40代 女性
講師の仕事を始めた。長期間のパソコン使用と準備・講義で胃痛。緊張で首が回らない。頭に血が昇っている。
目次
・【 お困りの症状】
・【 お身体の状態と見立て】
・【 鍼灸施術方法と経過 】
・【 担当よりコメント 】
【 お困りの症状】
・自分の講義への講評で緊張。胃痛がする。
・背中が痛い
・首すじのコリ
・血が上に昇っている感じがする。頭痛
【 お身体の状態と見立て】
・お腹全体が冷えている。準備と発表を終えて極度の疲労。気虚(エネルギー不足)の状態。
・首部全体がブヨブヨとした硬さ。準備と発表の両方のストレスにより身体がこわばっている。
・空笑いが多い。ストレスを減らそうとする防衛反応かもしれない。
・背中に湿疹が出ている(ご本人によると免疫が下がってくると出るとのこと)
【 鍼灸施術と経過 】
・来院時に自分の講義について話ことが多いので、話させるとだんだんと落ち着いてくる。
・肩甲骨内側の圧痛部分 膏肓(こうこう) に鍼と灸。
・2週間ごとの鍼灸治療。
・お灸で腹部の冷えと足へのアプローチ。
【 担当よりコメント 】
講義に対する評価に一番ストレスを感じているようなので、自分自身も楽しんで行っている自覚を持つようにアドバイス。背中の湿疹が出るのは免疫力が下がっている印という本人の言葉通り、疲労も積み重なっているようなので息抜きも上手く取り入れて欲しい。
中島
・EDO鍼灸治療院の症例報告
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50代 性別 女性
新型コロナウイルスにかかって、コロナの症状が良くなったと思ったら急に匂いが分からなくなった。テレビでコロナ後遺症で嗅覚がなくなったのを鍼灸治療で治療したアメリカの話を見て来院した。
目次
・【 お困りの症状】
・【 お身体の状態と見立て】
・【 鍼灸施術方法と経過 】
・【 担当よりコメント 】
【 お困りの症状】
・コロナウイルス感染後の急に嗅覚がなくなった
・家族全員コロナになり、最後に自分が感染したので看護の疲労もある
・倦怠感が抜けない
・たまに咳込みそうになる
【 お身体の状態と見立て】
・コロナ以前から続いているお仕事の疲労
・緊張状態が続いており、肩周り背中が張っている
・肩甲骨の動きが悪い
・おなかが冷え、おなかの力がない
【 鍼灸施術と経過 】
・体全体(特に上半身)の緊張を取る
・消化吸収をスムーズに行えるように胃腸の動きを良くする施術
・コロナ罹患後を考え、呼吸に関係するライン上への刺激
・耳への鍼(呼吸器に対応する箇所)
鍼灸治療後の三日後に嗅覚が戻ったと報告がありました。鍼灸治療のおかげかは分からりませんが、嗅覚がなくなってもしばらくは様子を見ると良いと思います。
【 担当よりコメント 】
調子が悪いと来院する方。今回はどうしたのかと思ったらコロナの後遺症で嗅覚がなくなったとのこと。料理をしていても匂いが分からないし、家族の介護をする際の「悪い」匂いも分からない。コロナの後遺症ではなくても風邪や副鼻腔炎で嗅覚や味覚が一時的になくなることがあります。自己治癒力を高めるためにお身体全体の緊張を取り除き、鍼灸で免疫の調節ができるように促します。
中島ブログ
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40代 性別 女性
暗闇で肘をコンクリートに打ち突けた(前から後ろに向けて)。滅多に感じない激痛でしばらく痺れが続く程だった。後遺症が残るかと思ったが、翌朝には肘の痛みは無くなって安心していた。ところが数日後に肩甲骨の外側がズキズキ痛み始める。整体に行ったが痛みが酷くなり鍼灸院へ。腕が後ろに上げづらく、夜寝るときにも肩が痛くて眠れない。
目次
・【 お困りの症状】
・【 お身体の状態と見立て】
・【 鍼灸施術方法と経過 】
・【 担当よりコメント 】
【 お困りの症状】
・左肩の痛み。夜寝る時が最も痛い。
・腕を後ろに回す時に痛むのでブラジャーを止める時に苦労する。
・反対の手を添えると腕を上に挙げられるが、そうしないと痛みで挙げられない。
・夜痛くて目覚める程だったのでご本人は「四十肩かもしれない」と思ったとのこと。
【 お身体の状態と見立て】
