30代 女性 デスクワーク
・症状
肩こり、頭痛、吐き気。仕事が忙しくなったり、ストレスが溜まると、頚・肩の緊張が強くなり、頭痛もでてくる。満員電車の人混みや、暖房などの暖かい風を頭付近に受けるとのぼせたり、気分が悪くなってくる。常に食べ物がお腹に残っているかんじがする。
・検査、見立て
頚~肩の筋肉のごりごりとした筋張りが特に利き手の右側に目立つ。足は冷え、臍上の上腹部・右下腹部の筋緊張が目立つ。胃の状態があらわれる脈に他よりも力強さがない。
・施術と経過
背部~頚の緊張をとる事と、頭部に登りやすくなっている熱(上焦)を下に流すために、足の筋肉を鍼や灸、マッサージでほぐし、熱の通り道をつくる。胃の働きがよくなるように、腹部の筋緊張をほぐし、お灸で温める。 週一回の治療を四~五回行いましたが、吐き気の症状はまだ時々出ていた為、漢方内科の受診もアドバイスしました。漢方の服用と二週に一回の鍼灸治療を二~三回行い、その後、調子が良くなってきたので、治療のペースを月一回に変更して、メンテナンスとして鍼灸治療を継続中。
・コメント
デスクワークの姿勢と運動不足が頚肩周辺の筋肉の緊張をおこし、コリや頭痛の原因になり、温かい風を受けた時の吐き気やのぼせは、本来の元気がなくなった胃腸が食べ物の消化をおこなうために常に動いて、余分な熱を発生させていた為に症状を発生させていたケースです。
EDO鍼灸の症例報告
EDO鍼灸の首肩の施術方法
20代後半 女性
【症状】
イライラが酷くなり、上半身(特に首から上)の痒み。
首からフェイスラインにかけて、肌がカサカサに荒れて赤く、痒みが酷いときは掻いて出血。
・寝付きが悪く、起床時からスッキリしない
・夢を沢山見て寝た気がしない
・頭痛(コメカミあたり)、首の付け根が痛い
・胃が痛くなることも多く、胃薬を飲んでも効かない
【検査と見立て】
まず、仕事や通勤時間の長さ(片道2時間)などによるストレスにより、
肝の疏泄作用(精神情緒の安定、全身の機能調整)が低下し、イライラなどの精神症状や、胃痛などの消化器系の不調が出現。
また、肝気が鬱して火化(熱)し風を起こすことにより、上部を侵襲、頭痛や痒み肌荒れが発症し、
心にも影響して不眠、多夢となる。
更に、夏の暑い時期になり症状が悪化したと考えられる。
【鍼灸施術と経過】
熱邪を取り除き、逆した気の流れを降ろすことにより、上半身に出ている症状を緩和させ、
また心を安定させることにより、睡眠の改善をはかる。
肝気を調えることにより全身の気の流れをスムーズにし、消化器系の不調を調えることを目的とした選穴、施術を行った。
10日間に1回のペースで治療。
5回目…首の痒みは出てもすぐに治まるようになる。
8回目…イライラ感がほぼなくなる。胃の痛みも出ていない。全体的に調子が良いと感じる。
10回目…首の痒み出ていない、赤みや肌荒れもなくなる。
12回目…スッキリと朝起きられるようになり、イライラすることもなくなった。
【コメント】
来院時には、イライラ感や体調不良がこのままずっと続くのではないか、悪化するのではないかという不安感が強かったため、
まずは無理のないペースで定期的に鍼灸治療を受けることを提案。
現在は、残業続きで疲れはするが、寝付きもよくなり、イライラ感や痒み、肌荒れの症状がでることもなくなった。
体調管理の為に2~3週に1回のペースで来院中。


30代 女性
【 お困りの症状】
右側の首の付け根の痛み。耳の重だるさ。イライラ。頭痛。
・仕事が忙しくなると首の痛みが増し、耳が重く、耳側の頭痛がすることもある。
・肩甲骨の内側が痛い。
・ストレスの増加と共にお酒の量が増えている。
・下半身は冷える
【 お身体の状態と見立て】
仕事とストレス過多で東洋医学的には肝鬱(かんうつ=肝気鬱滞・かんきうったい)という状態。体を動かすエネルギー源の「気」が滞って、首肩の辺りに気が滞っている状態。みぞおちの辺りを押すと痛い。舌を見ると舌の裏側は青い血管が顕著に見えている。
【 鍼灸施術と経過 】
肝鬱で身体を動かすエネルギー源の気が滞っている状態なので、まずは吸い玉(カッピング)で鬱滞しているものを廻るように促す。耳の症状がひどい時は刺絡でつまりを取る。その後に肝鬱を取ることを念頭に鍼。お灸で下半身にも気が回るように誘導。体の上部に溜まっていた気を巡らしたことで頭痛が消失し、表情も和らぐ。みぞおち付近の緊張を取るために刺さない鍼の打鍼(だしん)も行った。

