症例報告:むち打ちからの首から肩甲骨の痛み・違和感
20代 男性
高校生の授業の野球にて、したの図のように走者がぶつかりそれから首後ろに違和感・痛み数年続いている
知り合いに鍼を勧められ来院
目次
【 お困りの症状】
・左首うなじ、左首後ろ、肩甲骨周りの痛み
・首を後ろに反らせない
・肩甲骨周りの凝り感
・肩周りの痺れ感・横向き寝で肩に痛み
【 お身体の状態と見立て】
・首を後ろに反らす角度が少ない(通常50度程度だが20度くらいしか反らせない)
・胸椎の後弯強い(猫背)
・首後ろ~肩甲骨周りの筋肉のシコリ状の強ばりを触診にて認められる、揉まれると気持ちよい
ぶつかった際、首が前に折曲がる方向に衝撃が加わったことから、首後ろの筋が急に伸ばされた時に、筋にダメージが加わったと考えられる。筋は急に伸ばされると、反発で縮む作用があり、これがなかなか取れないコリとなって残ることがある。
自動車事故、コンタクトスポーツで良く見られる。強い衝撃でなくとも、こわばりが長くのことが多い。
【 鍼灸施術と経過 】
・週に一回ペースで施術を行う
・首~肩甲骨に鍼。シコリ状のしつこいコリをじっくり緩める。コリの深い部分には灸も併せて行う。
・施術毎にしこり状のこわばりが緩み、首の可動域も増える
・横向き寝での痛み、違和感も軽減
・首が後ろに反らせないため、猫背が強いため、猫背改善のエクササイズをアドバイス
【 担当よりコメント 】
ぶつかる、転ぶ、など意図しない衝撃が加わると、筋になかなか取れないコリができる事が見受けられます。
早めの施術をお勧めいたします。
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