眼精疲労を訴える方の多くは、首肩こりとセットになっています。
特に目の奥が痛むなどの疲れ目がひどい方は「後頭下筋群」の過緊張と考えられます。
後頭下筋群…後頭下部にある一つ一つはとても小さい筋肉。重い頭部をカメラの三脚のように支え、僅かな頭の動きを調整しています。
ある対象物を見るとき、通常は目の動きだけで見ますが、視線だけで確認できない場合は首の動きを加えて対象物を見ます。視野を広げるために、首と頭が動こうとするのを制御するのが後頭下筋群です。
パソコン作業やスマホなど目を使う作業を行うと、頭が動かないように後頭筋群が制御に働き緊張が高くなります。これが長時間続くことで首の筋肉が硬くなります。
目の周り・顔や頭部への血液は心臓から首を通っているため、首肩こりが血行不良の原因となり目の疲れを引き起こします。更に首や肩の緊張は自律神経を緊張させ、頭痛の原因となる可能性もあります。
鍼灸治療では、首肩周りの筋肉の緊張を緩和させることで、眼精疲労や頭痛を緩和させます。
また、眼精疲労により首肩こりや頭痛だけではなく、食欲不振・吐き気・便秘・イライラ・不安感…など様々な症状が出ることがあります。
このような症状でお悩みの方、是非ご相談下さい。
鍼灸は「はり」と「きゅう」です。国家試験でも日本では「はり師」と「灸師」の資格は別れています。鍼灸師は両方の道具を使って治療をします。
フランス人で鍼灸に来る方が増えていますが、「鍼(Acupuncture)を受ける」という表現をするので「お灸(Moxibustion) をしますよ」と言うと「お灸って何?」という方がいます。
そこでお灸をすると「気持ちがいい!香りが落ち着く!」と言われます。外国人の方はほぼ全員と言っても良いほどお灸の匂いが好きな人が多いです。そんなお灸の紹介をします。
艾(もぐさ)を米粒より小さくひねって線香で火をつけます。EDO鍼灸治療院では火傷を避ける為に灸点紙の上にお灸を据える事が多いです。指の関節痛や動きづらさがある人には効果的な刺激を与える為に皮膚に直接据えます。お灸のヤニがつきますが、これは消えます。目的によって使い分けます。
背中の点灸。
親指を広げづらく痛みがあるという方への直接灸。下の赤いのは紫雲膏(しうんこう)という漢方薬の軟膏です。
下の写真は韓国のお灸で細い棒のような状態で売っている「糸もぐさ」です。
背中でも灸点紙を使わないで直接皮膚に据える鍼灸師もいます。ただし、昔より少なくなっています。火傷をさせる事でお灸を据えた箇所に白血球が増加し、菌を殺してくれるという効果もあります。足の裏にお灸をする時は直接皮膚に据えて、かなり黒くなるまで続けます。足の裏は胃腸障害、不眠、冷えなどでお灸をすることが多いです。
鍼を刺した所を穏やかに温めたい。腰周りを全体的に温めたい。冷えがある方。冷えていなくても筋肉の緊張を取る。リラックスの目的でも使います。ボンワリと温かくて気持ちがいいお灸です。
下の写真のような棒灸を固定するものがあって、棒灸を固定して温めながら別の場所に鍼や灸をします。
棒灸に似ていますが、鍼の上に艾を丸めて乗せて、そこに火を付けます。灸頭鍼をよく使う鍼灸師も多いです。「昔は鍼の上のもぐさが落ちないように監視するアルバイトがあった」とある先生が話していました。写真は二つだけですが、広範囲に沢山する場合もあるからです。
もぐさと皮膚との間に空洞を作ってあるお灸です。「せんねん灸」が有名です。せんねん灸は薬局でも売っているので馴染みのある人もいると思います。このタイプのものを使って自分でお灸をする人が増えています。下の写真は私が最近使っている「釜屋」のお灸です。火をつけるだけなのでとても簡単です。
ここに書いたお灸はお灸の例です。お灸は他にも色々とあって、枇杷葉灸やにんにく灸、塩灸、味噌灸のように間接的になにかを置いてお灸をする隔物灸(かくぶつ灸)もあります。中国では漢方を貼ってお灸をする方法もあります。
枇杷葉灸はガン患者さんの緩和ケアでよく使われていますし、味噌や塩などは昔から家庭でも養生でやっていたものでした。
お灸を沢山していると「タバコの匂いですか?」と言われることがありますが、実はお灸の匂いです。お灸は効果抜群なのですが、煙がたくさん出るのが難点。しかも四人の鍼灸師がいろんな種類のお灸を使っているので、匂いが交じり合ってなかなかの香りのマリアージュです。中国にはお灸の煙を吸い込むバキュームのような機械があって、それを稼働させながらお灸をしています。日本では滅多に見ません。
空気清浄機などで工夫はするのですが、寒くなってくると窓を開けるのもなかなかできず、お灸の匂いが充満していることもあると思います。中に入ったとたんに煙いこともあります。なるべく工夫するようにしていますが、「鍼灸院」の匂いをご理解いただければと思います。

