最近、寝違えやぎっくり腰で来院されている方が多いです。
寒さが強まり、体の冷えが関係しているようです。
先日ぎっくり腰でいらした患者さんは、右に身体を傾けるように曲がっていました。
ぎっくり腰では良くみられる現象です。
痛みが出ているのは、左側でしたが、右側の強張っている箇所に鍼を行ったところ、体がだいぶまっすぐになり、左側の痛みも軽減しました。
このように、痛い場所と反対側の筋肉にアプローチすることで症状が軽くなるケースが多々あります。
痛みは一つのサインで、そこにだけ原因がないことが多いのです。
このケースでは、痛い側の腰をストレッチしていたら、症状が悪化していたでしょう。
痛いからと、むやみにすとストレッチするのはおやめくださいね。
伸ばしていい場合、伸ばしたら痛みが増す場合の判断は、鍼灸師など専門家にご相談くださいね。
逃避姿勢
・EDO鍼灸治療院の症例報告


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EDO鍼灸治療院にいらしているフランス人の鍼の患者さんからお嬢さんの相談を受けました。
お嬢さんは現在14歳。成長期で急激に背が伸び、首、肩、腰が痛いということです。
彼女のお姉さんも過去に同じように急に成長が伸びて頸部痛が出て、猫背になってしまいましたが、フランスでキネジテラピーを受けて良くなったそうです。
ところが日本ではキネジテラピーは一般的ではなく、どうすればよいか分からないという相談でした。
キネジテラピーは日本ではあまり馴染みがないと思いますが、フランスではとても一般的です。
キネジテラピーとは理学療法、運動療法のことでフランスの国家資格です。
なんらかの理由で正常の動きができなくなった身体を運動療法、リハビリ、温熱療法など行いながら治療を施します。
大学の医学部かSTAPS(体育スポーツ学科)過程の一年生分の修学が終了していることがキネジテラピーを学ぶ必須条件です。その点から見ても入学時からレベルが高く、フランス人がキネジテラピーを信頼している理由が分かります。
(参考)フランスでは医学部の一年生を留年して何度も一年生をやり直す人がとても多く、2年留年して医学部を諦めて別の理系学部へ編入する人が少なくありません。
医師からキネジテラピーの処方箋が出ると10回までは社会保障で無料で受けることができます。マッサージもしますし、リハビリのために正しい動き方や運動方法を指導されたり、温熱療法など、やり方は多岐に渡ります。
(参考)キネジテラピーKinésithérapieのキネジ Kinésiとはギリシャ語の<kinêsis> の由来で「運動、動き」の意味です。thérapieはテラピー、セラピーつまり「治療法」。直訳すると運動療法ですね。
日本人でもフランスで出産した人は出産後の骨盤底筋の筋肉の緩みを治す産後リハビリでお世話になる人が多いです。
フランスでは保険で賄われるので補完代替医療というより通常医療の一部として理解されています。
………という経緯があったのですが、
私は彼女のお嬢さんにカイロプラクティックをお勧めしました。
当鍼灸院は鍼灸院と「KIZUカイロプラクティック Annex」が併設しています。カイロプラクティック治療の後にオプションで鍼治療をしたり、その逆で鍼治療とカイロ治療のオプションをしている方々もいらっしゃいます。
14歳のお嬢さんの成長痛には鍼よりもカイロプラクティックの施術の方が向いていると判断しました。カイロプラクティックの予約をとり、日本語があまりできないというので私も一緒に入ってカイロ施術を受けてもらいました。
急激に骨が伸びたことで筋肉の成長が追いつかずに成長痛が出るのはよくあることですが、彼女の場合は他にも背中に痛みがでる要素があったので、それも指摘され、座り方の指導、矯正もしてもらっていました。
彼女のように、鍼灸よりもカイロプラクティックの方が向いているのではないかと思う方もいます。
関節の機能不全、それによる体軸のズレ、筋のアンバランス、筋膜の運動連鎖の不具合など、体の動きに関わる障害を持った方に対しては、今回のようにカイロプラクティックを紹介しています。
カイロプラクティックは鍼灸と並び、WHO(世界保健機構)に認められた世界的ヘルスケアです。
当院のカイロプラクターは国内で数少ない国際基準を満たしたカイロプラクターです。
矯正もするので怖いと思う人もいるかもしれませんが、きちんと診断して施術をすれば危険なことはなく、
むしろ素晴らしい効果を得ることができます。
私も同僚のカイロプラクターの施術なら安心して治療を受けられます。
体の動かし方、筋肉バランス、スポーツの記録を上げたいという場合はカイロプラクティックの方が良い場合があるので、興味がある方は施術者にご相談ください。
中島
日照時間の減る秋は、夏に比べると日の光を浴びる時間が減ってしまいます。ストレス・不安感を低下させる役割を持つ「セロトニン」という神経伝達物質は、日に当たった時間により分泌量が変化することがわかっています。それ以外にセロトニンの分泌量を増やすには、糖質・肉類・乳製品などの摂取、睡眠をしっかりと取る事が大切なのだそうです。
最近異様に食欲がある、甘い物ばかり食べたくなる、いくら寝ても寝たりない・・・それはセロトニンの不足を補おうとしている身体の反応で、ストレスを抱えきれなくなった身体からのSOSかもしれません。身体をリフレッシュし、ストレスを軽減させ残りの2ヶ月を乗り切りましょう。

