カテゴリ: からだのこと

夏バテかも・・と思った時のセルフケア

「だるい」「疲れが抜けにくい」「食欲がない」‥など、最近『夏バテ』症状が続いていませんか?

夏バテは今の時期の気候と関係があります。気温も湿度も高い「高温多湿」の気候では、体温を一定に保つ必要があり、熱を放散しなければなりません。汗をかくのは、熱を体内にこもらせないための反応ですが、同時にかなりのエネルギーを消費するうえに、カリウムやマグネシウムなどのミネラルが一緒に失われていきます。このような状態が続くと、「夏バテ」と呼ばれる症状を引き起こしやすくなります。

 

代表的な症状に、消化機能の低下があります。胃腸の働きが弱まり、消化不良や食欲不振がおこりやすくなり、他にも免疫力の低下・倦怠感・頭痛などの症状がみられることもあります。

夏バテしないためには、冷たいものの飲食による胃腸の冷えや、冷房による冷やし過ぎにも注意が必要です。寒い室内と暑い外気との温度差によるストレスで、体に負担がかかりやすくなるからです。

 

夏バテの症状は、秋が近づいた時期によくあらわれます。日頃から「夏バテ対策のセルフケア」を行うことが重要になります。

 

夏バテ対策のセルフケアのツボ

中脘(ちゅうかん)

体の真ん中を通る正中線上、へそからみぞおちに向かい、指4本分上に位置しています。夏バテで弱った胃腸の働きを整えるので、夏バテで食欲がないときは中脘を温めましょう。

胃の調子がよくないというときに、中脘を触ってみると、張りがなかったり、部分的に冷めたくなっていたり、という反応がみられます。胃の調子がわかるバローメーターとなるツボです。

中カン

 

 

ストレスをどうやって解消してるのか聞かれました

鍼をしていると、話したい人、静かにしていたい人、色んな人がいます。

いつもはそんなに話す方ではない人が質問を投げかけてきました。嫌なことがあった時にどうやってストレス解消しているのか、というものでした。

心のストレスが身体の不調となって出てきて病に繋がるという事は、西洋医学でも東洋医学でも認められています。特に東洋医学では2500年前に書かれた『黄帝内経』の中でも「精神的な感情が病気の原因になる」と明記されています。ストレス状態が長期間続く事で病気になります。たかがストレスと軽視しないでください。

呼吸に意識を向ける習慣

心身一如という言葉がありますが、身体を整えて心を整えるという方法もあります。身体を動かす習慣がある人はストレスの感じ方が少ないと言われますが、患者さんで運動習慣のある人とない人を見ていて確かにそうかなと思います。運動というと敷居が高いと思う人もいるようですが、軽い体操でも十分効果があります。

ヨガ、メディテーション、太極拳、気功など。結構やっている人はいますが共通しているものはなんでしょうか?

呼吸です。

運動の利点のひとつは、無意識に呼吸を整えられることです。呼吸が浅くなっているものを、体を動かして深い呼吸にする「何か」をするとリラックスします。つまり、緊張のリリースに繋がります。それがその人にとってやりやすいものであれば手段はなんでも良いです。意識的に深い呼吸をするだけでも全然違います。呼吸の仕方で自律神経を整えることもできます。呼吸を利用してみてください。

人に分かってもらおうとしない

人間関係のストレスを抱えている人がとても多いです。自分なりのストレス解消法を沢山持っているのは確かに良いですが、人は人、自分は自分と割り切って人付き合いをすると良いと思います。

職場の人間関係等で「どうしても気になって仕方がない!」という人もいます。それを自分から切り離すのが難しい人は大変だと思いますが、仕事に関わることなのか、自分がその関係を切る事ができるのか、そこまでラディカルな事はしたくないのか自分会議を開いてください。深刻度によりますが、環境を変えた方が良い場合もあると思います。

話すは「離(はな)す」

その人に代わる事はできませんが、聞く事ならできます。もし話して楽になるならそんなに良い事はないです。「話す」は「離す」です。自分から嫌なことを「離して」ください。鍼灸師は法律で守秘義務があります。話したければ話してください。言葉に出してみると気が付くこともあります。勿論、話したくないのに話す必要はありません。

