東洋医学では飲食により身体に取り入れた栄養・水分の「消化」「吸収」「排泄」がスムーズに行われるていることが浮腫を改善するには大切だと考えます。浮腫みでお悩みの方は、足の内側にある内臓の機能を高めるツボにお灸をお試しください。
①三陰交(さんいんこう)
内くるぶしのいちばん高いところに小指をおき、指幅4本そろえ、人さし指があたるところ

②太白(たいはく)
足の親指を曲げてできるシワの踵寄り

③太渓(たいけい)
内くるぶしとアキレス腱のあいだのくぼみ

④湧泉(ゆうせん)
足の指を折り曲げた時、足裏でいちばんへこんでいるところ。足裏を3等分して約3分の1の場所を目安に。

⑤曲泉(きょくせん)
ひざを深く曲げたときにできる、ひざ内側の曲がりジワの先端

ほてる・のぼせやすいなどの症状が、むくみに併せて起きている方は、上半身と冷えてむくんだ下半身との交流がうまくいっていない事が多いです。下腹部や腰周囲の温めも同時に行いましょう。
30代 女性
てんかん発作がなくなった方の症例です。
目次
・【 お困りの症状】
・【 お身体の状態と見立て】
・【 鍼灸施術方法と経過 】
・【 担当よりコメント 】
【 お困りの症状】
・てんかん持ちで貧血気味になると意識消失を起こす。意識消失を起こす時は酷い痛みを感じる。
・気圧の変化が多い湿気の多い時期になると貧血気味になる。
・睡眠不足になると噛みしめがひどくなり、側頭部の偏頭痛が出現。
【 お身体の状態と見立て】
・上半身全体が緊張している。肩甲骨内側の硬さが顕著。
・仕事量が多くなると舌に歯型が強く残っている。
仕事で0時を過ぎてもPCで仕事をしていることもあり、寝つきが良くない。仕事の緊張で睡眠不足になって疲労が蓄積している。身体の疲れが脳の神経活動に影響して意識消失の発作が出ると思われる。梅雨の時期が苦手とのことで、体に湿気が溜まることも発作につながる。
【 鍼灸施術と経過 】
・体全体の緊張が強いので、気のうっ滞を流す鍼と灸。その日の状態によってはマッサージも行っている。
・最初はてんかん治療ではなく不定愁訴に対する鍼灸治療をおこなっていた。てんかんの発作が出て予約をキャンセルということがあり、北京鍼灸研修でてんかんにたいする鍼灸治療を見ていたので、てんかん発作を観点に入れての鍼灸治療に切り替えた。
・体の水はけを良くする足首の内側周辺にお灸と鍼をセットで行う。
・鍼灸治療の反応が素早いタイプの方で、軸索反射(鍼を打った周辺が赤くなる)も顕著に出る。
・てんかん治療に対する頭部鍼を行っている。
・二週間に一回のペースで鍼灸治療を継続中。
【 担当よりコメント 】
鍼灸治療を始めて一年後、てんかんで通院している病院の主治医から経過が良いから薬を変えても良いかもしれないと言われた。ご本人も発作が出なくなったことを実感しており、発作がなくなっていることをお話ししていた。最初の来院の頃に比べてご本人の印象も柔らかくなった。鍼灸治療で身体の状態を整えることが必要だと思われていて定期的なメンテナンスを希望されている。
・EDO鍼灸治療院の症例報告