45歳 男性 日本橋勤務
お困りの症状
靴下をはくときに腰が痛む
床に座っていて、立ち上がるときに腰が痛い
・1月前ほど前から、腰痛を感じるようになった
・整形外科では骨異常はなく筋肉が弱っているからと言われた
・寝起きが痛い
・以前は腰痛はなし
・この2か月くらい勤務時間長く座っている時間長かった
・床に胡坐で座ること多い
状態
・腰下部臀部に近い所左側に痛み
・触診を行うと、左臀部 大殿筋、梨状筋のこわばり強い 奥がゴリゴリした感じ 冷たい
・腿裏、ふくらはぎにかけても筋のこわばりあり
長時間の座り仕事に加え不良姿勢 椅子に浅く座ることで臀部の筋肉の疲労でこわばりが出来た様子。大殿筋が強く働くときに痛みをかんじるので、痛みの原因は殿筋のこわばりが主だと考えた。
施術と経過
実際こ行ったこと
・腰部 臀部 腿 脹脛 主に左、膀胱経に反応のあるあぜ穴へ刺鍼+臀部灸
・横向きで股関節屈曲位で臀部へ鍼
・床、ソファーなど股関節が深く曲がる座位を控えてもらう。
経過:
週一のペースで5回施術を行う。
施術を行うごとに、筋肉のゴリゴリとしたコリが緩んできた。動作もスムーズになり、座位も楽になってきた。
梨状筋のこわばりが残っていたので深めに刺鍼。梨状筋は太め深めに刺鍼しないとなかなか緩まないことが多い。デスクワークで腰痛の方は、梨状筋の部分がゴリゴリと硬い方が多い、座位で体重がかかり、血行不良となり強張る原因かなと考えている。こわばりが酷いと坐骨神経痛様の症状が出ることもある。

西村
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あまりなじみはありませんが、鍼灸では風邪の治療もしています。例えば、急な咳には「孔最(こうさい)」、熱を伴う咳には「尺沢(しゃくたく)」というツボを使い治療を行います。どちらも肺の反応が現れるツボであり、肺と関係する呼吸・咳・鼻・喉などの治療の時によく使用されるツボです。
「尺沢」は肘を曲げた時にできるシワの上、親指側にある筋肉の外側にある凹みにあり、「孔最」は尺沢から手首に向かい、指4本分下がった凹みにあるツボです。

喉の痛みを伴う咳に対しては「天突(てんとつ)」を併せて使うこともあります。中指の腹が鎖骨と鎖骨の間のくぼみにひっかけるようにして下方向に押して刺激します。押し方に注意が必要な場所です、ゆっくりと力を入れていきましょう。お灸で温めるのもいいですが、ない時には指で押してもOKです。痛かったり、むせる場所なので、力加減にはご注意下さいね。
私はフランスで生活していたので今でもフランスの友達とコンタクトがあります。
昔のフランス人のクラスメートが東京に住んでいて、奥さんが中国人です。
ひょんなことで彼らの家に良く行きますが、中国人や台湾人の人と話していると、彼らは生活の中に上手く漢方や薬膳を取り入れていることにいつも関心します。
フランスにいた時も中国人の友人の家に招かれると「この季節は菊茶を飲むと良い」と菊茶入れてくれたものでした。
当時はまだ中医学は勉強はしていませんでしたが、〇〇には〇〇が良い、この季節にはこれを食べるんだよということが生活の中に入りこんでいます。
前述のフランス人のクラスメートに久しぶりに会ったことで、フランス生活が蘇ってきました。
私はフランスにいた初期に大学寮に住んでいたのですが、いろんな国籍の人達の料理の仕方を見ることができました。中でも、パキスタン政府の留学生達には色んなカレーを食べさせてもらいました。
インドカレーは辛くて油っこいと思う人もいるかもしれませんが、彼らのカレーは素晴らしく美味しかったです。
大学寮はキッチンが共同でしたから作り方も横で見ていて、大学寮を離れても常にスパイスは大量にありました。
私はフランスに7年いましたが、お腹を壊したことが一度もありません。
おそらく常にスパイスを料理に使っていたお陰で抗菌作用も功をなしていたと今となっては思います。
フランスではガストロと呼ばれるウイルス性の胃腸炎がよく流行るのですが、いつも一緒にいる友達がなっても私自身は罹ったことがありません。
インド料理で使うスパイスは漢方に通じるものがあります。
先日、フランス人と結婚した台湾人が冬の準備として「薑(姜)黃」を摂ると言っていました。薑黃とはなんだろうと思ったら、ターメリックのことでした。日本語読みでは「きょうおう」です。
ターメリックと言えば、カレーの黄色い色の元で、要するに鬱金(ウコン)です。
ただし、彼女が言った薑黃は日本で良く出回っている鬱金(ウコン)とは厳密には違います。
同じショウガ科ですが、薑黃(キョウオウ)は温める作用、鬱金(ウコン)は冷やす作用があります。
だから冬の前には温める作用のある薑黃を摂るんですね。
フランスのクラスメートに再会して、昔を思い出してスパイスを大量に買い出しに行きました(下の写真)。
そして、昔のようにカレー等を作って見ました。汗が吹き出ますし、やたら便通も良いです(笑)。

