24日に、二十四節気の霜降(そうこう)をむかえ、文字どおり霜が降りる気候となりました。
 
秋が一段と深まり、朝霜が見られる頃。
朝晩の冷え込みが厳しくなり、日が短くなったことを実感できます。
そしてこの急な寒さで風邪(カゼ)をひいた方も多くみられます。
 
東洋医学では自然界の気候の変化を
「風、寒、暑、湿、燥、火(熱)」の6種にわけ、この6種が人体に作用して病変を発生させる状態になったものを「病邪」とみなします。
 
その中にある「風邪(ふうじゃ)」
自然界の「風」が引き起こす現象と似た症候を示します。
風は突然吹いたり止んだりし、軽くて上向し、流動性が大きく、上部をゆり動かしたりするところから、以下のような特徴がある症候となります。
・発病が急
・病状に変化が多い
・発熱、頭痛、頭のふらつき、目の充血、鼻づまり、喉の痛み、咳などを生じる
 
いわゆる、カゼの症状が当てはまりますが、
一般的には単独で発生することは少なく、他の病邪の症候をともなうことが多いです。
鍼灸治療では、この病邪を体外に排出することが基本的な治療方法となります。
そのため、カゼと一言で言っても、
季節やその人の症状に合わせた治療を行います。
ちなみに、冬のカゼに有効なツボとして首の後ろ側に反応がよくみられます。
寒くなり始めたこの季節、
カゼ予防としてまずこの首周りを冷やさないようにすることがおすすめです。
鍼灸治療で免疫力を高め、カゼに負けない身体つくりを目指しましょう。

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