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30代 女性
半年前より、首の痛みと後頭部からこめかみにかけての頭痛
目次
・【 お困りの症状】
・【 お身体の状態と見立て】
・【 鍼灸施術方法と経過 】
・【 担当よりコメント 】
【 お困りの症状】
・在宅ワークになってしばらくしてから首のコリから痛みに変わり、頭痛も出てきた
・うなじ・こめかみ(側頭部)の頭痛
・夕方になると頭痛がでる薬を飲んでも効かない
・仕事のストレスを感じている
【 お身体の状態と見立て】
・上半身の力が抜けず、常に緊張していいる。
・手足の冷えと発汗がある。緊張しやすいタイプにみられる
・上腹部の張りがつよく、おさえると苦しさをうったえる(ストレスが多いとみぞおち周りに強ばりを認めることがおおい)
・お腹を下しやすい
上半身のこわばりと、在宅ワークで、座りっぱなしが多くなり、動くことが減り、首肩周りのコリが酷くなり頭痛まで及んでいると考えられる。
【 鍼灸施術と経過 】
・まず首・肩周りを中心に施術 施術を重ねるごとに症状が減り、3回目の施術後には頭痛は感じていないとの事
・首肩の施術だけでは症状の再発の可能性が高いため、身体全体の状態をみながら気血のバランスを整える施術を行う。
・6回の施術を行い、症状の再発もなく、手足の冷え発汗もなく、お腹のこわばりも緩まっている。
・表情も明るくなり、声のトーンも明るくなった。
【 担当よりコメント 】
首肩こり頭痛は、仕事のプレッシャーやストレスで、上半身全体が強ばり、力が抜けない状態になっているケースが多く。
施術は首肩だけではなく、上半身の緊張をといてあげる施術が必要です。
身体の緊張が解けると、表情も明るくなりますね。
・EDO鍼灸治療院の症例報告

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40代 女性 会社員
症状
- デスクワークによる慢性的な首や肩のコリ
- 外出を避けていたため、身体のケアができておらず、いつもより痛みや張りを強く感じる。
状態、見立て
- 肩の巻き込み(特に利き手の右側)
- 右肩の前側~右腕にかけての筋緊張
- 右脇周辺のコリ
- 左側に振り向いた時の右首の張り
施術
首肩~前胸~腕の筋緊張を鍼とマッサージで緩める。コリで血流が滞り、皮膚が他よりも冷たくなっている場所はお灸で温めていく。 自覚症状はないが、座っている時に上半身を支えているのは腰やその周りの筋肉になるので、良姿勢をキープしやすくするため、腰やお尻のコリにも鍼を打っていく。
担当より
利き手側を多用するデスクワークでは首や肩だけではなく、肩甲骨周りや腕にも筋肉の緊張があるので、こちらの緊張を改善させる必要があります。様々な場所の連動した動きが人の動作になります。身体を押された時に、こんな所が痛かったんだと気付いた経験はありませんか?しぶといコリは違う場所にも原因があるかもしれません。

先週の日曜日の桜です。八重桜が満開でした。シートを広げて寝転がって見る眺めは最高です。
ちなみに上の桜は水元公園で撮影しました。
水元公園は葛飾水元にある広大な公園です。遊具は多くないですが、季節に応じて、森、花、鳥と自然を満喫できる公園です。
これから新緑の季節が楽しみです。西村の出没頻度も多めの公園です。
今週17日土曜日アド街っく天国にて特集さます。是非ご覧ください。
前に撮影したものです

