西村院長のEDOブログ

症例報告:​​夜中に何度も目が覚め、気分が落ち込んでやる気がでない

30代 女性

​​夜中に何度も目が覚め、気分が落ち込んでやる気がでない

目次

 お困りの症状】

 お身体の状態と見立て】

 鍼灸施術方法と経過 

 担当よりコメント 

 お困りの症状】

夜中に何度も目が覚めてしまう

・気分が落ち込むことが多く、やる気が出ない

 

 お身体の状態と見立て】

夜中に何度も目が覚めることが増え、スッキリしない

・寝付きも悪く少しの物音で簡単に目が覚めてしまう

・気分が持続的に落ち込んでおり、やる気が出ない

・日常生活での疲労感が強く、体力が低下していると感じる

・身体が重だるく感じる

・運動の習慣が無く、食事や生活リズムも乱れている

 

日々のストレスや緊張により身体がリラックス出来ない状態となり、

睡眠に影響を与え、十分な休息を得られていない可能性が考えられる。

不規則な睡眠が日中の疲れを長引かせる要因と考えられる。

 

また普段から運動の習慣がなく、休みの日においては家からあまり出ずにゴロゴロと過ごすことが多く、

運動不足の状態が続いている。

運動不足が血行不良や代謝の低下を招き、身体全体の調子に悪影響を及ぼしていると思われる。

 

 鍼灸施術と経過 

身体の過緊張状態を解消しリラックスさせることにより深い睡眠を促進する

・気血を補い気分の落ち込みややる気の不足を改善、活力を向上させる

・血流を促進し、身体全体のバランスを整え回復させる

 

治療を受けた日から深い眠りにつけ、翌朝も久しぶりに気持ちよく起きられた。

何回か治療を続けると、夜中に起きる回数も減ってきた。

よく眠れるおかげなのか気分の落ち込みも軽減され、日中のやる気も徐々に戻ってきたように感じる。

また、身体の重だるい感覚も軽減されてきたので、生活習慣の見直しにも取り組むことができている。

これからも適度な運動やバランスの取れた食事を心がけていきたいと、

前向きな気持ちで日常生活を送ることができるようになってきたのがとても嬉しい。

 

 担当よりコメント 

夜中の目覚めや気分の落ち込み、やる気の不足は、様々な要因によって引き起こされることがあります。

そしてこれらの症状は相互に影響し合い、総合的なアプローチが必要となります。

鍼灸治療はそのような総合的アプローチができ、心身のバランスを整える手助けとなります。

良好な状態を維持するためにも鍼灸治療の継続はオススメです。

清末


・EDO鍼灸治療院の症例報告

icon-twitter-circle-silhouette
ツイッターでも情報発信中!
インスタグラムのシンプルなロゴのアイコン 1
インスタもやってます!

icon-facebook-square-silhouette
FACEBOOKもやってます!

長引く咳には体の内から潤いを

肌荒れ、喉の乾燥、咳や鼻水が出て喉や鼻がすっきりしない・・・。
最近、空気の乾燥によるトラブルが気になりませんか?その症状、身体の内側が乾燥しているサインかもしれません。

 

五臓の一つ「肺」はからだを巡る気を調整・コントロールし、呼吸で新鮮な空気を取り入れ、古くて悪い気を体外に吐き出す働きをしています。
鼻〜喉〜気管支とつながる器官のため、外気の影響を受けやすく、乾燥にとても弱いという特徴があります。
肺の働きが低下すると、呼吸器系に不調が現れるため、長引く咳や、酷くなると喘息のような症状が起きたりすることもあります。

 

乾燥からからだを守るためにも、内側から潤いを作り出す食材を毎日の食事に取り入れることが重要です。
身体を潤すといわれている秋に旬を迎える「白い食材」と、気や血の巡りをよくし、余分な熱や湿気を発散させる効果がある「辛い食材」がおすすめです。

 

●白い食材
ゆり根 大根 白菜 豆腐など

●辛い食材
しそ ミョウガ パクチー わさびなど

 