・肘を打った時の強張りが上腕三頭筋に残り、硬くなっている。
・肘の打撲で肩関節に衝撃が吸収され、肩関節周囲に炎症を起こしている。
・打撲の衝撃が肩関節の方へ抜けて炎症を起こしている。
・肩の痛みが出た時、動かした方がいいと整体で言われ、積極的に動かした所、炎症が悪化して痛みが酷くなったと思われる。
肩関節の周りの筋肉、胸の前の筋肉が固まっている。このまま放置すると癒着して四十肩・五十肩に発展する可能性もある。
【 鍼灸施術と経過 】
・上腕(肘より上)後ろ側の筋肉が固くなっているので伸びやすくするために前腕、上腕のツボに鍼
・肩関節の周囲の筋肉を緩めるように鍼で肩甲骨を動きやすくする
・肩甲骨の動きをよくするポイントに鍼をして運動鍼(鍼を刺して刺激を与えたまま動かす)
1回目の施術後、夜の肩の痛みなく眠れるようになった。腕を後ろに回す動作も痛みが減った。2回目の施術後、腕を後ろに回しても痛みがほぼない。3回の施術後、痛みは9割改善した。
動かした方がいいと別のところで言われ、積極的に動かしたところ、悪化して夜も眠れないほどの痛みになったと思われる。3回の鍼灸治療で痛みはほぼなくなった。
【 担当よりコメント 】
打撲の時、打った場所ではなく衝撃を受け止めた場所(今回の症例では肩関節)が痛くなることは頻繁にあります。交通事故や外傷などでも直後ではなく、少し後に痛みが襲ってくることがあります。痛みが出た場合、まずは安静にします。無理に動かすと炎症が酷くなって痛みが強くなります。鍼灸治療は事故後の経過をスムーズにすることができます。組織が癒着する前に鍼灸治療を開始することが望ましいです。打った場所が腫れている場合は骨折していることもあるので病院へ行ってください。
・EDO鍼灸治療院の症例報告
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鍼灸治療に来る方から聞かれる言葉は色々あります。
よく聞かれることの一つが呼吸に関するものです。
「呼吸ができるようになった。」「息が吸えるようになった。」「呼吸が楽になる!」
忙しすぎる人は呼吸が浅い状態が長期間続いて背中、肩、首がガチガチの状態になっています。呼吸が浅くてコリに繋がるのか、同じ姿勢でずっと集中しているから呼吸が浅くなるのか、どちらでしょう?おそらく両方です。固まった体の状態では深呼吸もできません。呼吸のために使う呼吸筋は姿勢を維持するための筋肉とだいたい同じ筋肉です。
鍼灸治療で身体を緩めると言いますが、身体がガチガチで呼吸も浅いまま。長期間そういう状態が続く事でさまざまな不具合が起こります。緊張している筋肉を緩めるということは呼吸する為に必要な筋肉を緩めるということでもあります。
ストレッチで首周り、肩周り、背中、胸の前を伸ばすのは有効です。
仕事の合間や決まった時間に行う習慣をつけると良いと思います。
コロナ禍になってから増えた美容面でのお悩みナンバーワンは「ほうれい線」かもしれません。
コロナ以前からよく聞くお悩みではありましたが、マスク生活が長引いたり、在宅ワークで以前より話す機会が減って表情筋を使わなくなったことによるものが多いと思われます。いつもお身体の鍼灸治療しかしない方が「ほうれい線が酷すぎる」と言って、初めて美容鍼を追加ということもありました。
ほうれい線と一言で言っても原因はひとつではありません。年代によってもほうれい線になる原因が違います。複数の原因が混合している場合もあります。元々ほうれい線ができやすい骨格や筋肉の付き方の人もいるので、表情筋のたるみだけが原因ではありませんが、ほうれい線の主な原因を挙げます。
- 表情筋のたるみ
- 食いしばり、歯ぎしり、顎関節症などがある
- 姿勢の癖
- 元々の顔面の骨格や筋肉のつき方でほうれい線ができやすい
- 年齢による骨格の変化
表情筋のたるみ
マスクをつけているだけで表情筋の活動量が半分から4分の1に下がってしまうそうです。マスク生活が長引いて、テレビでも表情筋を鍛えましょうという番組がよく流れていました。マスクをつけていないといけない職業の方は実感されていると思います。顔が老けたと暗い顔で言う方が増えました。
マスクをつけていると顎を動かさない→筋肉を使わない→たるむ→ほうれい線が深くなる
