NHKで何度か放送された東洋医学の番組で、イギリスでは鬱病の治療で鍼灸治療を選択すると放送されていました。NHKのサイトを参考までにリンク貼っておきます。

 

鍼灸によるうつ病の治療 心に効く「ツボ」の効果とは

 

「うつ病に鍼灸治療?」という反応をする人が大半ですが、鬱病治療で鍼灸院に来る方は実際にいらっしゃいます。鬱病で入院していて、入院先の病院が鬱病治療に鍼灸治療を取り入れていたという方が来院された事がありました。退院したがまだ辛い事があり、「鍼灸の効果を知っているから来た」とのこと。

 

私が担当した方々が鬱病になるきっかけは以下のようなものでした。

〇仕事由来の燃え尽き症候群 → 休職中
〇結婚、引っ越し、転職などをして環境が大きく変化した事で鬱病発症 → 休職中
〇人間関係や仕事環境による適応障害 → 仕事のスタイルを見直しながら会社にも相談していたが退職

 

最初の来院目的は鬱病治療ではなくても、話を伺っているうちに、実は鬱病や適応障害の診断を受けて投薬治療中だと話される方もいます。

ここ最近、立て続けに「心の病」の方々が来院されました。一口に「心の病」と言っても一括りにできませんし、適応障害と鬱病も同じではありません。過去に鬱を経験したことがあるが「人には話せなかった…」と話してくれた事もありました。鬱病は精神的な症状もありますが、身体にも症状が出ます。適応障害で乱視症状が出ているという方が、鍼の後で眼がすっきりしたと驚かれていました。

 

インターネットで調べてみると、英語で検索した方が鬱病やストレスに鍼灸が効果的だという情報が沢山出てきます。薬物治療のみの治療をしている方よりも、薬物と鍼灸を組み合わせた方が良い結果が得られるという英語での情報が出てきます。
NHKでも取り上げられていたように、海外では鬱病に対して鍼灸治療を選ぶ人は多いのだろうと思います。

 

うつ病の治療の選択肢として「鍼灸」もあるという事が日本でも広がる事を祈っています。

« 前の記事:

次の記事: »