症例報告:耳の不快感
30代 女性
耳の不快感
目次
【 お困りの症状】
・音が聴こえずらいような気がする
・耳鳴り(セミが鳴いているような音)
・耳の中が痛い
・周りがざわざわしている場所に行くと気が遠くなりそうな感じになる
・頭痛(コメカミあたりから後ろにかけて)
・眼精疲労
【 お身体の状態と見立て】
・首〜肩背部にかなりの緊張がみられる
・耳をおさえると症状が軽減
・疲労したときや夕方に症状が悪化
・仕事量が増えストレスが多くなった
・食事が乱れている
・運動量の減少
仕事量が増え忙しくなり、ストレスと運動量の減少により首肩背部が過緊張となった結果、
耳や頭部への血流が低下。
また飲食不摂生(冷たい飲み物の飲みすぎや食生活の乱れ)により消化吸収機能が低下、
血を作り出せず滋養できないことにより、耳鳴りなどの各症状が出現したと考えられる。
【 鍼灸施術と経過 】
・頭皮、首〜肩背部の緊張を緩めるよう鍼施術
・耳の周りにも鍼施術を行い、血流の改善をはかる
・血の不足を補うよう、脾胃の状態も整える
週1回のペースで治療を行う。
2回目の治療後、耳の中の痛みが軽減。
4回目の治療後、やや音の聴こえずらさはあるものの、耳鳴りが起こる頻度が減る。
周りの雑音にも不快感を感じなくなる。
6回目の治療後、首〜肩背部がこったり頭痛がたまにあるが、耳の各症状は消失。
現在は1.5〜2週に1回のペースで治療継続中。
【 担当よりコメント 】
多忙によるストレスと乱れた食生活により脾胃の機能が低下し、血が作り出せず不足となります。
また運動不足とストレスにより気血の巡りも悪くなる為、
頭部へ十分な血液を送れず耳の症状などが起こりやすくなります。
内蔵の機能改善、上半身を中心に身体の緊張を緩め血流改善をはかるよう施術し、
自宅でもストレッチや軽い筋トレを行うようアドバイスしました。
冷えると症状が悪化するようだったので特に首元を冷やさないようにして頂き、
アイスコーヒーを毎日かなり飲むとのことだったので冷たい飲み物は少し控え、
食事にも気をつけて頂きました。
冷房が入る季節になりましたが、朝晩はまだ涼しいこともあります。
皆様もうっかり冷えてしまわないよう、冷え対策に何か1枚羽織るものなどを持ってお過ごしください。
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