週に1回のペースで治療継続中。

 

 担当よりコメント 

梅雨があけ夏本番となり、30℃を超える日が続くようなりました。

この暑さで発汗量が増え、夏は特に陰液を消耗する季節でもあります。

陰液不足による内熱の発生、また身体が潤さわれないために喉も乾き、より冷たいものが欲しくなります。

しかしここで冷たすぎるものを過剰に摂取してしまうと、外部から内部に取り入れた冷えをあたためようとして、

体がさらに熱傾向に傾いてしまうので要注意です。

まだまだ暑い日は続きそうです。お休みの日はなるべくゆったりのんびりして、気・血・水の消耗を少なくしてお過ごしください。


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症例報告:耳の不快感

30代 女性

耳の不快感

目次

 お困りの症状】

 お身体の状態と見立て】

 鍼灸施術方法と経過 

 担当よりコメント 

 

 お困りの症状】

・音が聴こえずらいような気がする

・耳鳴り(セミが鳴いているような音)

・耳の中が痛い

・周りがざわざわしている場所に行くと気が遠くなりそうな感じになる

・頭痛(コメカミあたりから後ろにかけて)

・眼精疲労

 

 お身体の状態と見立て】

・首〜肩背部にかなりの緊張がみられる

・耳をおさえると症状が軽減

・疲労したときや夕方に症状が悪化

・仕事量が増えストレスが多くなった

・食事が乱れている

・運動量の減少

 

仕事量が増え忙しくなり、ストレスと運動量の減少により首肩背部が過緊張となった結果、

耳や頭部への血流が低下。

また飲食不摂生(冷たい飲み物の飲みすぎや食生活の乱れ)により消化吸収機能が低下、

血を作り出せず滋養できないことにより、耳鳴りなどの各症状が出現したと考えられる。

 

 鍼灸施術と経過 

・頭皮、首〜肩背部の緊張を緩めるよう鍼施術

・耳の周りにも鍼施術を行い、血流の改善をはかる

・血の不足を補うよう、脾胃の状態も整える

 

1回のペースで治療を行う。

2回目の治療後、耳の中の痛みが軽減。

4回目の治療後、やや音の聴こえずらさはあるものの、耳鳴りが起こる頻度が減る。

周りの雑音にも不快感を感じなくなる。

6回目の治療後、首〜肩背部がこったり頭痛がたまにあるが、耳の各症状は消失。

現在は1.52週に1回のペースで治療継続中。

 

 担当よりコメント 

多忙によるストレスと乱れた食生活により脾胃の機能が低下し、血が作り出せず不足となります。

また運動不足とストレスにより気血の巡りも悪くなる為、

頭部へ十分な血液を送れず耳の症状などが起こりやすくなります。

 

内蔵の機能改善、上半身を中心に身体の緊張を緩め血流改善をはかるよう施術し、

自宅でもストレッチや軽い筋トレを行うようアドバイスしました。

冷えると症状が悪化するようだったので特に首元を冷やさないようにして頂き、

アイスコーヒーを毎日かなり飲むとのことだったので冷たい飲み物は少し控え、

食事にも気をつけて頂きました。

 

冷房が入る季節になりましたが、朝晩はまだ涼しいこともあります。

皆様もうっかり冷えてしまわないよう、冷え対策に何か1枚羽織るものなどを持ってお過ごしください。


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症例報告:食べるとお腹をくだす

30代 女性

食後に起こる下痢

目次

 お困りの症状】

 お身体の状態と見立て】

 鍼灸施術方法と経過 

 担当よりコメント 

 

 お困りの症状】

・お腹の不調

・外出時に食事を取るのが怖い

・胃のあたりがもやもやしてスッキリしないため食欲があまり出ない

・顔色が悪い

・寝ても疲れがとれない

  

 お身体の状態と見立て】

食事後、お腹が張り軟便となる

・温めると症状は楽になる

・食事の偏りで悪化

・手足の冷え、むくみ感有り

食べるとすぐに腹鳴や腹痛が起こりお腹をくだすが食べなければ何事もなく、

また食べると下痢になるという状態を繰り返す。

気血の生成が不十分なために四肢や顔部が滋養されず、疲労感が取れず顔色が悪くなる。

 

 鍼灸施術と経過 

飲食物から栄養を生成し全身に送る機能の低下により腹部の脹満感、食欲減退、

便がゆるくなるなどの症状があらわれている為、脾胃の機能改善をはかるよう鍼施術。

腰部や腹部などに施灸。また、顔面部にも刺鍼。

1週〜10日に1回のペースで5回治療を行う。

食事のお腹のはった感じが減る。

その後は2週に1回ペースで治療、顔色も良くなり、身体のだるさも改善。下痢の頻度が減り、

外出時にトイレが気になる回数も減る。

現在、月に1回のペースで治療継続中。

 

