暑い日が続きますね。クーラーなしでは眠れない程です。クーラーの風に長く当たっているとだるくなった経験のある方も多いこととおもいます。
クーラーは冷えた風が絶えずでていますので、身体が冷たい風を受け続けると、部分的に冷えてしまいます。
ハーフパンツで等で寝ていると脚が冷えて調子を崩している方が多いように思います。。
脚にはお腹に通じる経絡(ツボの流れ)があります。
脚が冷えると、お腹の調子も崩してしまいます。特にむくみ、脚に冷えを日ごろから感じている方は、クーラーの冷えを受けやすいです。
寝冷え対策!
・薄手でもかまわないので、長ズボンで寝る。
・お腹を出して寝ない
・汗がひいてから寝る
・クーラーや扇風機の風が直接身体に当たらないようにする
寝冷え対策をして、夏バテしないようにしましょう。
30代 女性
【 症状】
・不安な気持ちが続き、寝付けない等の不眠症状があらわれる
・身体のだるさが続きスッキリしない
・食欲の減退
【 検査と見立て】
・首〜肩甲骨の内側、腰にかけての緊張が見られれる
・在宅ワークにより1人で過ごす時間が増え、不安感の高まりが見られた
【 鍼灸施術と経過 】
・身体全体が過緊張となっていた為、緊張を緩め、身体がリラックスしやすい状態にする。
・心を安定させ、睡眠の改善をはかる。また、気を補い、胃腸の働きを促す。
週1回のペースで治療を行い、2~3回目の治療後から寝付けない、起床時のだるさなどの改善が見られた。
食欲も少しずつではあるが回復傾向にある。現在治療継続中。
【 コメント 】
長く続く在宅生活により、いつもと違う生活環境に慣れず特に一人暮らしの場合、1人で居る時間が増えることにより、気持ちの不安定・身体の不調が現れている方が多いです。
好きなことをする時間を作り、なるべくリラックスして過ごしましょう。
50代 女性 デスクワーク
・症状
右肩甲骨周囲の違和感と右肩の痛み。右肩を後ろに回した時に、ゴリッとした音が鳴る。荷物を持つ時は、ほぼ利き手の右を使い、以前より肩に痛みや疲れを感じることが多かった。
・検査、見立て
右肩があがり、左右の肩の高さが違っている。さらに右肩はやや前側に巻き込んでいる状態。首を左側に倒した時に、右の首~肩にかけて筋肉の緊張がみられる。肩を回した時に鳴る音は、肩の関節が周囲の筋肉の緊張により前側に引っ張られているため、スムーズに動いていないのが原因かと思われる。
・施術と経過
すくんだような姿勢で凝り固まっている右側の肩をもとの位置に戻していくために、肩・肩甲骨・背中の筋肉を緩めていく。肩の巻き込みを改善させていくため、前側の肩周りの筋肉の緊張にも鍼施術を行う。週1の治療を5回程行い、まだ関節の音が鳴ることはあるが、頻度が減っており痛みがなくなってきた。来院を2週間に1回のペースに変更し、家でも肩周りをほぐす体操をしてもらい、現在も治療を継続中。
・コメント
在宅での仕事が続き、机や椅子の高さが合っていない状態で仕事を続けていた為に起きた症状ではないかと考えています。極端に外出する機会や身体を動かす機会が減ると、使う筋肉と使わない筋肉がはっきりと現れ、原因は同じ長時間の同一姿勢だったとしても、いつもと違う症状が現れることがあります。日常生活ではあまり使われていない筋肉を動かすストレッチや適度な運動が大切です。
女性にとって月経は閉経するまであるものです。
月経に伴う不快な症状、生理痛や月経前PMS(月経前症候群)が辛いと訴える方は多いです。
生理痛で痛み止めを飲むのが当たり前だという方も少なくありません。閉経に近づくにつれて更年期障害も起こります。
産婦人科検診の必要性をあえて書く必要ないと思われるかもしれませんが、先日ちょっと思う事がありましたので、この場を借りて書かせて頂きたいと思います。