講習会での学び「精神科領域の鍼灸治療の最前線」に行ってきました

令和5年度第4回東京都委託施術者講習会「精神科領域の鍼灸治療の最前線―医鍼連携のネットワーク構築を目指してー」に参加してきました。講習会が行われたのは2023年10月29日です。非常に有意義な講習会でした。

昨年11月に「ほうれい線は原因から治す 美容鍼セミナー」に行ったことをこのブログで書きました。「東京都はりきゅうあん摩マッサージ指圧師会(通称都師会)」が東京都委託事業として開催している講習会です。無料とは思えない中身の濃い講習会で定評があります。

今回の講師は松浦悠人先生。東京有明医療大学でうつ病の臨床研究をされています。科学的エビデンスに基づいた最新情報も盛り込みながらわかりやすく説明してくださいました。NHKの「東洋医学ホントのチカラ」でパニック障害などのメンタルヘルスに対しての鍼灸治療について出演された先生でもあります。

講習会で学んできたものを抜粋でまとめます。

 

生涯にうつ病になる人の割合がどのくらいかご存知でしょうか。5.7 %(20人に1人)です。うつ病になった人が医療機関を受診した割合は30.3 %だそうです。少ないですね。まだ精神科に対する偏見があるのかもしれません。

うつ病とは – うつ気分、うつ状態、うつ病は違う

〇うつ気分→憂うつだったり、気分が落ち込んだり、だれでもなります。
〇うつ状態→抑うつ状態が強く、うつ状態の原因が明らかなことが多いです。仕事、家庭、人間関係のストレスなど。でもうつ病ではありません。うつ状態とうつ病は違います。
〇うつ病→うつ状態の原因は問わない。抑うつエピソード、DSM-5の基準に則って診断します。DSM-5とは米国精神医学会の精神疾患分類で「精神疾患の診断・統計マニュアル(Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders)」の頭文字をとったもの。DSM-5の5は第5版です。

★うつ病の臨床症状

初期症状 → → → 重度
空虚感 抑うつ気分 絶望感
楽しくない 興味の消失 喜びの消失
おっくう 食欲減退 体重減少
中途覚醒 不眠 夜が怖い
疲れが抜けない 疲労感 動けない
自分はダメだ 罪責感 罪業妄想
ミスが増える 集中力低下 思考停止・焦燥
楽になりたい 希死念慮 計画・行動

鍼灸師はうつ病の診断が目的ではありませんが、うつ病を疑う特徴を知っておくことも大事だと思います。

うつ病の標準治療 – 薬物療法

薬物療法がうつ病のメジャーな治療法ですが、アメリカの研究では最初の抗うつ薬によって寛解が得られる患者は全体の3分の1程度。抗うつ薬治療の継続率は3ヶ月後には50%、6ヶ月後には30〜40%に低下してしまいます。

抗うつ薬 気分をよくする
抗精神病薬 興奮を抑える
気分安定薬 気分を安定させる
抗不安薬 不安をとる
睡眠薬 眠りをよくする

うつ病になる仕組み

うつ病の患者さんはたくさん症状を訴えます。頭痛、肩こり、腰痛、便秘、下痢、など。多愁訴には鍼灸治療で対処することができます。うつ病の患者さんはなぜ沢山の症状を訴えるのでしょうか?

身体がストレスに晒されるとまずSAM系自律神経の経路が働きます。免疫システムに働きかけて炎症を促進する反応が出ます。炎症が促進されると脳内のモノアミンという物質が出ます。モノアミンとはセロトニン、ノルアドレナリン、ドーパミン等の気分に関わる神経伝達物質です。モノアミンが減ると気分の状態が悪くなります。
そこで働くのがHPA系(ホルモン系)です。HPA系が働くと副腎皮質からコルチゾールが出て炎症がなくなります。健常な場合は自律神経とホルモン系がバランスを取り合って炎症を調節してくれます。
ところが、これが持続的な慢性ストレスになってしまうとホルモン系が働き続けて副腎皮質が疲れてしまいます(副腎疲労)。炎症抑制反応が起きず、炎症反応だけが残ってしまいます。うつ病とは「脳の慢性炎症の状態」なのです。
下の図は講習会の資料を基に作成したものです。