 担当よりコメント 

脂っこいもの、消化しにくいもの、なま物、冷たい物を避けた食事を取るようにアドバイスしました。

飲食物からの栄養が全身にいきわたるようになると、疲労感も減り顔色も良くなります。

そろそろ気温が高くなってきましたので、冷たいものを摂りすぎないよう気をつけましょう。


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立ったり座ったりしているのがつらい

 40 女性 

  症状 】

・腰から下に力が入らない感じが続く(立つ座るの姿勢を保持するのがつらい。体勢をくずしたり寄りかかったりでなんとか誤魔化して過ごしている)

・血の気が引くような感じで気持ち悪くなる

・トイレが近い(1015分に1回、もしくはトイレ出た瞬間に再度行きたくなるが出ない)

・頭の中に霧がかかった感じ、ふらふらすることが多い

・少し動くとすぐに汗が出るがそれ以外は手足が冷え、寒く、足のしびれ感もある

・何にも興味がもてず、やる気がでない。

 

【 検査と見立て 】

・胃〜臍の辺りが他に比べるとかなり冷たい

・脈は弱く舌の色は淡い

・環境の変化などでストレスがかかり症状が悪化

臓腑の機能低下に加え、身体を温める機能が低下している。

 

【 鍼灸施術と経過 

◎気の不足による症状

(元気がない、気力がでない、疲労感など)

◎血の不足による症状

(頭がふらつく、血の気がひく、足の痺れる感じなど)

◎寒冷症状

腹部、手足の冷え

上記各症状を改善するように鍼施術。

腹部に施灸を行い、温め陽気を高める。

また自律神経のバランスを整えるよう頚部にも刺鍼。

1回のペースで治療を行った。

3回目の治療後から手が温まるようになり、足腰に力が入る感覚が戻る。座りの姿勢がつらくなくなる。

5回目の治療後より腹部の冷たさもなくなり、トイレに行く回数が減る。

10回目の治療後より、足の冷え、ふらつきが軽減。

現在、12週に1回のペースで治療継続中。

 

【 コメント 

・身体を冷やすような冷たい飲み物、食べ物、生物の摂取を減らす

・へその周りを腹巻、カイロ、湯たんぽなどを使い温める

特にこれらに気をつけて生活してもらいました。

身体が発するサインはどれも重要です。

何かいつもと違うな?と思うことがあればお気軽にご相談ください。

胸脇苦満~胸脇部の痛みや不快感~

◎胸脇苦満(きょうきょうくまん)とは

 

・どういった状態?

→ 季肋部(肋骨の下の部分)から脇腹に、重苦しい、不快感、圧迫感、脹満感などの症状があらわれる。

押圧すると嫌な感じ、圧痛がある。

 

・どういう人()になりやすい?

イライラしやすい、情緒の変化で悪化する

 

・どういう症状が出やすい?(随伴症状)

食欲不振、嘔吐、口が苦い、咽の乾き、目眩、悪寒と発熱を繰り返す、頭痛など

 

・鍼灸のアプローチ

 鍼灸治療により停滞した状態の気の巡りを良くし、気の流れを通じさせ胸脇部や諸症状の緩和をはかります

 

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吐き気と口内炎

20代 男性

1年前位から吐き気と口内炎、胃の不快感などに悩んでいる。

目次

 お困りの症状】

 お身体の状態と見立て】

 鍼灸施術方法と経過 

 担当よりコメント 

 

 お困りの症状】

・吐き気、胃の不快感、お腹がはる

・口内炎ができやすい、歯が浮くような歯茎の気持ち悪さ

・頭痛(側頭部)と首や肩の痛み

足の冷え(冬場は靴下を履かないと寝られない)、足がつりやすい

  

 お身体の状態と見立て】

転職、引越し等の生活環境の変化によるストレスで暴飲暴食する事が増えた

・足先の顕著な冷え

・首〜肩にかけての緊張

運動量の減少

 

 鍼灸施術と経過 

・ストレスによる肝気の高ぶりが胃の機能に影響を及ぼし、更に飲食の不摂生によって胃の気が上逆し、吐き気や口腔内症状が出現

・鍼施術により肝気を抑え巡りを良くし、胃の働き、諸症状の改善をはかる

冷え感の強い足、足裏、足首に施灸

1回のペースで治療を行い、6回目の治療後から胃の不快感、肩こり、頭痛等が減る。

・その後12回目の治療後より、足の冷えやつる感じ、口内炎、歯茎の不快感が軽減。

・現在は1.52週に1回のペースで治療継続中。

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 担当よりコメント 

元来より味付けの濃い食べ物を好み、短時間で食べることが多いとのことだったので、

味付けの濃いものや脂っこい食べ物の摂取をなるべく控え、ゆっくりと食べていただくようにしました。

また出来る範囲内で適度な運動(お散歩や自宅での筋トレ等)も行ってもらいました。

問診の中で生活環境や食事、味の好みなど多岐にわたりお聞きすることがあります。

ストレスや普段の食生活などが体の不調を引き起こす原因にもなるからです。

身についてしまった習慣を変えることはなかなか難しくもありますが、

心身ともに健康な毎日を過ごすため、鍼灸治療を受けるとともに、

できることから少しずつ改善していきましょう。

清末

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