鍼もいろんな会社が出しています。
最近私がメインで使っているのが、I’SSHIN(いっしん)のMスタイルという鍼。
使用感としては、腰がしっかりしている感じで、ツボの感覚をとらえやすいように感じます。また付属の鍼管もしっかりしたプラスチックで手になじみやすい。こちらの箱は300本入り。鍼10本包装で鍼管2本入り。不要なプラごみが出なくて良い。

こちは、寸六1番 プラのガイドがあるので、針がばらばらにならなくて良いです。

こちらは、3寸の8番、日本針で3寸は取り扱いが少なく、レギュラーであるのがありがたい。臀部の深刺しには3寸は必要なところ
新しい会社みたいですが、今はメインで使っています。私はいつもからだはうすさんで注文しています。はり師の皆様お試しください。
夏の土用よりも聞き馴染みはありませんが、秋にも土用があります。季節と季節の間に存在する期間、つまり季節の変わり目の18日前後を『土用』と呼びます。今年の秋の土用のは10月21日~11月7日まで、その翌日の11月8日が暦の上での冬の始まりの「立冬」です。
土用に心掛けるべき事は、無理をしないという事です。季節によって衣替えがあるように、体の内側でも次の季節に対応する準備が必要です。それが行われているのが、土用にあたる期間です。身体の準備ができていないこの期間に睡眠不足や疲労の蓄積などが続くと、普段よりも体調を崩しやすくなる事があります。
鰻を食べるのもいいですが、今年の「秋の土用」にはお灸をお試し下さい。夏の疲れや冷えが残る胃腸は、冬の体調を崩す原因になります。胃腸の調子を整える「足三里(あしさんり)」や、冷えの改善だけでなく、目の疲れ、ストレスによる疲労の治療にもつかわれる「太衝(たいしょう)」のツボがおすすめです。身体を温め次の季節に備えましょう。

患者さんから、ご家族の事で相談を受けました。
「家族が妊娠しているけどマッサージNGと言われた。でも、腰痛だとか色々と辛そうで…」とのことでした。
以前も書きましたが(妊婦さんこそ鍼をすべき!投稿日:2018/01/17)
妊娠している方は鍼灸をしてはいけないということはありません。
妊娠初期の不安定な時期には刺激しない方がいい場所はありますが、鍼灸は薬を飲まないで体調を整えることが可能です。妊婦さんや不妊専門の鍼灸院がある程です。
【妊娠中の不具合で鍼灸対応可能なもの】
つわり、腰痛、肩こり、むくみ、冷え、頭痛、疲労、イライラ、食欲不振、風邪、逆子、等。
EDO鍼灸治療院に通院していて妊娠が分かり、妊娠中も鍼灸で定期的にケアをしていた方、逆子だと分かった方、ご家族の紹介で来院された妊婦さん、妊娠されている方でも鍼灸をしています。鍼灸は妊娠期のつらい症状を緩和する選択肢として人気になってきています。
どうぞお気軽にご相談ください。
台風19号が接近していますね。
12日ご心配な患者様は、ご変更お電話くださいね。
仰向けに寝ると、腰が痛いという方がいます。
こういう方に共通しているのが、仰向けに寝ると腰が反るということです。
腰の反りを作る原因となるのが、股関節まわりの筋肉の硬さにあります。

この筋肉の硬くなる原因として、床に座る習慣や、座りっぱなしの仕事で筋肉を長時間縮めた状態でいたり、運動不足などで、この筋肉を動かさない、使わないでいることです。
座る姿勢というのは、股関節を常に曲げた状態にあります。股関節前側の筋肉は縮んだ状態、股関節後ろ側の筋肉は伸びた状態になります。この状態を長く続けると、股関節が伸び辛い状態になると考えられます。
股関節が前側の筋肉に、骨盤、腰椎がひっぱられる形となり、腰が反ってくるのです。

仰向けで腰が痛いという状態を改善するには、腰の施術だけでは不十分で、股関節の筋肉にもアプローチする必要です。
また、座り方や、運動の習慣も見直す必要があります。股関節が伸びないと、腰だけでなく、姿勢にも影響を及ぼし、膝痛、肩こりなど全身にも影響してきます。しっかりケアして、元気に年を重ねていきましょう!

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