3月前半にシアターコモンズというフェスティバルの中のセラピーパフォーマンス、百瀬文「鍼を打つ」で鍼師として出演しました。
百瀬文「鍼を打つ」
シアターコモンズについてはディレクターの相馬千秋さんがイベントホームページに記載しているので、そちらをご覧ください。コロナ禍だからこそ集まり方を工夫した珠玉のプログラムの数々で大成功に終わったようです。そのうちの1つは、第24回 文化庁メディア芸術フェスティバル アート部門で大賞を受賞されていました。
シアターコモンズはアートや演劇関係の方々にとっては知る人ぞ知るフェスティバルです。来場されていた方々もコアなファンの方々や新しいものへのアンテナを張っている人たちなんだなという印象を持ちました。私の個人ブログにシアターコモンズの体験について書きましたらもの凄いアクセス数がありました。関係者の方がSNSで紹介してくださったせいもあるかもしれませんが、それだけシアターコモンズのファンがいるという事だと思います。百瀬さんのプログラム「鍼を打つ」は予約開始から二日で完売してしまったそうなので、相当な人気ぶりだったようです。
「鍼を打つ」は通常の鍼施術とはかなり違う体感パフォーマンスです。施術者も体験者もイヤホンを付けて、イヤホンからは「特別な問診票」の文章が聞こえてきます。問診票にあらかじめチェックを付けてもらい、鍼師はそれを読んで解釈をします。
問診票には体の状態を問うものも書かれていますが、通常の問診表ではありえない、戸惑うような種類の方が多いです。中には、こんなのにチェック入れる人いるのかな?と思ったものもありました。その設問にチェックを入れている人もいて内心ギョッとしたり。私の方もそれぞれのチェックの入れ方を見て、考えるのが面白かったです。
設問はこんな感じです。
「国境はなくてもいいと思う」
「手放したいものがある」
「寂しい」
プライベートな領域の質問です。人に話す事はなくても、自分の内側では大きな位置を占める種類のものが半分以上。質問に答えるのも一種のセラピーではないでしょうか。
ベッドに横たわると、その設問の文章がイヤホンから聞こえてきます。
そんな言葉を聴きながら、無言で鍼を打たれます。
鍼が初めての人も多かったようですが、相当に特殊な体験だと思います。「身体が劇場になる」という紹介がありましたが、その表現は正しいかもしれません。
鍼を打つ方にとっても特別な体験でした。何も話さずに鍼を打つことはないので新鮮です。普段は問診で色々な話を聴いてから鍼を打ちます。打たれる側にとっては、初対面の人に(しかもマスクで目しか見えない)身体を触られ、鍼を打たれる。しかも、特別な問診表は心の琴線に触れるような内容だったので、自分自身の感情との対峙をしながら鍼の侵襲を受けるという滅多にないセラピーです。
制限がある中で鍼を打ったことで、沢山の気づきがありました。このイベントを体験したことで、普段の臨床についても考えさせられる事が多く、非常に勉強になりました。

好評だったので再演があるかもしれません。特別な問診票の内容については一部に留めておきます。
制作の方が写真をくださったので、リハーサルの時に撮った写真を貼ります。出演した鍼師達、スタッフの方々です。


©シアターコモンズ’21 / photo: Shun Sato
首に痛みをかかえている方は、首を右左どちらかに倒すと痛みが出ていることが多い。
だいたい右に倒すと右首筋に痛み、左に倒すと左首筋にいたみという具合である。
これで痛い側の首をストレッチすると痛みが増すことがあります。
こういった場合は、肩甲骨周りの筋肉の強ばりがあり肩甲骨がうまく動かなくなっていることが多く
この筋肉緊張をリリースしてあげる必要があります。
このあたりにこわばりが出ています。

首の治療には、肩甲骨の動きに注目することが必要です。
関連ページ
小胸筋の凝り
前鋸筋の凝り
EDO鍼灸・首肩こり施術

日本橋の交番前の桜が満開です。今週末までが見頃かと思います。
小胸筋あまり聞きなじみのない筋肉かと思います。
肋骨の前~肩甲骨の前にくっついて、肩甲骨を前方に引っ張る作用があります。
このあたりにあります。

この筋肉が凝る原因として、手を使うときに肩を前方に突き出す姿勢にあります。
こんな感じ。猫背で肩が前にはいっていませんか?

小胸筋が凝ってもこの場所に痛みコリは出ず、
手のしびれ、腕が上がりづらい、呼吸が浅い、肩甲骨内側のこり、などの症状が出てきます。
前回も書きましたが、猫背で腕だけ前に出して、PCを打つと小胸筋が凝りやすくなります。
ご自分の姿勢を見直してみてください。
・小胸筋の凝りへの鍼灸のアプローチ
小胸筋も直接施術しますが、
猫背に対するアプローチも必要となります。
そのため全身への鍼灸を行っていきます。
関連ページ
肩が上がって下りない
EDO鍼灸・首肩こり施術
前鋸筋の凝り