日本には産婦人科嫌いな人が多いようです。私がフランスにいた頃、日本人と結婚していたフランス人男性からぼやかれた事があります。フランスでは産婦人科に行くのは当たり前と男女共に認識がありますが、そのフランス人の奥様の日本人女性(30代)がいくら言っても産婦人科に行ってくれないから私に説得してくれないかと言われました。不安な症状があるので旦那さんは産婦人科に行こうと言うのに、奥さんは行きたくないとのこと。私が担当している患者さんでも産婦人科は行きたくないと言う人はいます。
生理痛が酷い場合は子宮内膜症や子宮筋腫の場合があります。異常がなければ、異常なしと言う事が分かります。
がん検診も行ってください。先日、子宮頸がんで手術を受けた方が来院されました。術後の後遺症に苦しんでオペ後のリンパ浮腫にも悩まされていました。20年以上前にオペをしたのにいまだに片足全体酷い浮腫が残っていました。
子宮頸がんは早期発見であれば手術をしなくても済みます。私は大丈夫、と思わないで欲しいです。
先日、私自身が当事者の体験をしました。
私は生理痛もないに等しく、月経周期の異常も特にないのですが、子宮頸がん検診を受けたら要検査でした。がんではなく「軽度異形成」でした。詳しく調べるために組織を取った結果は「異常なし」だったので良かったのですが、経過観察のため6ヶ月後に再び検診に行きます。異形成から悪性腫瘍に発展する場合もありますし、治癒する場合もあります。
(上のイラストは「子宮頸がん検診で異常が出たらどんな治療をするの? 予防に勝る治療なし」からお借りしました。)
不快症状は全くなかったので驚きました。
自分の身に起こってみないと分からないことがありますが、こういう体験ができて良かったと思います。
そんな時にタイミングよく子宮頸がんのオペで後遺症に苦しんだという方が来院されました。
世界の中で日本の子宮頸がん検診受診率は低いです。OECDの平均は60%くらい。日本は35か国中で下から5番目です。
(上記グラフも前述のサイトからお借りしました)
2019年5月に名古屋で行われた全日本鍼灸学会のテーマが女性についてでした。その時に産婦人科医の女医の先生が日本での産婦人科のお粗末さについて嘆いていた事を思い出しました。産婦人科は非常に重要な部門ですが、日本では羞恥心があるせいか、社会的にタブーであるせいか、産婦人科に行くたくない人も一定数います。名古屋の学会の発表者の産婦人科医によると、日本ではピルの認識についてもネガティブな意識の人が多いと言っていました。治療の為にピルを勧めても、飲みたくないという人が少なくないとのことです。
鍼灸院でできることとできない事がありますが、産婦人科検診は鍼灸院でできないことです。
産婦人科領域の鍼灸の方もいらしていますが、自分の体の状態については分かっていて欲しいと思います。
40代 男性
症状と訴え
・左の腰~外もも~膝にかけて椅子から立ち上がり時に痛み、伸びない
・常に外もも、臀部にこわばりを感じる
・ジムでの運動に差支えがあるので膝が動くようにしたい。
検査と見立て
・臀部の下側の筋肉の強いこわばりが見られる
・股関節前側の筋が伸びない
ソファーに腰掛けてパソコンをやっていたということで、股関節の曲がりがきつくなり骨盤が立たない座り方になっていた。この座りが長く続くと、股関節前側、腿裏の筋が固まり、股関節~膝が伸びないという状態ができてしまう。
下肢の血液循環も滞り下肢の冷えや神経痛なども出てきやすくなる。
鍼灸施術と経過
・3か月に及ぶ在宅生活でかなり、臀部股関節周りの筋の血液循環が悪くなっており、触るとゴリゴリと奥に固い筋バリが見られる。こういう場合には、太めの長い針で刺激する方法が効果的。
