運動鍼
筋違いなどで首の動きが悪い時、痛みのある患部ではなく、離れた場所に刺すと効果がある場合があります。このやり方は「運動鍼(うんどうしん)」と言います。
手の甲の指の関節の間や足の甲の関節の間に痛みが出る人が多いので、圧痛反応がある人にはこの方法を行います。運動鍼の反応点はいくつかあるので、患者さんの痛む所によって場所を特定します。
鍼を指すと、首を曲げると痛かった方向にも動かせるようになって可動域が広がります。それを利用して首を動かしてもらいます。軽症の筋違いだとこれだけでも良くなるので、こちらも驚く事があります。慢性的に肩こりがある人の場合は残念ながらそう簡単にはいかない場合が多いです。
運動鍼は首、肩、腰に多く行われます。
余談ですが、筋違いのような首の痛みのことをフランス語で「Torticolis」 と言います。「トるチ コリ」
※ フランス語のRの音を日本語表記で音にするのは不可能なので「る」と書いています。
「トル チ コリ」という音の響きが面白くてすぐに覚えました。最初に聞いたのは患者さんではなく、日常生活の中でした。
たまに筋違いではなく「Torticolis」と言いそうになります。
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