西村院長のEDOブログ

NHK BSフロンティア「 東洋医学とは何か」- 東洋医学の最新の研究成果

NHKでまた東洋医学の番組が放送予定です。鍼灸や漢方などの最先端の研究を取材した科学番組です。
番組では世界的な医学雑誌に掲載された足三里の抗炎症効果に関する研究も取り上げられます。
鍼による抗炎症効果は精神科領域の鍼灸治療にも大きく関わりますので、精神疾患に対する鍼灸のメカニズムを紐解くヒントにもなります。

ぜひ東洋医学の最新の研究成果をご覧ください。

番組名:フロンティア「 東洋医学とは何か」
放送予定:
2月8日(木) 22:00〜22:59(BSP4K)
2月14日(水)21:00〜21:59(BS)

参考までに足三里の抗炎症効果に関する英語論文の一部を下記にリンクします。

Dopamine mediates vagal modulation of the immune system by electroacupuncture
naturemedecine, published  23 february 2014

A neuroanatomical basis for electroacupuncture to drive the vagal–adrenal axis
Nature, published 13 october 2021

症例報告:首前側のコリ・顔のむくみ

30代 性別男性

最近試験勉強をしており、首前側の凝り感がきになる。それに伴い顔のむくみが出ている

目次

 お困りの症状】

 お身体の状態と見立て】

 鍼灸施術方法と経過 

 担当よりコメント 

 

 お困りの症状】

・首前側のこり

・顔のむくみ

・寝つきの悪さ

  

 お身体の状態と見立て】

・首の動きをみると、後ろに倒すときに制限がある

・首前の筋、斜角筋、胸鎖乳突筋に筋緊張あり

・うなじ部、後頭下筋にこわばりあり、あご周りの筋緊張も目立つ

試験勉強の際に、タブレットを使用しており、首が下向きの姿勢を続けているために首の前側の筋の緊張が取れなくなっているものと思われる。顔のむくみは首前側の筋緊張によりリンパの流れが滞っていると考えられる。

 

 鍼灸施術と経過 

首前側の緊張を取るだけでは一時的に緊張は緩むが、またすぐに戻ってしまう。根本的に改善していく上には、首が前に来る癖・猫背にアプローチしていく必要がある。

猫背の原因となっている、胸・上腹部・うなじ部の緊張を緩めていき、背筋が伸びやすい状態を作っていことが根本な症状の改善となる。

1週間に1度のペースで施術を行い、姿勢のクセをただすためのエクササイズをアドバイスしました。

症状は施術ごとに緩和し、普段の生活ではあまり気にならなくなってきたとのこと、首の可動域も増え。猫背姿勢も以前より目立たなくなる。顔もすっきりした印象。

 担当よりコメント 

首前側の筋は、パソコン・スマホ・タブレットなどの画面を見る際、顔を前に突き出した姿勢を取り続けると緊張が取れなくなってきます。
下向き・猫背姿勢に気づいたら、背筋を伸ばし姿勢を正しましょう!


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症例報告:吐き気があり食べられない、身体のだるさ

40代 女性

​​吐き気があり食べられない、身体のだるさ

目次

 お困りの症状】

 お身体の状態と見立て】

 鍼灸施術方法と経過 

 担当よりコメント 

 お困りの症状】

吐き気があり、食欲が減退している

・慢性的なだるさを感じる

・心身が重く感じる

 

 お身体の状態と見立て】

吐き気があるせいで食欲があまりわかない。そのため栄養不足を感じている

・体がだるい感じが続いており、日中の活動が辛い。ちょっとしたことでも重荷に感じる

・寝付きも悪くなり、寝ても疲れが取れず、朝起きた時からだるさを感じて元気が出ない

・仕事のストレスや家庭のことなどストレスが積み重なっている

・身体が重だるいせいか心も重く、気分が晴れないことが続いている

 