自分の体は食事が作っているわけですから、
スパイスの力も借りてこれからも養生していきたいと思います。
クミンやコリアンダーを使った炒め物が簡単でおすすめです。
中島
この時期街なかを歩いていると、どこかしら金木犀の香がしてきますね。
中国では「柱花」と呼ばれ、漢方にも使われます。
気のめぐりを良くし、お腹を温める作用があると言われています。
ストレスなどイライラした気分をれやかにしてくる作用があります。
金木犀の香りは、なんだか落ち着いた気分にさせてくれますね。
中国には、金木犀を白ワインに浸けたお酒、桂花陳酒やお茶などもあるようです。
その時々の季節に応じた、食や自然の恵みを取り入れて、健康な生活を送りましょう!

9/23(土) 秋分の日は、西村&中島は出勤します

今年は、土曜日が祝日の日が4回あります。
普段土曜日休みの方にとっては、ありがたくないですね。
週末に、鍼ケアいかがでしょうか?
10:00~17:00で受付いたします。 まだ空きございます、ご予約はお早めに!
商品レビュー

山正さんのヒマラヤもぐさをからだはうすさんで購入しました。素朴なおしゃれな梱包です。

ヨモギ特有の香りが少なめに感じました。

こういう案内が同封

半米粒大(米つぶの半分の大きさ)はいける、少しポロポロとした感じ。油分が少ないのだろうか。

大極上との比較、大極上の方が目が細かくフワフワした感じです。
ヒマラヤもぐさは硬く捻り、やや熱めの灸を行う時に良いかもしれません。

半米粒大
試しに合谷に施灸してみましたが、少し熱めかなという印象。
使ってみて、機会あればまたレビューいたします。
「最近よく脚がつって困ります」というような相談をされることが続いています。
脚がつるとは、筋肉が縮まったままで痙攣している状態のことをいいます。「こむら(=ふくらはぎ)がひっくり返るくらい痛む」ことから、こむら返りとも呼ばれていますが、原因はよくわかっていません。体内のマグネシウム、カリウム、カルシウムの不足や病気、妊娠などと関係しているのではというのが有力な説です。
東洋医学が考える脚がつる原因は「気」と「血」が一時的に不足している状態の時におこり、言い換えると動力と栄養分が足りなくなっている状態にあるという見方がされます。
【気・・・目に見えないが、体の原動力になるもの】
【血・・・全身の組織、器官に栄養を与えるもの】
血は筋肉や腱に栄養を与えながら、滑らかに動かす働きをしていますが、急激な運動により、気・血の不足が起きると筋肉はこわばり、痙攣します。また、血は心を通じて運ばれるため、心から遠い脚は血が送られるのに時間がかかります。寝ている時は、脚にとどく血がさらに少なくなるため、就寝時は脚がつりやすい状態になります。漢方では、芍薬甘草湯(筋肉の緊張をゆるめ痙攣やその痛みを抑える作用)がよく処方されます。
予防法としては、運動前後のストレッチやこまめな水分補給(ミネラル・塩分の含まれるもの)、湯船につかり温める、などがよく取り入れられているものですが、それでもなかなか改善しない方は漢方をお試しください。副作用は少ないと言われている漢方薬ですが、薬は薬。服用する前には漢方を取り扱う医療機関での相談を忘れずに。