 

モノアミン仮説

〇ドーパミン 快感・欲動 →「楽しみの喪失」
〇ノルアドレナリン 覚醒・集中・意欲 →「意欲低下」
〇セロトニン 情動・睡眠 →「緊張・焦燥」

ホルモンがお互いに作用しあっています

うつ病は脳の病気です。脳の慢性炎症を起こして、「中枢性感作」という状態になっています。中枢神経の感受性が変化した状態になっていて、脳のちょっとしたことで症状が出てしまう状態です。
脳が過敏になって脳の閾値が下がってしまうと、普段は抑えられていた身体の症状が表に出てきます。中枢性感作の方は精神的苦痛を身体的症状に転換してしまうsomatizationという状態が起こります。この状態になると気分だけではなく身体の症状を訴えます。

うつ病の鍼灸医療の考え方

松浦先生の考え方ですが、おそらくスタンダードな考え方だとおもいます。

  1.  中枢の機能異常の改善
  2.  身体症状の改善(身体からのアプローチ)

1.中枢機能改善のために行う施術
・身体の脳機能を改善させるツボの使用。
・頭皮鍼通電 頭部のツボ 百会 神庭 印堂 → 三叉神経の刺激が目的

三叉神経、顔面神経、頚神経を刺激して脳血流を改善

これらはうつ病だけではなく、線維筋痛症などにも応用できます。

2.身体症状の改善
これに関しては従来の鍼灸治療で対処できます。筋肉、骨格系、神経系に対しては現代医学的な経穴処方、自律神経系、内科系に対しては東洋医学的鍼灸治療の基本に則って治療します。

胸腹診、背中の反応を診ます。これに関してはブログでは省略。ここが一番ミソだったりするのですが情報量が多く、専門的なので臨床に活かします。

「足三里」のツボについて

足三里という有名なツボがありますが、足三里は世界で初めて解剖学的に効果が証明されたツボです。足三里には抗炎症作用があることが分かっています。うつ病は脳の慢性炎症なので抗炎症作用のある足三里が良いと言われています。
胃腸に効かせたい時は浅刺しでいいのですが、足三里の筋膜の奥に迷走神経を賦活させる神経があることが分かっています。最近は世界でも足三里の通電がよく行われています。抗炎症作用を狙うときは骨膜付近に深刺しをして鍼通電します。同じ足三里でも目的によって刺激方法が変わります。抗炎症を目的にする場合は低強度、微弱な電気で良いとのことです。

鍼灸と精神医療の連携について

鍼灸師と精神科をつなぐネットワークについてのお話もありました。精神医療の学びの場、情報の共有、症例検討などすでにオンラインの勉強会があります。将来はさらに連携強化をしていきたいという目的をお持ちでした。精神科医と鍼灸師をつなぐネットワークのメルマガの紹介もあったので私も早速登録しました。
鍼灸院に来院する方の10 %は精神科・心療内科へ通院しているようです。実際はもっと多いかもしれません。将来的に精神分野を学ぶ場、鍼灸院のリスト、医療連携があると臨床でも役立つと思います。

講習会に参加して

うつ病の方は結構来院されています。自分からうつ病だと言う場合なので、言わない方を含めるともっと多いのだと思います。少しでも知識のアップデートをしたいのと、臨床の役に立てば良いと思って講習会に参加しました。今回の講習会はうつ病だけではなく、不眠や慢性疼痛、他疾患の方にも応用できる内容でした。早速臨床に取り入れています。実技では腹診や背中の診方、鍼通電の方法やコツもとても丁寧に教えてくださいました。
うつ病は誰でもなり得る病気です。疲労やストレスは溜めないに越した事はありませんが、投薬と鍼灸治療を併用した方が併用しないグループよりも予後が良いことも分かっています。鍼灸治療という選択肢がもっと世に知られて欲しいと思います。