【 担当よりコメント 】
首の痛み、耳の主だるさは仕事の忙しさによって痛みが増減している事が分かっているので、仕事の仕方も工夫するようにする事、自分なりのストレス解消方法を見つけるように促す。体を動かして上に気が昇らないようにするようにアドバイス。治療回数は当初は1週間に一度のペースから2週間に一度。現在は1ヶ月に一度にメンテナンスで鍼灸治療を行なっている。

・左首の痛みとこめかみにかけての頭痛
・こめかみの凝り
・デスクワーカーの首肩のこり
・首肩の鍼灸施術症例
・ご予約

首肩のコリを訴え来院される方は多いですが、お身体の状態を診ると呼吸が浅い方が多いです。
首肩こりを抱えている方は、猫背の方が多く、肋骨の動きが悪くなって息をうまく吸えずが浅くなっているのです。
呼吸が浅いと・・
・息を吸い込む量が少なくなり、呼吸を多くしなければならない
・猫背でお腹が膨らみにくくなり、肩を上げて呼吸してしまい、肩こりの原因にもなる
・横隔膜の動きが悪くなるので、内蔵の機能も低下する
・声が出ずらくなる
鍼灸のアプローチ
・呼吸が浅くなっている原因『猫背』にたいして、胸、お腹の施術を行います。猫背の姿勢は、お腹、胸の筋肉を縮めて固くしています。固くなった筋肉が邪魔をして、背中が伸び辛い状況を作っているのです。
どのような症状でもそうですが、痛い所だけを揉んだり、鍼や灸をしてもダメなのです。症状の原因を探り施術することが症状改善の近道です。
・EDO鍼灸の首肩の施術方法
「お灸をしたいけれど、ツボの場所がよく分かりません」と質問されることがあります。ツボとは簡単に言えば「皮膚に現れた体の不調を改善させる効果のある場所」の事を言います。慣れないうちは難しいかもしれませんが、ツボ探しのポイントは4つ。
①他よりも凹んでいる場所。
②押すと気持ちが良かったり、圧痛がある場所。
③コリコリと筋ばっている筋肉がある場所。
④その場所だけ冷たい、汗をかいている場所。
①は「ツボ」の由来にもなっている体の凹み。ピンと張っている筋肉の一部にペコっとした凹みが現れています。
②・③の探しかたのコツは、始めからむやみやたらに強く押さず、やさしい力で探すこと。ここかなという場所を見つけたら、徐々に力を入れていきましょう。反応が感じづらいときは、爪楊枝(後端、尖っていない方)やペンのキャップや後ろ側のような指よりも細いものを使って探してみて下さい。

④の周りよりも冷たくなったポイントを探す時には、手の甲(指の甲側)を使って調べるとわかりやすいです。

一つでも当てはまる場所があればそこが治療のポイントになります。ツボを見つけたら、なるべくその体勢を維持したまま刺激をして下さい。体勢をかえると筋肉が動き、せっかく見つけた反応点が逃げてしまうからです。ツボの確認や分からないこと、何かありましたらご相談ください。

以前のブログで、当院で行っている美容鍼灸についてかきました。
当院で美容鍼灸を受けられている方は女性が多いのですが、もちろん男性でも受けられます。
男性のお肌の悩みとしては
10代〜20代では
ニキビ・吹き出物、毛穴の開き、乾燥肌、脂性肌など
30代〜50代では
脂性肌、乾燥肌、 目の下のクマ・たるみ、シミ
などが多いようです。
美容鍼灸により、肌質やお顔のたるみなどを改善し、スッキリさせることで第一印象もよくなり、健康的で若々しい見た目も期待できます。
・接客業や営業、人前に出る仕事をされている
・第一印象を良くしたい
・若々しい見た目でいたい
・表情の強ばりを改善したい
・面接を控えている
・結婚式を控えている
・写真撮影を控えている
・同窓会に出席する
このような場合にもおすすめです。
お悩みは人それぞれ違います。
最近では男性もお化粧水や乳液、美容液などでお手入れをされる方も多くなってきています。
しかし興味はあるけれども、美容鍼灸は受けたことがない男性も多いかとおもいます。
普段のお手入れに美容鍼灸をプラスしてみませんか?
お悩みやご不明な点な軽にご相談ください。
美容鍼灸のページ

