2017年3月12日〜18日まで北京中医薬大学の鍼灸短期研修に行ってきました。

鍼灸師になろうと思ってから中国に行く機会が増え、今回は5回目の北京来訪でした。

中国で行われる様々なタイプの研修や学会に参加しましたが、今回の研修は今までの研修とはかなり違っていました。

少人数だからできたことでしょう。参加者が勉強したいこと、日頃の臨床で治りにくい症例を事前に聞かれていて、それに合わせてプログラムを組んでくれました。贅沢なオーダーメードの北京研修です。

病院での臨床見学だけではなく、合間には座学や実習。夜も見学や講義が続いて終わるのは22時前。かなり体力を使う研修でした。臨床見学の間はずっと立ちっぱなしなので足も疲れます。 疲労で体調を崩している参加者もいました。

研修でよくあるのは、夜は自由なので飲みに行って翌日が辛いというパターンですが、今回は飲みに行く時間さえなかったので私は却って体調は良かったです(笑)。

 

今日は最初の見学先、中日友好医院の胥荣东老师のことを紹介します。

China Japan Friendship Hospital

この先生は置鍼(鍼を刺したままにしておくこと)はしません。しかも鍼の刺鍼技術が独特です。武術の拳を打つように鍼を「シュッシュッシュッ!」と高速で打って手技をしていきます。

「武術や気功を練習することで鍼の技術も上達する」と仰っていましたが、この先生の刺鍼方法は武術をしている人でないとできない種類のものでした。真似しようとしてもそれなりに訓練をしていないと真似はできない。

あっという間に拳を打つように鍼を打つので治療時間も短いです。

10分ぐらいで終わります。見ていて鮮やかな鍼さばきです。

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頚部ヘルニア、突発性難聴、月経不順、めまい、変形性膝関節症、脊柱管狭窄症、等。

見学している間にいらした患者さんの疾患は多岐に渡ります。

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先生の著書を一人一人に名前入りでくださいました。

さっと筆を取り出してサラサラと書く姿がかっこいい!中国の先生は書に長けた方が沢山いらっしゃるようです。

 

中島

 

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