手の凝りと肩甲骨周りのコリの関連

肩こりや首コリや咳や動悸などの上半身の症状に対しては、手のツボを使うことが多いです。
肩甲骨・胸郭の周りの筋と手の筋が連動しているからだと考えられます。

肩甲骨は胴体部分と腕をつなぐ骨で、腕・手を起用に動かすために土台となる骨です。

肩甲骨周りが凝ってしょうがないという方は、たいてい上腕・前腕・手の筋肉にコリがあり、正しく手を動かせなくなています。肩関節・肘・手首・指と連動しています。この連動した動きに異常を見つけ施術を行うことが大切になります。

手の凝りは自覚しずらく、凝っていることに気づきません。

デスクワークのかたは、キーボード、マウス仕様の影響で手を酷使しています。当院に来院される患者さんのほどんどは近隣のデスクワークをされている患者さんです。
患者さんの、腕・手をみてみると、ガチガチに硬い方が多いです。キーボード・マウスは指を握る動作を繰り返すことになるので、指を曲げる筋が硬くなり、指が伸び辛くなります。手の日らを『パー』にしたときに、指が伸び切っていない方が多いです。

首肩が凝っている方は、手のケアも大事です。

 

症例報告:手足の冷えと寝つきが悪い

50代 女性

手足の冷えと寝つきが悪い

目次

 お困りの症状】

 お身体の状態と見立て】

 鍼灸施術方法と経過 

 担当よりコメント 

 お困りの症状】

手足の冷たさが日常的に感じられる

・寝つきが悪く、夜中に何度も目が覚める

 

 お身体の状態と見立て】

手足が冷たく、冷え性の症状が続いている

・疲労感が日常的にあり、日中にも眠気が襲う

・ストレスが溜まりがちで、心が落ち着かないことが多い

・運動不足で身体の代謝が低下している可能性がある

・寝つきが悪く、夜間の睡眠が質の良いものではない

 

運動不足やストレスにより身体全体の気血の巡りが悪くなり

末端まで十分に温めることができない為に手足の冷えが生じていると考えられる。

また冷えやストレス、不規則な生活習慣によって寝付きの悪さが起こっていると思われる。

 

 鍼灸施術と経過 

身体全体の気血の巡りを良くし、手足の冷えを軽減する

・ストレスを軽減し、睡眠の質を改善する

 

治療後、手足の冷たさが軽減し、日中の疲労感も軽くなったように感じる。

夜間の寝つきも良かった。

そのお掛けかストレスも緩和され、心も落ち着いた状態でいられる。

その後、日常生活で適度な運動を取り入れるなど生活習慣の改善に努め、

このような変化により手足の冷えや不眠症状が持続的に改善されてきている。

鍼灸治療も継続して続けたいとのこと。

 

 担当よりコメント 

手足の冷えや寝つきの悪さは、現代の生活環境やストレスが原因となることが多いです。

鍼灸治療はそのような症状の改善に効果的でありますが、持続的な改善のためには、

生活習慣の見直しや適切な運動、ストレス管理も重要となってきます。

鍼灸治療と組み合わせて、健康な生活を維持しましょう。

清末


・EDO鍼灸治療院の症例報告

icon-twitter-circle-silhouette
ツイッターでも情報発信中!
インスタグラムのシンプルなロゴのアイコン 1
インスタもやってます!

icon-facebook-square-silhouette
FACEBOOKもやってます!

夏から秋に起きやすい季節の変わり目の不調

幸福感を感じる要因と言われているホルモン「セロトニン」は、日光を浴びることで生成され、夜は「メラトニン」に変化して、良質な睡眠を促す役割があります。

夏から秋へと季節がかわる時期に気持ちが沈みやすくなるのは、日照時間が減り、陽の光を浴びる時間が減る事が原因に上げられます。

 

メラトニンの材料となる成分は「トリプトファン」。メラトニンを生成するには必要不可欠な成分で、食品からしか摂取できない必須アミノ酸です。
体内に取り込まれたトリプトファンは、脳内で日中セロトニンに変化し、夜になると睡眠を促すメラトニンに変化します。

