西村院長のEDOブログ

今年もよろしくお願いいたします。

明けましておめでとうございます。

一昨年、去年となかなか収束しないコロナ。

皆様も何かとご不安な日々を過ごされたかと存じます。

今年こそは、コロナが収まりのびのびと生活できる日が来ることをお祈りいたします。

今年も鍼灸を通して、皆様のお辛い症状の改善から健やかな体作りのお役に立てますよう、ますます精進いたします。

EDO鍼灸治療院スタッフ一同

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今年もありがとうございました

今年も今日で営業終了です。今日最終日忙しくなりそうです。

今年もコロナの一年となりました。大変な時期に当院にご来院いただき誠にありがとうございました。

来年も皆様の、健やかな生活のお役に立てますよう精進いたします。

12/29 EDO鍼灸治療院 西村 章

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首コリと肩甲骨のポジション

肩甲骨はがしなどで、肩甲骨という骨を皆様ご存知かと思います。

今回は肩甲骨と首のコリの関係について書いてみたいと思います。

肩甲骨には腕、首、胸、肋骨、背骨といろんな方向にいく筋肉がくっついています。

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パソコン仕事など、腕を常に前に出した作業を続けると、肩甲骨のポジションが前側に固定されてしまいます。

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腕を前に出す+猫背で、肩甲骨は前方にすべる形となります。この時胸・脇・上腕二頭筋(力こぶ)の筋肉が縮んだ状態です。この肩前姿勢を取り続けると、胸・脇・上腕二頭筋は縮んだまま伸び辛くなり肩甲骨を介して肩甲骨内側の筋肉は引っ張らり、肩甲骨から首すじ・肩甲骨内側の凝り感・痛みの原因となります。
また肩甲骨のポジションが前に固定されると、胸を張れない・張り辛い状態になり、猫背が楽に感じるようになります。

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このあたりに凝り・痛みを感じる

肩甲骨から首筋の凝り、肩甲骨内側の凝りはそこをグリグリマッサージしても緩みません。
キモは、胸、脇の肩甲骨につく筋肉にあります。ここを鍼で緩ませると肩甲骨が動くようになり、首筋の凝りも軽くなることが多いです。

症例報告:肘~腕の痛み、動かしづらさ

50代 女性

肘~腕の痛みと動かしづらさ

目次

 お困りの症状】

 お身体の状態と見立て】

 鍼灸施術方法と経過 

 担当よりコメント 

 

 お困りの症状】

肘や腕のあたりが痛む

・肘の曲げ伸ばしがしづらい

・頚や肩がこる

  

 お身体の状態と見立て】

1ヶ月前くらい前より左の肘が痛む

・痛みは激痛ではないものの曲げ伸ばしがしづらい

・左上腕部も重だるい痛みがすることもある

・天気が悪い日に痛みが増す

・現在、肘~腕は腫れたり熱をもったりはしていない

・整形外科にも通っているが症状は変わっていない

・肩こりや頚がこりやすい

・もともと疲れやすく風邪もひきやすい

 

とても寒く雨風の強い天気の悪い日に出かけ、雨に濡れてしまい寒気などの風邪症状を感じたのだが、

なるべく早く用事を済ませてしまおうと無理をしてしまった。

その後、肩こりや頚こりが悪化、肘の痛みが出現。

元来虚弱な体質であることに加えて、寒さや湿気が身体の気血の巡りを更に悪くした結果、痛みを生じた。

今回は肘付近の経絡の流れが悪くなった為に、肘~上腕部での痛みや、

曲げ伸ばしのしずらさなどの運動障害が発生したと考えられる。

 

 鍼灸施術と経過 

痛みが出ている経絡を通し気血の流れを良くする

・身体に悪さをしている寒さや湿気をとりのぞく

・肘部には直接施灸

 

以上をメインとした施術を行った。

1週に1回のペースで4回治療。 現在は2週に1回で治療継続中。

お灸はチクッと熱いが効いてる!という感じがある。 上腕部の重だるい痛みはほぼなくなった。

肘も一時期ほど痛くはなく曲げ伸ばしのしずらさもかなり軽減した。

無理はせず年末年始はゆっくり過ごそうと思っているとのこと。

 

