症例報告:後頭下筋と眼精疲労
50代 性別男性
目の奥に疲れを強く感じる。首のコリ感が強い。寝つきが悪い
目次
【 お困りの症状】
・40代後半から眼精疲労が強く感じるようになった。目の奥や周りに疲労感
・首も常に凝り感あり、首が回りづらい
・寝つきが40代後半からよくない
【 お身体の状態と見立て】
・首を左回旋制限有り(左に首を回しづらい)左側屈 伸展制限もある
・首の触診をすると、斜角筋、後頭下筋(うなじ)にこわばりと圧痛(押すと痛み)が認められる
・肩甲骨の動作制限もあり、とくに右肩甲骨を後ろに引く動作に制限有
後頭下筋の緊張により、眼精疲労の原因の一つと考えられる。眼精疲労と首肩のコリは同時に起きていることが多い。目の使い過ぎ→首の筋肉の緊張・凝り感になるケースが多いようです。
また寝つきの悪さや、中途覚醒のある方は、首の筋のこわばりが強いことがほとんどで、首コリがある方は自律神経に影響し眠りに影響していると考えられる。
【 鍼灸施術と経過 】
・肩甲骨周りの筋緊張部位に刺鍼(運動鍼など)+手技(あん摩・導引)
・後頭下筋、斜角筋、肩甲挙筋などに刺鍼+手技(あん摩・導引)
肩甲骨・胸椎・頚椎につく筋緊張を取り、動きが正常に近づくように施術。
週一ペースで施術を行った。施術後は目が開きやすくなり、視界が明るく感じるとの事。
施術毎に首のコリ感、眼精疲労は軽減しているとの事。寝つきは以前よりも良い。
5回目の施術時には、首の動作も初回より改善し、触診による筋緊張も10→3くらいに減少。
後頭下筋に鍼をすると、目の奥にず~と響きを感じることが多いです。鍼を刺すといつも痛みやコリを感じている部位に響きを感じることがあります。そこが痛みの原因となる筋緊張部位であり治療ポイントでもあります。
【 担当よりコメント 】
後頭下筋は、眼球の動きと連動して収縮しています。PC作業など目を細かく動かす作業は後頭下筋の疲労を起こします。
眼精疲労、首コリ軽減には
・眼球を大きく動かす目の体操
・たまに遠くを見るようにする
・猫背で長時間、PC・スマホ・本などを見ない
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