表情筋を使わないとどんどん衰える一方ですから、ほうれい線が増えたという訴えが多くなるのも無理はありません。
鍼灸治療は血流を良くして、自分自身を活性化してくれます。鍼灸治療は手助けにはなりますが、表情筋を使わないゆえのほうれい線やたるみを感じる方は、それだけではなかなか難しいです。表情筋を動かすエクササイズも取り入れると良いと思います。
写真 ほうれい線に直接関係する表情筋(ヒューマン・アナトミー・アトラス2021 Visible Body ビジブル・ボディによる画像に色を入れて加工しています)
食いしばり、歯ぎしり、顎関節症などがある
お仕事などで集中している時やスポーツで頑張る時に無意識に歯を食いしばっている方、歯がすり減って噛み合わせに問題がある方もほうれい線の原因になります。食いしばりで鍼灸治療に来ている方も結構いらっしゃいます。お顔だけではなく、肩や背中、お身体全体の緊張を取ること。精神的、肉体的ストレスも関係がある場合が多いです。
姿勢の癖
猫背や顎を突き出すような格好をしたりしていると、胸が張れなくなって前側が縮こまります。肩や首が張るということは、イコール、前側は縮んでいます。お顔の方にも影響が出てきます。「美容鍼灸ではお体にも鍼をします」というのは、お体の状態がお顔に出ている場合が多いからです。美容鍼灸という名前ではありますが、結局はお体の状態をよくする事がお顔の表情に繋がります。猫背や肩こりの治療が最終的にはほうれい線にまで影響が出ます。
元々の顔面の骨格や筋肉のつき方でほうれい線ができやすい
若い人でも骨格が原因でほうれい線になっている人はいます。皮膚がたるんでいるわけではなく、元々の骨格でそうなっている方々も多いです。
年齢による骨格の変化
筋肉だけではなく、年齢とともに骨も変化します。顔の骨も痩せてきます。肉がたるむだけではなく、骨の形自体も変化しています。
最後の2つは鍼灸治療では対処が難しいものですが、最初の3つは鍼灸治療でも対処できるものです。ただし、自分自身の生活スタイルも大きく関わっています。マスク生活になってからのほうれい線の原因は表情筋の活動量が大幅に減ったことが一番だと思いますが、それぞれの原因があります。自分の生活スタイルを見直してみるのも良いと思います。
EDO鍼灸治療院には大人の患者さんの方が圧倒的に多いですが、お子様のおねしょについての相談をされました。昼間の失禁はなく夜間だけということです。薬物療法ではなく鍼灸を試したいというお母さまのご希望がありました。お子様ご本人もやりたいということでしたので鍼灸治療を始めました。
良い結果が得られたので報告します。
11歳 男児
不安感。夜尿症(おねしょ)。
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・【 お困りの症状】
・【 お身体の状態と見立て】
・【 鍼灸施術方法と経過 】
・【 担当よりコメント 】
【 お困りの症状】
・不安感。
・朝、みぞおちのところがぎゅーっと痛くなることがある。
・右側の頭痛になることがある。
・夜尿症。ほぼ毎日。
【 お身体の状態と見立て】
解剖学的に問題がある場合は病院の受診を勧めた方がいいと思います。今回の場合は昼間の尿失禁はないということから鍼灸治療をお受けしました。
おねしょ(夜尿症)についての日本泌尿器科学会の見解
・頚部の張り。特に右側から側頭部にかけて触った時に過敏。
・腹部の冷えはみられない。
・学校に行く前のみぞおちの痛み、新学期の前の不安感、自分に自信が持てない。ということから夜尿症は心の状態も関係していると思われる。
【 鍼灸施術と経過 】
・下の写真の接触鍼(せっしょくしん)、打鍼(だしん)、棒灸(ぼうきゅう)のみを使用。背部のマッサージも併用。
・自律神経の状態が整うイメージを持ちながら施術。
・打鍼で腹部の季肋部を刺激。
・棒灸で脊柱ラインを温める。
・2回目は1週間後、3回目は2週間後の計3回。3回の治療の一週間後にお母様から「もうずっとおねしょをしていない」と報告を受けた。その一週間後に本人が来院。「夜におねしょをする事が止まった!」と本人の口から報告があった。自分で言いたかったとのこと。