暑さだけではなく、夏冷えにも要注意

二十四節気の「大暑」を迎え、暑さもいよいよ本番です。

夏は暑さだけではなく、『冷え』により体調を崩してしまうという事もよく起こります。
一日中冷え切った部屋で仕事をしている、湯船につからず、シャワーでお風呂を済ませている、冷たい食べ物・飲み物を取り過ぎてしまっている、身体を動かす機会が減っている….など、知らず知らずのうちに体を冷している事がよくあります。

キュウリ、トマト、ナスなどの旬を迎える食材は、夏の食卓にもよく並ぶものですが、水分を多く含み、体の熱を冷ましてくれる効果があります。冷えが気になる時には、葱・生姜・ニンニクなどの体を温めてくれる香味野菜もうまく使いながら、体が冷えすぎないようにコントロールしましょう。

 

『夏冷え』対策に。心掛けて欲しい生活習慣

①常温のものを摂るように意識する

冷たいものの飲食が続いている時には、前後に温かいものを摂るように心掛けましょう。

 

②日常生活に軽い運動を取り入れる

夏は体内でエネルギーが作られる季節。冷房の効いた室内、少し気温が下がった朝夕などの時間帯をみつけて軽く汗をかく程度の運動を行いましょう。「いつもより階段を使ってみる」「電車やバスでは座らない」などでもいいと思います。

 

③衣類で温度差を防ぐ工夫をする

冷たい風を浴びすぎると冷えによる体調不良の原因になります。長い時間、直接肌に当たらないように服装による温度コントロールが大切です。

 

④ぬるめのお風呂につかる習慣をつける

シャワーだけだと体は温まりません。熱いお湯浸かると自律神経が刺激され寝つきが悪くなることがあります。40℃前後の湯船に10分程度つかると、副交感神経優位になりリラックスでき、寝つきもよくなります。

 

夏の疲れは次の季節の体調にも影響を及ぼします。疲れた身体のメンテナンスは忘れずに行いましょう。

大暑

夏に起きる体の変化

東洋医学では、季節の移り変わりとともに動植物が変化を繰り返すように、人間も例外ではなく、自然に逆らわず、流れに合わせて生活をすることが体にとって負担が少ない過ごし方だと考えます。

エネルギーが満ちあふれる夏は、植物が緑鮮やかにすくすくと育つように、人の体にもエネルギーが満ち、活動的になる季節です。動く事を意識して適度に汗をかき、エネルギーを発散さることが健康に過ごすポイントになります。

ただし、最近の夏の暑さや湿気は、命の危険にさえなる異常なものなのです。冷房の効いた室内や、外出に慣れている方でも、朝夕の陽射しが弱い、気温が下がっている時間を選ぶなど、無理をしない状況をみつけてから体を動かして下さい。

 

夏 ブログ用

 

 

五臓の「心」は強い陽気をもつ臓で、熱を持ちやすく、暑さに弱いため、夏にその働きが弱くなりやすい傾向があります。「心」が疲れてしまうと、その主な働きである全身に血をまわす力・精神や心を安定させる作用が弱まるため、

・動悸や息切れ、倦怠感が起きやすい

・深い眠りができず、よく夢をみるようになる

など、このような症状が起こりやすくなります。「心」が疲れているかもしれないな、と感じた時には体にこもる余分な熱を抑える作用のある食材を意識して摂ってみてください。

 

ゴーヤ
「心」の熱を鎮める作用。夏ののぼせ、ほてりにも効果的な食材です。

れんこん
からだの熱っぽさ、のどの渇きやのぼせを抑制する効果があります。

小豆
体内の熱をとる清熱作用がある。また利尿作用もあり、むくみのある方にもおすすめです

湿気が原因の体調不良

そろそろ東京でも梅雨入りの気配。梅雨入り前から真夏日があったり、台風が近づいていたり、気温や湿度の変化が大きく、しばらくは気持ちも身体もスッキリしない日が続きそうです。

この時期になると、湿度の変化に敏感な性質がある「脾」の働きが弱まり、『だるい・頭が重い・腰痛』などの症状に悩まされる人が多くなります。

 

東洋医学では「脾」とは「胃」と一体となり、消化・吸収をおこなう働きをする臓を指します。不要なものを体外に排出する働きもしているため、「脾」の機能低下が起きると、水分代謝がスムーズに行えなくなり、『関節が痛い、冷えやすい、むくみ』などの原因にもなります。

