EDO鍼灸治療院には大人の患者さんの方が圧倒的に多いですが、お子様のおねしょについての相談をされました。昼間の失禁はなく夜間だけということです。薬物療法ではなく鍼灸を試したいというお母さまのご希望がありました。お子様ご本人もやりたいということでしたので鍼灸治療を始めました。
良い結果が得られたので報告します。

11歳 男児 

不安感。夜尿症(おねしょ)。

目次

 お困りの症状】

 お身体の状態と見立て】

 鍼灸施術方法と経過 

 担当よりコメント 

 

 お困りの症状】

・不安感。

・朝、みぞおちのところがぎゅーっと痛くなることがある。

・右側の頭痛になることがある。

・夜尿症。ほぼ毎日。

  

 お身体の状態と見立て】

解剖学的に問題がある場合は病院の受診を勧めた方がいいと思います。今回の場合は昼間の尿失禁はないということから鍼灸治療をお受けしました。

おねしょ(夜尿症)についての日本泌尿器科学会の見解

・頚部の張り。特に右側から側頭部にかけて触った時に過敏。

・腹部の冷えはみられない。

・学校に行く前のみぞおちの痛み、新学期の前の不安感、自分に自信が持てない。ということから夜尿症は心の状態も関係していると思われる。

 

 鍼灸施術と経過 

・下の写真の接触鍼(せっしょくしん)、打鍼(だしん)、棒灸(ぼうきゅう)のみを使用。背部のマッサージも併用。

・自律神経の状態が整うイメージを持ちながら施術。

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・打鍼で腹部の季肋部を刺激。

・棒灸で脊柱ラインを温める。

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・2回目は1週間後、3回目は2週間後の計3回。3回の治療の一週間後にお母様から「もうずっとおねしょをしていない」と報告を受けた。その一週間後に本人が来院。「夜におねしょをする事が止まった!」と本人の口から報告があった。自分で言いたかったとのこと。

・おねしょが止まった報告と同時に、朝のみぞちの痛みも今はなくなっているとのこと。母親、本人は全体的な精神の安定を感じていると喜んでいた。

 

 担当よりコメント 

お子さんは大人よりも反応が良いです。最初に鍼灸に対する怖い印象を与えないように工夫するのがポイントだと思います。気持ちがいいと分かると鍼灸院に来るのを嫌がるどころか、自分から行きたいと言うようです。施術を受けながら眠っています。本人も改善を感じていると言っていましたが、お母さんの方もお子さんの様子が明るくなったと喜んでいます。夜尿症以外の不安感については思春期の多感な部分もあるでしょう。見守っていこうと思います。


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