 担当よりコメント 

先日は都内でもみぞれが降り、いよいよ本格的に冬がやって来たように感じます。

冬は寒さで首をすくめたり、身を縮めてこりが悪化しやすい時期です。

お出かけの際はなるべく暖かい格好でお出かけください。

今年も残りわずかとなりました。 1年間ありがとうございました。

年内12月29日まで、年明けは1月4日より営業しております。

2022年もEDO鍼灸治療院、よろしくお願いいたします。


・EDO鍼灸治療院の症例報告

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疲れた胃腸をお灸で助ける

冬らしい寒さをあまり感じなかった11月とはうってかわり、12月に入り一気に冷え込んできましたね。気温が急激に下がると、身体が冷え、血流の巡りが悪くなり、内臓(とくに胃腸)の働きが低下しやすくなります。

寒さによる内臓の働きの低下、年末年始の飲み過ぎ・食べ過ぎによる胃腸へのダメージの蓄積は、身体に余分な熱を籠らせてしまい、胃の痛みや不快感だけではなく、様々な体調不良の原因にもなります。

 

症例報告:便秘、歯茎の腫れや出血

 

年末年始に体調を崩しやすい方はお灸やツボ押し、食養生で体調管理を行ってみてはいかがでしょうか?

 

胃腸に負担をかける食べ物

あ ぶらっこい(脂っこい)

あ まい(甘い)

な まもの(生もの)

つ めたい(冷たい)

か らい(辛い)

→頭文字の「ああ、夏か」で胃腸に負担をかけやすい食べ物を覚えましょう。飲み過ぎ・食べ過ぎで体調を崩しやすい方は、偏ってとっている食材かもしれません。食べる量に気をつけましょう。

 

胃腸の疲れをとるツボ

①関元(かんげん)→ヘソから指4本分下にあるツボ。お腹の冷えや便秘に効果がある。

②中脘(ちゅうかん)→みぞおちとヘソの真ん中にあるツボ。胃腸が弱っている時には治療でもよく使われている。

③天枢(てんすう)→ヘソから指3本分外側にあるツボ。消化器系の不調によく用いる。

 

※お灸がない時は、水を含ませたタオルを20秒程電子レンジで温めて作った蒸しタオルでも代用できます。温め過ぎは火傷の原因になるので注意して下さい。

指で押してもオッケーです。痛いけど気持ちいいくらいの強さで、10~20秒の持続圧×3回を目安に行います。

小守

東洋医学と季節の変化 冬

12月になってから、ぎっくり腰になって初めて鍼灸院に来たという人がいました。季節の変化で体調を悪くする人が増える季節です。コロナではなくても、寒さゆえの風邪や胃腸の不調も起こりやすいです。

 

東洋医学では病気になる原因を大きく三つに分けています。

内因(ないいん) 大きな悲しみ、怒り、怖れ、驚きなどの感情によって病気になる。精神的ストレス。

外因(がいいん) 気候の変化によるストレスによって病気になる。暑さ、寒さ、湿気、乾燥など。体の中の原因ではなく身体の外の原因。

不内外因(ふないがいいん) 内因でも外因でもないもの。食べ過ぎ、飲み過ぎなど食生活の不摂生。怪我や過労。房事過多(ぼうじかた)など。房事過多とはセックスのやり過ぎという事です。

 

寒くなってくると気候変化のストレスで体調を悪くする人が急増します。上で挙げた「外因」由来の不調です。「寒邪(かんじゃ)」と呼んでいます。寒くなると起こる症状は皆さんももう経験があるかもしれません。患者ならぬ寒邪をまとめてみます。

 

1 寒邪は凝滞の性質があるので血液の流れが悪くなります。

2 寒邪は収斂(縮まる)の性質があって、筋肉のこわばりも起こりやすいです。

3 寒邪は陽気を損ないます。陽気がなくなると何が起こるかというと、体が冷えて尿が近くなる。尿の量も薄くて多くなる。

4 そして、寒邪が臓器まで影響すると腹痛、下痢、嘔吐が起きます。

1と2の合わさって、鍼灸院ではぎっくり腰や関節痛の訴えが増えます。

 

東洋医学の理論は現存する中国最古の医学書の『黄帝内経(こうていだいけい)』という本の中に書かれています。鍼灸の学校で学ぶ理論の原典がこの本です。『黄帝内経』の内容は東洋医学の理論は『素問(そもん)』、実践は『霊枢(れいすう)』の中に書かれています。理論編の『素問』の中には様々なことが書かれていますが、季節ごとの過ごし方の記載もあります。

私が過去に行っていた勉強会のテキストに『黄帝内経』の中の冬の養生の原文があります。冬の過ごし方の部分に赤線を引いてみました。

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古典を意訳します。

 