・おねしょが止まった報告と同時に、朝のみぞちの痛みも今はなくなっているとのこと。母親、本人は全体的な精神の安定を感じていると喜んでいた。
【 担当よりコメント 】
お子さんは大人よりも反応が良いです。最初に鍼灸に対する怖い印象を与えないように工夫するのがポイントだと思います。気持ちがいいと分かると鍼灸院に来るのを嫌がるどころか、自分から行きたいと言うようです。施術を受けながら眠っています。本人も改善を感じていると言っていましたが、お母さんの方もお子さんの様子が明るくなったと喜んでいます。夜尿症以外の不安感については思春期の多感な部分もあるでしょう。見守っていこうと思います。
・EDO鍼灸治療院の症例報告
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逆流性食道炎の方が随分と多いです。欧米化した食生活だけではなく、長時間のパソコン作業で前屈みの姿勢や猫背になって作業を続けているのも増加の一因と言われています。
40代 女性
胃食道逆流症と診断された。ただし、検査しても食道に炎症はない。食道から左腕にかけて痛みが走る。
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・【 お困りの症状】
・【 お身体の状態と見立て】
・【 鍼灸施術方法と経過 】
・【 担当よりコメント 】
【 お困りの症状】
・みぞおちの辺りに痛みが出て、みぞおちから左胸、左腕の方に痛みが走る
・最初の妊娠以来痛むようになった
・内視鏡などの検査をしても異常なし
・痛みがあるので生活の質が下がる
・脂っこいものやアルコールを摂取するとみぞおちの痛みが出る
・ひどい時は夜間に痛みで目覚めることがある
【 お身体の状態と見立て】
・背部、脊柱起立筋ライン(心兪~胃兪)の盛り上がりが顕著
・おなかの臍右下を押されると痛い
・自分ではストレスがないと言っているが、話を聞くと外国での生活(お子さんのことや学校関係のコロナの対応)の心配事が多い
・頭部を触られると不快
【 鍼灸施術と経過 】
・基本的には体全体の緊張を取る施術。本人の訴えはないが背部の硬さが顕著な所、そのライン上に施術
・毎回おなかのコリ、硬さは違うのでその都度確認して施術
・二回目の来院時、激痛が出ることはなくなったと喜んでいた。二回目の後にはみぞおちの痛み以外の全体的な生活の質の向上を実感するとのこと
・週一のペースで治療継続中
【 担当よりコメント 】
|
|
胸やけ症状 |
目に見える炎症 |
胃食道逆流症 |
逆流性食道炎 |
ある |
ある |
非びらん性胃食道逆流症 |
ある |
ない |
(上の表はおなかの健康ドットコムを参考に作成しています)
逆流性食道炎の方は多いですが、今は良いお薬が出ているので服用している方も多いと思います。お薬を飲んでもあまり改善が見られず、今回の方のように不快症状が続いている場合は鍼灸施術も選択肢として考えてもよいのかもしれません。鍼灸は体の自律神経のバランスを整える効果があります。
今回EDOにいらした方は検査の結果、炎症などは見られない。でも辛い不快症状がある「非びらん性胃食道逆流症」です。薬を飲んでもあまり変化がないので鍼灸を試してみたかったそうです。痛みストレスも減ったせいか、初診時にいらした方とは別人のようになっています。鍼灸施術は自律神経のバランスを整えるのが得意なようですね。
・EDO鍼灸治療院の症例報告
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先日、頭蓋セラピストのセミナーの一環で頭の経絡のツボの講師をしてきました。
本来なら1月に行われる予定のセミナーでしたが、まん延防止重点措置が発令され、やっとリアルでの対面セミナーが終了です。
セミナーのために臨床でよく使う頭のツボを選別し、解剖学的な位置と効能についてまとめました。
頭のツボは臨床でもよく使いますが、私たちは体全体のバランスを診て治療をします。頭のツボに鍼を打つとしてもそこだだけを診ているわけではありませんし、効果もひとつではありません。