 

湿度の他に「脾」の働きを弱める悪因は、冷たいものの摂り過ぎです。夏場はどうしても冷たいものが欲しくなりますが、偏りすぎないように気をつけましょう。できるだけ常温のものを摂り、内臓が冷え過ぎないように注意して下さい。

足のむくみ、足が重い

来院する時に色んな不定愁訴を挙げる方で、必ず入る訴えが「足がパンパンに浮腫んで辛い」と言う方がいます。

年中通して足が浮腫む、足が重いという訴えはよく聞きますが、湿気が多い季節になると急増します。湿度が高いと皮膚表面から汗が蒸発しにくくなり、水分が排出されずに体にこもります。余分な水分が排出されずに身体に溜まっていると様々な深い症状が出てきます。

水分が上手く排出されなくなって一番分かりやすいのが「足のむくみ」ですが、頭痛、めまい、消化不良、肩こりなど様々な症状が現れます。足が重だるくて頭に熱が上がって火照るというのもよく聞きます。ずっと座っている職業の方は特にその傾向が強いです。

鍼灸治療で足のむくみがとれたと喜ばれるのは嬉しいことですが、浮腫みを解消する習慣をつけるのも手だと思います。股関節やふくらはぎを動かす運動やストレッチがお勧めです。筋肉を動かすことで、下半身に溜まっていた水分が動き始めます。筋肉が使われることで筋肉のポンプ作業が活発になり、血液を心臓に戻す力が強くなります。筋ポンプ作用が活発になると足のむくみだけでなく、冷えや肩こりの解消にもなります。

女性は元々筋肉量が少ないので水分を溜め込みやすい性質を持っています。軽く汗をかく程度の運動を習慣化するのがお勧めです。毎日ではなくてもいいですし、わざわざジムに行く必要はありません。ほんの少しで大丈夫です。自分にあった軽い運動を探してみてください。既に何かエクササイズをしているのに変化がない場合、違うものに変えてみるといいかもしれません。ただし頑張りすぎは禁物です。かえって疲れてしまってリカバリーに時間がかかる場合があります。ちょうど良い頃合いは人によって違います。

 

よく患者様から「自分で鍼を打つんですか?」と聞かれますが、私は軽い運動の習慣が健康の秘訣だと思います。確かに自分で鍼を打つこともあります。でも運動して体調維持する方が良いとわかり、鍼を常用はしていません。鍼灸院の宣伝にはなりませんが、健康であるための近道だと思います。

季節のかわりめの冷えのぼせ

気持ちのいい季節の5月、すっかり温かくなり、日によっては暑く感じるくらいのこともあります。陽気がいいと、薄着や素足で外出しがちですが、意外と風が冷たかったり、お店の冷房が寒かったり。帰ってきたらぐったり…などという経験はありませんか?季節の代わり目によく見られる「冷え+のぼせ」の症状かもしれません。

この時期、まだ地面や日陰はつめたく、足元は冷やされます。熱は身体の上に昇る習性があり、春の温かい日差しで身体に蓄えられた熱は、上半身・頭に熱を運び、のぼせてしまうことがよくおこります。

さらに男性も女性もホルモンのアンバランス=更年期にあたる世代の方には、尚更この激しい変動はこたえるはず。更年期はそもそものぼせがおこりやすく、更年期の症状が落ち着いていても、この時期にまた強く症状があらわれる人が増える傾向にあるからです。

 

東洋医学では、春を「発陳(はっちん)」と呼びます。「陳」は「古い」という意味。春は古いものを発する、デトックスの時期です。冬に溜め込んでいたものが、うまく解毒できていないと、吹き出物やじんましん、そして花粉症のようなアレルギー症状など、春の体調不良として現れます。

身体を温めてくれるカイロやお灸、適度な運動を行い、血流をよくして体調を整えましょう。全身の巡りをよくする鍼灸治療もおすすめです。

立夏

「未病」の治療に鍼灸治療

慣れない環境での新生活は緊張の連続で、疲れているはずの体や心のダメージに気づきにくくなっています。

連休明けに「やる気が起きない」「だるさを感じる」人が多いのは、気づかないうちに蓄積された疲労が取れていないからかもしれません。

だるさとは、心身が疲れた時に感じる疲労感や倦怠感のこと。運動や肉体労働による筋肉的な疲労、気疲れによる精神的な疲労、運動不足や同じ姿勢が続き起きる血行不良、ストレスや不規則な生活習慣による自律神経の乱れや栄養不足など、一言でだるさといっても様々な原因があります。