冬の三か月は閉蔵の時期です。動物が冬眠するように人間もゆったりと過ごしましょう。夜は早く寝て、朝も遅めに起きます。激しい運動もなるべく避けて、運動するなら天気が良い日に適度にしましょう。夏と同じように過ごしていると陽気が外に漏れ出てエネルギーを消耗してしまいます。寒さから身を守り、体を暖かく保ちましょう。冬にエネルギーを蓄えて、来るべき春に向けて体力を整えましょう。冬は体力を消費するのではなく、蓄える時期だと思っておいてください。

 

古代と現代とは環境も変化していますが、冬はまずは暖かくするというのは変わりません。服装の工夫で熱を逃がさないようにしてください。首元を温めるのはオススメですし、手袋も保温には便利なアイテムです。乾燥を訴える方も増えています。乾燥が過ぎると皮膚の防御機能が低下してしまいます。お風呂の後の保湿も工夫してみてください。

 

ここ数年、季節が随分と乱れていると感じます。季節の過ごし方にプラスαで気をつける必要があるようです。とはいえ、基本的な四季は変わりません。12月に入って例年並みに寒くなっています。
「寒邪」に気をつけてご養生ください。

症例報告:便秘、歯茎の腫れや出血

30代 女性

便秘、歯茎の腫れや出血

目次

 お困りの症状】

 お身体の状態と見立て】

 鍼灸施術方法と経過 

 担当よりコメント 

 

 お困りの症状】

便秘でお腹か張って苦しい

歯茎が腫れて出血したりするために口の中が痛い

食べてもお腹がすぐに空き、夜中でも食てしまう

  

 お身体の状態と見立て】

昔からら便秘気味ではあるが、ここ数ヶ月より悪化した

・ひどいときは1週間くらい出ないこともあり、お腹が張って痛む

・便秘が続くと歯茎の腫れ痛みが酷くなる

・喉がすぐ乾き、冬の寒いときでも冷たい飲み物を飲む

・食べものは辛い味付けが好きで良く食べる

・あまり食べ過ぎたくないのだが、食べても食べてもお腹が空く

 

昔から辛い食べものが好きで食べる方ではあったのだが、

数ヶ月前から仕事や人間関係のストレスで激辛のものなどを食べる頻度が更に増していた。

辛いものを過剰に摂取したことにより、 胃腸に熱がこもり乾燥した結果、便秘を引き起こしたと考えられる。

また、胃に熱があるために胃の消化機能が異常に亢進し、食べてもすぐ空腹となっていた。

更に、その胃の熱が上にのぼり口腔内を損傷し、歯茎の腫れ痛みや出血が起こったと考えられる。

 

 鍼灸施術と経過 

胃腸にこもった熱を冷ます

・胃腸を潤し便秘の緩和をはかる

 

以上をメインとした施術を行った。 治療後、数時間後に便意を催しスッキリ出る。

治療した日の夜中はいつものようにお腹が空くこともなく、 食べてしまうこともなかった為、

翌朝は目覚めもよく身体が楽になった。 現在は2週に1回のペースで治療継続中。

治療を受けはじめたのをきっかけに意識して、一時期ほど辛いものを食べ過ぎたりすることもなくなり、

また歯茎の腫れや出血も治まり、 再発することもなく快適に過ごせている。

 

 担当よりコメント 

それぞれ味の好みはあると思いますが、 どの味でも摂りすぎは不調を引き起こしす原因となります。

針灸治療を続けて受けていると、身体が過度に欲しがらなくなる状態にはなりますが、

あくまでも健康状態を維持するのに大切なのは、

「ご自身で自分の心身の状態に目を向け、意識して行動すること。」 です。

針灸治療でそのお手伝いが出来たらと思っています。

 


・EDO鍼灸治療院の症例報告

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斜角筋と肩甲骨内側のこり

斜角筋

斜角筋という筋肉をご存知でしょうか?

首の前側このあたりにある筋肉です。

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首の前横にある筋肉なので、首を前に引っ張ったり、横に倒す作用をします。

施術を通して感じるのが、首の前側の凝りをあまり認識している人が少ないことです。

この筋肉を押すと、すごい痛みがある方が多く。首肩の施術には欠かせない筋肉なのです。

なぜ凝るの?

