症例報告:うなじ(後頭下筋)のこり
30代 性別
首が凝っている特にうなじ部分、目の奥がず~んと重い、ふわふわするめまい
目次
【 お困りの症状】
・1か月前から首のコリが強い
・目の奥が重く目を開けるのがつらい
・頭がふわふわする感じのめまい、歩くなど体を動かしたときに感じる
【 お身体の状態と見立て】
・うなじ部、首横を押すと、痛みがある
・首を後ろに倒すと頭がふわふわする
・首を後ろ、横に倒す動きがよくない
・猫背つよい
首の動作、首の圧痛部位、触診による筋肉の硬さから、後頭部(うなじ)にある、後頭下筋のこわばりにより、首の凝り感、目の疲れ、めまいが出ていると考えられる。
うなじ部の筋肉のコリは、頭部の血流、神経に影響し症状に関係があり、目耳鼻の症状、頭痛、寝つきの悪さなどを引き起こす。
首の筋緊張は、姿勢の悪さ、目の影響、ストレスなどの要因が関わっている。
【 鍼灸施術と経過 】
・全身の状態を整えるために、手足、お腹のツボに鍼
・首、特にうなじ部の筋の硬結(凝っている部位)を丹念に探り、鍼、目の奥にず~んとした響きあり
・噛みしめによる、側頭部、あごにも筋の硬さがあるため、鍼。あごを緩めると首肩の緊張が抜けることが多い
一回目の施術後は、首が軽くなり目が開けやすくなったとの感想。
・症状の原因となっていると思われる首肩の筋緊張を緩める
・首肩の緊張を作っている姿勢改善を目標とした、肩甲骨周り、体幹部の施術
・目の体操、肩甲骨周りのエクサイズ、姿勢のアドバイスを行う
週に1ペースで施術をすすめ、6回目の施術時には
【 担当よりコメント 】
首の筋緊張(コリ)は頭部の症状と関りがあります。首の筋肉の緊張を緩めると頭部の症状の改善が見込めます。また首は、胸椎・腰椎・筋肉を介して肩甲骨につながっているため体幹部・肩甲骨周りの筋にもアプローチが必要と考えて施術を行っています。
« 前の記事:症例報告:食欲不振と不安感
次の記事:講演会での学び「不妊治療 女性不妊症に対する鍼灸治療のエビデンスと鍼灸あん摩マッサージ指圧師の役割」に行ってきました »