あえて経絡の話も入れてお話をしました。それが良かったです。頭のツボについてだけではなく、経絡にも触れたことで話が広がりました。自分の担当が終わった後も残ってセミナーを聞けたのもよい刺激になりました。ズームやウェブの勉強会やセミナーが増えましたが、体を触らないと分からない分野では実際に集まるのは貴重な機会です。
選んだツボすべての解剖学的情報を書くのはなかなか大変でしたが、やってよかったと思います。
冬から春に移り変わる時期になると「こむらがえり」を訴える人が増えます。
こむらがえりは医学的には有痛性筋収縮といわれます。こむらがえりという名称はふくらはぎの腓腹筋のことを「こむら」と呼んでいたことに由来します。ふくらはぎや足の甲がつると言う人が多いですが、前側(前脛骨筋の辺り)がつる人もいます。つる場所は人によって様々です。こむらがえりは寝ているときに起こりやすいですが、動きすぎの筋肉疲労でもなりますし、動かなすぎでもなります。腰部脊柱管狭窄症、妊娠中の方、糖尿病の方などはこむらがえりになりやすいです。
東洋医学では春になると筋肉に関する不具合が起こりやすいとされています。冬から春にかけて人間の体も活性化してきますが、冬の間に蓄積したものを排出して体のバランスを整える必要があるでしょう。
ミネラル不足でこむらがえりになると言われていますが、ミネラルは筋肉や神経の伝導に役立っています。春野菜を食べてミネラルを補足することはこむらがえりの予防にも繋がります。現代人はミネラル不足と言われていますが、精製された製品や加工食品は加工される過程でビタミンやミネラルが除かれてしまう場合が多いようです。食品の質が変化してきているので、意識してミネラルを摂取したいですね。
★オススメの食品: 緑黄色野菜 海藻(ヒジキは特におすすめ) 魚介類 レバー バナナ ナッツ類 など
春になって体を動かしたくなる方もいるかもしれません。とても良いことですが、運動した後はストレッチをして疲労した筋肉をいたわってあげてください。ストレッチをするとしないでは、その後の体の状態が全然違います。急に運動を始めて不具合を起こす方も多くなります。こむらがえりになるから鍼灸院に来るという方はいませんが、色々ある症状の中でこむらがえりを挙げる人は結構います。腰痛があるとか、冷えるという方が多いので、それに対する鍼治療をするだけでこむらがえりは良くなります。
お身体で困っている事、鍼灸師に相談してみてください。
昨日(2022年1月10日月曜日)NHKで「東洋医学ホントのチカラ」が放送されていました。
NHK健康チャンネル【特集】こころと体を元気に!東洋医学ホントのチカラ 鍼灸・漢方薬・太極拳・ヨガ
ご覧になった方もいるかもしれません。NHKで東洋医学関連の番組が放送されるようになってかなり経ちます。番組が放送されるとしばらくは反響がありますし、番組を見て鍼灸院に来院される方もいます。
私も番組を見ていましたが、今回の放送で印象に残ったのは呼吸に関することでした。というのも、マスクを着けている時間が増えて、呼吸が浅い人が本当に多いからです。コロナ禍の前も呼吸が浅い人は既に多かったのですが、マスク生活でさらに呼吸が浅くなっています。
呼吸が浅いと肩や胸を使って呼吸を行うので、肩こりや疲労感にも繋がります。呼吸関連で使う筋肉が緊張するので体のコリにも繋がりますし、コリだけに留まりません。自律神経のバランスが乱れてイライラします。呼吸が浅くなって酸素を取り込もうとすると口呼吸になります。口呼吸だと、口が乾燥して喉が痛くなりやすくなり、顔がたるみやすくなってフェイスラインにも影響します。
意識してゆったりと呼吸をしてみましょう。番組では「鼻から4秒かけて吸って、鼻から6秒かけて吐く」と婦人科医の高尾美穂先生が話していました。
深呼吸のポーズで呼吸をすると、より深く呼吸をしやすくなります。息を吐きながら腕を横から頭にあげて、息を吐きながら腕を前から下ろす動きがありますね。腕を動かすと呼吸筋、横隔膜も動かすことになって自然に呼吸が深くなります。
鍼を受けている途中で「呼吸が楽になって深く息が吸えるようになってきた」と言う人は結構います。深い呼吸ができるように体の緊張を取るとよいですね。
私たちは呼吸をしないと生きていけませんが、呼吸は健康な生活のための鍵でもあります。呼吸に意識を集中してみてください。