だるさは体からのSOSサイン。放っておくと心身の様々な不調につながる事もあります。未病のケアを意識して新生活を始めましょう。

 

気持ちが疲れた時のセルフケアのツボ

ダン中(だんちゅう)

→体の正中線上(胸骨の上)、左右の乳頭を結んだ線上にあるツボ。頭の方向に向かって軽く押し上げるように押す。

 

神門(しんもん)

→手のひら側、手首のシワを親指側から小指側に向かってすすみ、凹みの部分にあるツボ。凹みを見つけ、軽く圧迫したら親指を左右に動かしながら押す。

line_oa_chat_221201_185506

 

※ツボの刺激は気持ちがいい位を目安にして、強く押しすぎないように注意してください。

春に起こりやすいトラブルのセルフケアのツボ

2月3日は節分、季節が冬から春に代わる節目の日になります。冬から春に代わる節目を特に節分と呼んでいるのは、環境だけではなく、身体の内にも大きな変化が起きる頃であると考えるからです。

冬の時期は身体を温め、休める(蓄積する)事を大切にしますが、春は貯めていた体内の物を外に出す働きが強くなる「動く」季節になります。気(身体を動かすエネルギー)や体内の熱が上がりやすくなり、頭痛や眼のトラブルなど、身体の上部に症状が出やすくなる傾向があります。上りやすくなっている気や熱を抹消に流れやすくする事が大切です。

 

頭に上った「気」「熱」を下ろすセルフケアのツボ

 

井穴(せいけつ)

各指の爪の生え際の両脇にあるツボ。井戸から水が湧き出るかのように、気(身体を動かすエネルギー)が全身に流れ込む出発点になる場所なので、手はもちろん、身体全体が温まりやすくなります。

 

井穴

 

 

八関(はっかん)

指と指の間にある水かきの部分にあり、つまむようにツボを刺激をすると、指先に血流が巡りやすくなります。

 

八関

 

押す時間は10秒くらい、痛いけど気持ちいい位の強さを目安にしましょう。

お尻の凝りと鍼灸

最近スーパーでもイチボという牛肉の部位を見かけます。
牛のお尻の筋肉です。牛では2~4キログラムしか取れないそうです。
四つ足動物はお尻の筋肉があまり大きくありませんが、人間は二本足で生活するためお尻の筋肉が発達しています。

お尻の筋は股関節の筋で、歩いたり、立ったり、走ったりするときに使います。
お尻の筋肉が硬くなると、股関節の動きが悪くなったり、筋肉がうまく力が入りづらい状態になります。
お尻の硬くなる原因としては、座りっぱなしです。ずっと座っていると自分の体重でお尻にかかり圧が高まり、筋肉の血流が悪くなるからだと考えられます。
お尻を硬くしないためには30分に一回くらいは立ち上がり少しウロウロしましょう。スクワットもおすすめ。

お尻が凝っている人の特徴

お尻の凝りは、おしりに痛みとして出ることは少なく、腰痛や足のだるさなどの症状として出てきます。

・お尻が冷たい

・腰が重だるい

・股関節の動きが悪い

・座ると足を組みたくなる

・足がダルイ・冷え・むくむ

お尻の凝りに対する鍼灸のアプローチ

鍼のマッサージなど手技療法に対して有利な点は深い層の筋にピンポイントでアプローチできる事です。
お尻は分厚いが邪魔をして手では届かない場所があります。
お尻の鍼先が凝りに当たるとず~んとした心地よい響きがあります。
鍼を受けた後は腰回りや、脚まですっきり軽くなることが多いです。お尻の凝りが緩むと足に行く神経の通りや・血流が良くなるからです。
座りっぱなしで、腰が痛い・重だるい、脚がダルイ・冷えるという方は鍼灸ケアお勧めです!

DSC_0276

 

 

EDO鍼灸治療院ブログ

フェイスブック
最新情報はフェイスブック
ページからでもご覧になれます
日本橋の鍼灸院のページトップへ