不安な気持ちを落ち着かせ、良質な睡眠のサポートをしてくれる「トリプルファン」は、大豆や卵、乳製品類、アーモンド、カボチャの種などのナッツ類に多く含まれています。

 

「なんだか気持ちが沈みやすい」、「良い睡眠が取れていない」時には、屋外での運動と食事を意識してみて下さい。

 

山形県でちょっと息抜き

山形県南陽市赤湯に小旅行にいってきました。

東京の人混みに慣れていると、空間を独り占めしたかのような贅沢を感じました。下の写真は烏帽子山公園です。高台にあるので市内が見渡せて本当に気持ちが良かったです。ただ、あまりにも人がいないので、都会に人が集中しすぎている問題も頭をかすめました。

山形県南陽市の烏帽子山公園

秋の陽射しが気持ちいいです

 

紅葉が始まる前の枯れ葉がはらはらと散る感じが美しく、鳥の声を聞きながら歩いていると心が落ち着きました。

 

山形県南陽市の熊野大社にも寄ってきました。『日本三熊野』のうちのひとつです。日本三熊野は他に和歌山県の熊野三山と、長野、群馬両県にまたがる熊野皇大神社。花手水が秋を感じる色合いで美しいですね。

熊野大社の花手水

熊野大社本殿は歴史が古く山形県の有形文化財に指定されています。茅葺屋根建築が重厚で美しいです。

熊野大社本殿

山形県はいつも通り過ぎるだけで降りたことが無かったので良い機会でした。

症例報告:斜角筋のコリからくると思われる背中のコリ、上腕の痺れ

30代 性別 男性 公務員

慢性的に左肩甲骨内側にコリ感を感じる、ここ2週間くらいは、左の上腕部にも痺れるような違和感あり。マッサージには良くいくがすぐに症状が戻るとの事。鍼灸に興味あり来院。

目次

 お困りの症状】

 お身体の状態と見立て】

 鍼灸施術方法と経過 

 担当よりコメント 

 

 お困りの症状】

・左肩甲骨の内側に痺れるような凝り感あり

・左上腕の後ろ側に痺れ感

  

 お身体の状態と見立て】

・首を後ろに倒しづらい、後ろに倒すと上腕に痺れ感あり

・左肩甲骨の動きに制限有 胸を張る動き

・肩甲骨内側にゴリゴリた筋緊張あり

・首の左前側(斜角筋)にゴリゴリた筋緊張あり

・手を触ると、右手に比べ左手に冷たい

・猫背強く、やせ型で色白、声か細い、

・他症状:逆流性食道炎あり

姿勢をみると、極端に肩に対して頭が前に突き出たような姿勢。スマホやPC画面を見る時に、顔を前に突き出すような姿勢をしているとこのような姿勢になることが多い。
この顔前に突き出した姿勢の方は首前の筋肉、『斜角筋』が凝っていることが多い

 

 鍼灸施術と経過 

・週一で施術を行う

・3回目までの施術は首、肩周り中心に行う、それ以降は全体の状態を整えるために全身治療も合わせて行う。

・丁寧に斜角筋のコリを探り鍼をすると、ず~んと背中に広がる響きあり。『気持ちいい』との感想。鍼は痛いと思われがちだが、しつこい凝りの部位に針先があたると心地よいと感じる方も多い。

・3回目までの施術では変化を感じられなかったが、4回目以降は症状が減り施術毎に、背中のコリ感、上腕の痺れ感が少なくなっているとの事。8回目の施術では、上腕の痺れ、背部のコリ感はほぼ感じていないとの事。

 

 担当よりコメント 

スマホが出てきて、下を向くことが多くなり、この斜角筋の部分のコリによる症状が増えてきている印象です。できるだけ正面でスマホ、PCモニターを見るようにしましょう。

症例報告:胃腸の不調と浮腫、重だるさ

30代 女性

胃腸の不調と浮腫、重だるさ

目次

 お困りの症状】

 お身体の状態と見立て】

 鍼灸施術方法と経過 

 担当よりコメント 

 お困りの症状】

胃腸が不調でスッキリしない

・浮腫んで身体が重だるい

 