ストレスや疲労が蓄積されたことによって気血の巡りが悪くなり、

心身のバランスが取れていない状態になっていると考えられる。

また気の巡りの悪さにより自律神経のコントロールがうまくいかず、

吐気や身体のだるさなどの不調が現れたと思われる。

 

忙しさから食事の摂取が不規則となり、栄養のバランスが崩れていること、

適度な運動やリラックスする時間が不足していることも影響していると考えられる。

 

 鍼灸施術と経過 

気を補い巡りを改善し、重だるさを取り除く

・吐き気を軽減し、食欲を取り戻す

・心身の軽さを取り戻す

 

上記を主な治療として行った。

初回の施術後、夜によく眠れたとのこと。お腹がいつもよ空く感じがあった。

 

その後、1〜2週間おきに治療。治療を受けた日は吐き気が軽減し食事が美味しくかんじる。

そのおかげで食欲も段々と戻ってきている。

朝起きたときから身体がだるい感覚が減り、日常生活も以前ほど辛くないので、

散歩やストレッチ程度ではあるものの体を動かそうという前向きな気持ちにもなってきた。

とのこと。

 

 担当よりコメント 

身体と心のバランスが崩れることにより様々な症状が現れます。

鍼灸治療によって気血の流れや自律神経を整え、症状の緩和を図りました。

ただそれだけでは十分ではなく、日々の食事や質の良い睡眠、適度な運動など、

これらの要素を整えることも重要であると考えています。

 

2024年も皆様の健康な生活をサポートしていきたいと思います。

今年もよろしくお願いいたします。

 

清末


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足が冷えると上半身にも症状がでる

今年の冬は温かく、過ごしやすい日が多いように感じますが、その温かさが嘘だったかのように、突然冷え込む日が続くなんて事もあります。

冷え込む日が続くと、つらくなるのが足の冷えです。「スカートを履くのをためらってしまう」「足先が冷たくなかなか温まらない、冷たすぎて眠れない」といった症状がでていませんか?

冷えの原因は様々ですが、血行不良、運動不足が考えられます。冷えと同時に『頭痛』『肩こり』『目眩』といった症状が見られる事があります。これは東洋医学では、下半身が冷えてしまうと、本来下半身を巡るはずの熱が上部に集まり、『頭痛、肩こり、目眩、吐き気』など、上半身の症状が引き起こされていると考えます。

頭痛や肩こりが、足を温めただけで緩和するということもあるのです。また、下痢、便秘、頻尿、生理痛なども足の冷えが原因である場合が多いのです。鍼灸が肩こりでも全身に鍼やお灸をすることがあるのはこのためです。

冷えがあるからといって、身体に痛みを感じるものではありません。気づかずに、もしくは気にせずに放置をしていませんか?冷えが原因で起きる症状が数多くあります。「冷え」侮るなかれです。

謹賀新年2024

新年あけましておめでとうございます!
今年は辰年。私、中島は辰年ですので年女です。十二年が四周回ってめでたいと思い、還暦前の12×4の呼び名はないのかと調べると48歳は桑年と知りました。
「桑」の旧漢字「桒」の漢字が、「十」が四つ、「八」という字から構成されて四十八になるからという事です。

身体も日々成長を続け、世間では老化と言いますが、心は経験値と共にしなやかになっていると思います。若い頃より感動も多いです。せわしない世の中に流されず、人間臭い人間で居続けたいです。

皆様のお役に立てるよう自分の資本も大事にしつつ、皆様の健康に還元できるよう精進いたします。
本年もどうぞよろしくお願いたします。

青森の青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸
2024年1月4日撮影

本年もありがとうございました。

明日12/30で年内の営業は終わりです。

あっという間の一年だったように感じます。

コロナも落ち着き、日本橋も普段の生活を取り戻しつつあるようです。

以前いらしていた患者さんもまたいらしていただいたり、新規の患者様の問い合わせも増えてきています。

来年もはり師・灸師・あん摩マッサージ指圧師としてできる事を日々考え、毎回の施術に真摯に向き合います!

新しい事へのチャレンジにも億劫にならず取り組んでいきます!