・膝と股関節の可動域を確認しながら、刺鍼。
・週一にて6回の施術をおこない、筋の緊張がゆるみ可動域も増え、椅子からの立ち上がりや運動でも支障ないほどに改善。
コメント
長く座ることは腰やお尻だけではなく、腿やふくらはぎ足の筋肉も固くなります。
下肢の血液の循環が悪くなると、むくみ冷えもでてきくると全身全体の血流にも影響してきます。
在宅勤務が増え通勤が少なくなり運動不足による身体の不調を訴える方が増えています。
緊急事態宣言あけ人出が多くなりました。コロナ感染者も引き続きでていますね。
コロナに対する警戒を怠ることなく、施術を行ってまいります。
・コロナ対策
・窓を開けての換気
・院内設備のアルコール清掃
・施術ベッドシーツを毎回替え、洗濯、乾燥機での乾燥をおこなっております
・洗濯・乾燥機での乾燥の、専用の患者着をご用意
・来院された方への、手洗い及び手指消毒の実施
・スタッフの毎日の検温、体調チェック
・完全予約制により、院内が密にならないように来院者数の調整
6月になりました、今年はコロナの影響で在宅していることが多く、季節感に乏しく過ごしてしまいました。
4月5月は、在宅勤務、外出制限の影響で、当院にいらっしゃる患者様は少なかったです。
6月にはいり出勤という方もぼちぼち増えてきているようです。
緊急事態宣言は解除されましたが、気を引き締めコロナ対策をしっかり行い、施術にあたります。
在宅勤務でなまった身体を、鍼灸でケアしてください。
緊急事態宣言も解除されそうですね。
早い企業だと、3月から在宅勤務がつづいています。
3か月の在宅勤務で患者さんの身体も変化しています。
・運動不足、また在宅時間がながく食べる量が増え → 全身とくに足腰の筋力低下、体重の増加 → 腰痛、股関節、膝の痛み
・長時間座位により姿勢の悪化 → 猫背 → 肩こり、首こりの悪化
・運動不足により呼吸筋の働き↓ → 背中がはる、呼吸が浅くなる
・運動不足による血液循環機能の低下 → 冷え・むくみ
ざっと思いつくだけでもこれらの変化が見られます。
6月から、出勤というかたも増えてくると思います。そのまえにリハビリが必要ですね(笑)
もちろん鍼灸で筋肉のこわばりを緩め、全身の『巡り』を良くすることもおすすめです!
鍼灸では、肩こりの施術には手のツボを多く使います。
流派にもより異なりますが、首肩のコリには手のツボを使う鍼灸師は多いです。
経絡により、首肩~手とは密接な関係があります。
手の動き、物を書いたり、キーボードを打ったり、球を投げたりと、手の動きには必ず、指~手のひら(甲)~前腕~上腕(二の腕)~肩甲骨~首と連動していきます。
なので、首や肩が凝っているときは、手の凝りも伴っていることがほとんどです。手の凝りがあると手~首肩の連動が上手くいかず、首肩の症状にも関係してきます。
施術で、首肩ばかり施術を行ってもなかなか症状は改善しにくいものです。
全体の連動、バランスを整えることが鍼灸の真骨頂だと考えます。
脚湯は足湯と違い、ひざ下 ふくらはぎまで湯につける方法を言います。
ふくらはぎには、お腹に関係するツボが沢山あります。
歩くことが減り、下半身の循環が滞りの改善には『脚湯』は良い方法です。
やり方は お風呂に使った後に、上半身を湯冷めしないように拭い浴槽に腰掛けて。ひざ下を5~6分つけます。浸けている部分が赤くなったらOKです。脚湯するばあいは、お風呂に浸かる温度より、2~3度高くすることがポイントです。43~45度程度に設定してみてください。汗をかきますのでお水を一杯飲んでおきましょう。
下半身の循環が滞ると、消化機能が低下し便秘の原因にもなります。そのほか、むくみ、下半身の冷え、生理痛などにも良い方法です。お試しください。