 お身体の状態と見立て】

胃腸が不調で胃のあたりが痛かったりモヤモヤしてスッキリしないことが続いている

・身体が浮腫んで重だるいる感じがある

・日常生活で疲れやすい

・日々のストレスで暴飲暴食をしがちである

・休みの日はゴロゴロして過ごすことが多く、運動する習慣がない

・寝付きも悪く寝付いてもちょっとした物音などで直ぐに目が覚めてしまう

 

ストレスによる食生活の乱れが胃腸に影響して、消化吸収機能が低下し

活動に必要なエネルギーが十分に作り出されていないと考えられる。

また余分な水分を体外に排出する力も低下しており、

さらに運動不足も加わって身体の浮腫みが生じていると思われる。

良い睡眠がとれていない可能性もあり、これも日中の疲れの一因と考えられるので

併せて睡眠の質の向上も目指す

 

 鍼灸施術と経過 

胃腸の調子を整え、消化吸収を促進する

・余分な水分を排出すし浮腫みを和らげる

・心を落ち着かせリラックス効果をもたらす

 

上記をメインに治療を行った。

施術を受けた日の夜は、よく眠れた。

胃のあたりのモヤモヤした感じが消えて、胃腸の不調が緩和されている気がする。

また、翌朝には浮腫みも軽減し久しぶりに脚のスッキリ感を感じる。

日中の疲れも感じにくくなってきており、休みの日に少しずつではあるが

筋トレなど身体を動かすことができるようになってきた。

そのお陰かストレスが溜まっている感じも減ってきたので嬉しい!

 

 担当よりコメント 

胃腸の不調や浮腫みは、食事の乱れやストレスなどが影響を与えることが多いです。

鍼灸治療はこれらの症状の改善に役立つと考えますが、

健康な生活を送るためにはまず日々の食事や適度な運動、

睡眠などの生活習慣が重要かと思います。

バランスの取れた生活を心がけ、

そこに鍼灸治療を加えることで快適な毎日を目指して行けたらと考えております。

清末


・EDO鍼灸治療院の症例報告

icon-twitter-circle-silhouette
ツイッターでも情報発信中!
インスタグラムのシンプルなロゴのアイコン 1
インスタもやってます!

icon-facebook-square-silhouette
FACEBOOKもやってます!

鍼灸や漢方、東洋医学は何を診ている?

東洋医学では心身の不調を起こす原因を大きく3つに分類して考えます。
それぞれが過度になったり、逆に不足していたりすることで、本来の身体のバランスが崩れ、健康が損なわれるという捉え方をします。

 

①外因
風、暑、寒、乾燥、湿気、火(熱)の6つの気候変化が人間の適応能力を超えた時に、この6つが体調を乱す原因(外邪)になります。

例えば湿気が余剰に体内に残っていると、胃腸の働きが低下し、下痢や食欲不振などがおこり、これからの時期によく起きますが、体内で潤いが不足した状態が続く(乾燥)と空咳が続くなどです。

 

②内因
喜ぶ、怒る、思う、憂う、悲しむ、怖がる、驚くの7つの感情が過度になると、不調の原因になることがあります。

例えば怒りが強くなりすぎると、目の充血や頭痛が起こったり、旅行の前日に嬉しすぎて眠れなくなる状態なども内因に当たります。

 

③不内外因
外因、内因どちらにも入らないものです。過労、暴飲暴食、運動不足などの生活習慣の乱れなどが原因となり、病気や不調になる場合です。

 

東洋医学的な独特の状態判断になりますが、鍼灸治療や漢方の処方の際には、問診や舌の状態・脈の強弱・腹の冷えや硬さを診て、不調の原因となっている内因や外因を探し、治療を行っています。

病院で診察を受けても「特に問題はないので様子をみましょう」で、なかなか不調が改善しない方には鍼灸治療の併用をおすすめします。

 

 

EDO鍼灸治療院ブログ

フェイスブック
最新情報はフェイスブック
ページからでもご覧になれます
日本橋の鍼灸院のページトップへ