EDO鍼灸治療院 西村

 

症例報告:胸のあたりが苦しく、頭がふわふわする

50代 女性

​​胸のあたりが苦しく、頭がふわふわする

目次

 お困りの症状】

 お身体の状態と見立て】

 鍼灸施術方法と経過 

 担当よりコメント 

 お困りの症状】

胸のあたりが苦しく、息苦しい感じがする

・頭がふわふわとして集中できない

 

 お身体の状態と見立て】

胸のあたりが苦しく、呼吸が浅い感じが続いている

・頭がふわふわとして、物事に集中しにくい

・病院で色々と検査したがこれといって問題無かった

・仕事やプライベートのストレスが積み重なっており、心に余裕が無いような感じがする

・良い眠りにつけていないせいか、日中の疲れも取れない

・胃腸の調子も悪く、食欲が低下している

 

心身ともにストレスが蓄積され、それが身体の不調に影響していると考えられる。

 

ストレスによって身体が過緊張状態となり、呼吸が浅くなる。

うまく呼吸が出来ないことで、気の巡りも悪くなった結果、胸の辺りで滞りが起こり、

胸苦しさなどの症状が出たと思われる。

また、首肩周りの筋肉が緊張することで、頭部に十分な気血を送ることごできず、

頭のふわふわ感や集中力の低下を招いていたと考えられる

 

 鍼灸施術と経過 

背部や胸部などの緊張をほぐし、呼吸をしやすくる。

・首肩周りにも刺針、頭部への気血の巡りを改善する。

・胃腸の調子を整える

 

上記をメインに治療を行った。

施術を受けた当日の夜、胸の苦しさが軽減され、深い呼吸ができるようになった。

そのおかげなのか気持ちも落ち着いた。

 

また、続けて施術を受けるうちに頭がふわふわする感じが減ってきて、少しずつクリアになり、

物事に対する集中力が向上していると感じる。

日中の疲れも軽減され、食欲も戻ってきた。夜の眠りも深くなり、

朝目覚めた時のスッキリ感が徐々に増している。

自分には鍼灸治療が合っていると思うのでこのまま継続して行きたいと思う。とのこと。

 

 担当よりコメント 

ストレスによる身体の不調は様々ですが、胸の苦しさや頭のふわふわ感もその一環として考えられます。

鍼灸治療は身体全体のバランスを整え、心身のリラックスを促進する効果があります。

ただし、治療だけでなく、日常生活でのストレスのコントロールや適切な休息も大切になります。

 

早いもので2023年も残り僅かとなりました。

これからも皆様と共に、健康な生活習慣を築き上げ、

心地よい毎日を過ごせるようにサポートしていけたらなと思っております。

まだまだ日々精進して行きたいと思います。

 

今年もお世話になりました。来年もよろしくお願いします!

清末


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年末年始のコンディショニング

気温が低くなる冬は血流が滞りやすく、「筋肉が疲れやすい」「内臓の動きが鈍くなる」など冷えが原因の体調不良が起こりやすい季節です。

特に12月は多忙による身体へのストレスや疲れ、食べすぎ・飲みすぎで胃腸の不調が起こりやすい時期でもあります。

年末年始に飲食の機会が続き、疲れが回復しきれていないままで仕事が始まり、休んでいたのに身体が怠い、重たいなどの不調が続いてしまう‥‥こんな悪循環をおこさない為に、胃腸のケアは忘れずにしておきましょう。

 

●身体を冷やさない

・特に足腰を冷やさないように気をつけましょう。不意に触った足先が酷く冷えていたなんて事はありませんか?忘れがちな足先の防寒も忘れずに。

・なま物や冷たい飲み物は身体や内臓を冷やし、胃腸の調子を崩す原因になります。摂りすぎ、偏りすぎに気をつけましょう。

 

●休みでも身体は動かす

・外出時には遠回りを意識して、歩く距離を増やしてみる。

・自転車は使わずに歩いてみる。

・わざわざ階段を使ってみる。

 