斜角筋は首を安定するために働いています。パソコンの画面をじっと見て猫背で作業していると頭が身体の前方に来て、この筋肉が固まってきます。頭前姿勢がこの筋が凝る原因の一つです。

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またむち打ちなどで、首が急に後ろに持っていかれる衝撃が加わると、頚椎を損傷しないようこの筋が強く収縮します。この収縮が後々まで残り、斜角筋の凝りの原因となっていることもあります。

斜角筋は呼吸筋としての働きもあり、胸式呼吸の方も凝る原因の一つとして考えられます。

どんな症状がでる?

この筋が凝ると、肩甲骨の内側や胸、腕に痛みやしびれを感じることがあります。

この筋肉は前・中・後と三つの筋肉で、隙間を腕や肩、胸に分布する神経が通っています。

この筋肉が凝りすぎると、この神経を圧迫し、肩甲骨の内側、胸の凝り感、手のしびれの原因になります。

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赤い所が斜角筋由来の症状の出やすいポイントです

施術のポイント

いくら肩甲骨の内側を揉んでも解決しないコリがあります。

原因が違うところにあるからなのです。

この筋肉を施術すると、肩や胸、腕の違和感がスッキリすることがあります。また呼吸にも関わる筋肉なので呼吸も楽に感じます。

鍼灸の施術ポイントの一つをご紹介しました。

 

 

 

冬の体調不良

日照時間が減る冬は、精神の安定、安心感や平常心をうみだす鍵となるセロトニンの分泌量が減り、疲労、うつ症状、イライラ、落ち込みやすい、不眠などの精神状態が不安定なる「冬うつ」になりやすいそうです。

セロトニンとは、日の光りを浴びたり、自分の欲求が満たされる時に脳内から放出される神経伝達物質です。 秋に不思議と食欲が増したり、物悲しく泣きたい気持ちになりやすいのは、普段は自制している事を解放し、足りなくなったセロトニンを補おうとする人間の本能的な反応なのかもしれませんね。

 

日光を浴びること、適度な運動をすることがセロトニンを増やすため、朝の15分程度の散歩が推奨されています。 実は鍼灸治療にも、脳活動の活性化が期待できるという実験結果もでており、イギリスではうつ病の治療の選択肢の1つになっているようです。

 

鍼灸によるうつ病の治療 心に効く「ツボ」の効果とは

 

「最近なんだかすっきりしない」「検査で異常はないけど、あまり体調がよくない」という方は鍼灸治療をお試し下さい。

 

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症例報告:在宅ワークで何もしていないのに足首が痛い

30代 性別 女性

メンテナンスで月に一回鍼灸治療に通っている方の症例です。コロナ禍で完全在宅勤務になって数か月経過。ある日突然に足首の内側が痛くなった。足首を曲げると痛みが出る。

 お困りの症状】

 お身体の状態と見立て】

 鍼灸施術方法と経過 

 担当よりコメント 

 

 お困りの症状】

・心当たりがないのに右足首が痛い

・ずっとパソコンを使っているので首、肩こりは常にある

・在宅勤務になってから眼精疲労が酷く、目が痛い

・座っている時間が長いと腰痛が酷くなる(ストレッチをして予防はしている)

  

 お身体の状態と見立て】

・通勤時間がなくなり動いていないことにより、体の軸バランスが変わった。

・元々腰椎に少し側弯があることもあり、身体のバランスに歪みが出て右の脚に負荷がかかりやすい。

・足首内側に体重が乗り、痛くなっている。

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 鍼灸施術と経過 

・可動性を良くするため、臀・股関節周りに針で刺激を与える。背中の緊張をゆるめるためお灸で温める。

・痛みが出ているのは足首だが、原因は数か月間の運動不足によって下半身の筋力の衰えから来ていることを説明。

・自宅で簡単な筋トレをしてもらい、軽い散歩をしてもらった。内転筋は衰えやすい分、筋トレをすると効果を得やすい場所です。3回の施術と自宅での筋トレで足首の痛みはなくなった。

 

 担当よりコメント 

身体を動かさなすぎで不具合が起こる方は結構います。コロナで動かなすぎで身体のバランスが悪くなっている方が多いように思います。腰部や下半身の筋肉を使わないこと、自宅でも長時間座って仕事をしていることで腰回りが硬くなっています。そのために身体の軸が変化して足首にかかる力が多くなって痛みが出るパターンが多いように思いました。足に痛みが出る時は腰に原因があることが多いです。軽い筋力トレーニングは有効です。


・EDO鍼灸治療院の症例報告

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