美容鍼灸3つのコースは男女共に共通です。
1.ポイント治療 6,050円 40分
気になるポイントを、お顔中心に施術
2.レギュラー治療 8,800円 60分
お顔+体質に合わせた全身治療
3.スペシャル治療 11,550円 90分
お顔+体質に合わせた全身治療
初回分析料 2,750円 → 1,000円 ネット割引
筋違いなどで首の動きが悪い時、痛みのある患部ではなく、離れた場所に刺すと効果がある場合があります。このやり方は「運動鍼(うんどうしん)」と言います。
手の甲の指の関節の間や足の甲の関節の間に痛みが出る人が多いので、圧痛反応がある人にはこの方法を行います。運動鍼の反応点はいくつかあるので、患者さんの痛む所によって場所を特定します。

鍼を指すと、首を曲げると痛かった方向にも動かせるようになって可動域が広がります。それを利用して首を動かしてもらいます。軽症の筋違いだとこれだけでも良くなるので、こちらも驚く事があります。慢性的に肩こりがある人の場合は残念ながらそう簡単にはいかない場合が多いです。
運動鍼は首、肩、腰に多く行われます。

余談ですが、筋違いのような首の痛みのことをフランス語で「Torticolis」 と言います。「トるチ コリ」
※ フランス語のRの音を日本語表記で音にするのは不可能なので「る」と書いています。
「トル チ コリ」という音の響きが面白くてすぐに覚えました。最初に聞いたのは患者さんではなく、日常生活の中でした。
たまに筋違いではなく「Torticolis」と言いそうになります。
・EDO鍼灸の首肩の施術方法
令和2年2月5日(水)19:30~20;42 にNHKにて、鍼の特集が放送されます。
今回は、“冬のお悩み”一挙解決SPというタイトルです。
前回放送時には、番組を見て鍼を受けてみようという患者さんが当院にも多数いらっしゃいました。
鍼灸は知っていても、施術を受けるまでの敷居が高いようで、みなさまに、鍼灸の事を理解していただき、鍼を受けてみようというきっかけになれば、幸いです。
前回放送分には、私の卒業した学校で、教鞭をとられていた、粕谷先生が出演されていました。こちらもご覧ください。
前回再放送は、2/1の16:05からです。
1月20日は大寒、1年で最も寒いといわれる頃合いです。東洋医学では寒さにより体が冷やされている状態(寒邪)は、血の巡りを滞らせる(瘀血:おけつ)原因になると考えます。瘀血になると手足の筋肉の引きつりや痛み、関節のこわばりや伸び縮みしにくい等の症状が現れやすくなります。
今は冷えによる不調を感じなくても、加齢とともに症状が現れる始めることはあります。自分には関係ないと思わずに、寒さ対策は忘れずに行いましょう。

曲池(きょくち)
肌荒れや乾燥肌などの肌トラブル解消や、腸を活発に動かしてくれるツボです。肩コリ、目の疲れなどの治療にも使われています。 肘を曲げた時にできるしわの先端、外側(親指側)にとります。
今年は何か新しいことにチャレンジしてみよう!と思い立ち、生まれて初めての陶芸体験をしてきました。
ご飯茶碗の作成と素焼きした湯呑みに好きな絵柄を描く、と体験です。
まず、ご飯茶碗は手びねり(玉作り)という技法でつくりました。丸く固めた土をロクロ(手動)の上に置き、土の真ん中に穴を開け、ロクロを手で回転させながらその穴を広げ、さらに土をつまみながら少しづつ器の大きさに変えていく…という作り方です。
先生は簡単そうに作るのにいざやってみると、これが難しい。ご飯茶碗の形からはどんどん遠ざかり、すっかりただの灰色のお皿になりました。湯のみの絵付も思っていたような線がかけずかなり苦戦。
同じ手を使う作業とは言え、初めてのこととなるとこんなに難しいとは…。
しかし、粘土を触るのも絵をかくのも久しぶりで作成している間はとても楽しく夢中になれ、集中力も高まり気持ちもリフレッシュできました!
気持ち新たに今年もより良い鍼灸治療ができるよう精進していきたいと思います。よろしくお願いします。