など、足腰が鍛えられるよう、少しだけ身体に負荷をかけてみましょう。動いていないのに、エネルギー摂取ばかりが続けば、身体の消化器官が疲弊してしまいます。運動は冷えで滞りがちになる血流対策にもなるので、寒くて外出がきつい季節ですが、休みの間でも身体を動かす事は忘れずに。

人工知能と人間らしさ

AIの社会進出が目覚ましいです。AIが世に出始めた頃、鍼灸などはAIに取って代わることができないだろうと考える人達の方が多かったように思います。

2015年に英オックスフォード大学と野村総研が発表した研究では、医療関係はAIとの協働は進んでも、AIによる仕事の代替は不可能とされていました。また、『AIによって新たに生まれると予測される仕事』に『散歩相手や会話相手』と挙げられていました。鍼灸院には会話をしにきている方々も多いです。でも、会話相手としてAIは既に広まり始めています。既にこれもAIで代替可能となりつつあります。

「人工知能( AI :Artificial Intelligence:アーティフィシャル・インテリジェンス)」が人間らしい行動様式まで学習するとなると、今よりももっと代替が進む気配があります。人間らしさは機械に置き換えられないと断定できません。外見は人間のようなアンドロイドや鉄腕アトムのようなロボットが人間らしいコミュニケーション能力を備える日が来るかもしれません。AIアンドロイドが自動的に体温・血圧・浮腫・炎症箇所などを計測、レントゲンも撮れるような時代、それが当たり前になるのは遠く無いかもしれません。

鍼灸師が患者さんに接する時、「望・聞・問・切(ぼう・ぶん・もん・せつ)」という四診法(ししんほう)を用います。

望: その人を視覚で見た時の印象。舌診と言って舌の状態も診ます。
聞: 聴覚と嗅覚によって診断する事。声の感じ、体臭や口臭も診断の参考になります。
問: 患者さんと話しながら診断します。
切: 患者さんの身体を手で触れて診断します。脈を診たり、お腹の状態を触診します。

施術を行う側も人間なので主観が入ります。診る人によって感覚が違う事は良い点にも悪い点にもなり得るでしょう。膨大な患者さんデータを持つAIの方が向いている所もあるかもしれません。

先日、医療関係者は人間らしくあって欲しいと言っていた患者さんがいました。人間でも疲労や多忙な故に機械的になることもあると思います。その患者さんは医療機関での『人間らしくない』対応に不満があるとの事でした。

『人間らしく』対応するという事をその方との会話で考えさせられました。目に見えて変化しているAI社会を見ていると、2015年時点の研究もアップデートされるかもしれません。人間は疲労します。疲労や体調によって『人間らしさ』を失うことは誰でもあります。自分の疲労の声を聞いて、人間らしく対応ができればいいなと思います。

NHK『チョイス@病気になったとき』で鍼灸を特集されました

ここのところNHKにて鍼灸を取り上げた番組が度々放送されています。

今回は『チョイス@病気になったとき』で鍼灸が特集されました。

【11月19日放送予定】NHK『チョイス@病気になったとき』で鍼灸を特集!

テーマは『コリだけじゃない!頭痛や息切れにも!? 鍼灸 驚きのチカラ』

鍼灸院には、肩コリや腰痛など筋肉のコリや痛みを解消したいという方が多く来院されますが鍼灸の活躍できる場はもっとあります。

鍼灸は血行を良くしたり、自律神経のバランスを整える効果があり、その結果、頭痛・息切れ・目の疲れ・不眠・不安感・うつ・生理痛など様々な症状の改善に効果が期待できます。

鍼灸院に肩コリや腰痛で通っていたとしても、他に体の悩みのある方は、鍼灸師に相談してみてください。

当院でも皆様のいろんなお体の悩みに対応できるよう、知識・技術を磨いてまいります!

鍼灸の受療率一年で全国民の5%ほどだそうです。もっと皆様の身近な鍼灸になることが私共の夢の一つです。

 

西村

 

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