2月3日は節分、季節が冬から春に代わる節目の日になります。冬から春に代わる節目を特に節分と呼んでいるのは、環境だけではなく、身体の内にも大きな変化が起きる頃であると考えるからです。
冬の時期は身体を温め、休める(蓄積する)事を大切にしますが、春は貯めていた体内の物を外に出す働きが強くなる「動く」季節になります。気(身体を動かすエネルギー)や体内の熱が上がりやすくなり、頭痛や眼のトラブルなど、身体の上部に症状が出やすくなる傾向があります。上りやすくなっている気や熱を抹消に流れやすくする事が大切です。
頭に上った「気」「熱」を下ろすセルフケアのツボ
井穴(せいけつ)
各指の爪の生え際の両脇にあるツボ。井戸から水が湧き出るかのように、気(身体を動かすエネルギー)が全身に流れ込む出発点になる場所なので、手はもちろん、身体全体が温まりやすくなります。

八関(はっかん)
指と指の間にある水かきの部分にあり、つまむようにツボを刺激をすると、指先に血流が巡りやすくなります。

押す時間は10秒くらい、痛いけど気持ちいい位の強さを目安にしましょう。
今年もどうぞ宜しくお願い致します。
お休みはいかがでしたか?休んだような休めていないような、とにかくあっというまに終わってしまった感覚です。
ゆっくりできた方も「休んでいたから大丈夫」と思うかもしれませんが、正月は生活のリズムが崩れる、運動量が減る、飲み食いをする機会が増える・・・などの原因から、胃腸の不調が続いたり、コリや緊張がおこりやすい時期です。
なんとなくまだスッキリしない、調子が上がってこない、という時は自律神経のバランスがまだ上手くとれていないのかもしれません。そんな時は鍼で体調を整えませんか?
胃腸が疲れているときのセルフケア

①大都(だいと)→足の親指を曲げた時にできるシワの上。爪より部分。
②太白(たいはく)→足の親指を曲げた時にできるシワの下。
「寝つきが悪い」
「よく眠れた感じがしない」
「何度も目が覚めてしまう」
「朝の目覚めが早すぎる」…
睡眠トラブルにも様々なタイプがありますが、いづれも環境の変化・過度のストレスなどにより、自律神経の乱れが原因となるケースが多いようです。
睡眠トラブルがある人の身体の特徴に、のぼせやすい(頭部付近に熱が滞る)、 手足などの抹消部分が冷たいという反応がみられる事があります。 これは東洋医学で「上実下虚」と呼ばれている状態で、上半身に気が滞り、下半身に気が足りていない時に起きる反応と考えられています。
仕事、プライベートでもPC・スマホを使用する機会が激増し、眼や頭への刺激過多は、頭部に熱を籠りやすくする要因になります。 この熱によるのぼせの改善が睡眠トラブルの改善につながります。生活習慣の見直しと、はり治療とお灸によるセルフケアをお試し下さい。

神門 →手のひら側。手首のシワを小指側に向かってすすみ、凹みの部分にあるツボ。

湧泉 →足の裏、足指を曲げた時に一番凹む部分にあるツボ。
暑さのピークは過ぎましたが、蒸し暑さはまだまだあります。しばらく冷房に頼る日が続きそうです。
就寝時に冷房や扇風機をつけていたり、窓を開けて寝ていると、夜中や明け方に身体が冷え、寒くて目を覚ましてしまうという事はよくあります。身体が冷え、血のめぐりが低下している状態で、このような時、「こむらがえり」が起こりやすくなります。
「こむらがえり」のこむら(腓)とは、ふくらはぎのことで、ふくらはぎの筋肉が痙攣し、足がつってしまう状態の事です。「こむらがえり」がおこる原因に、筋肉の疲労、水分やミネラルの不足もあると言われていますが、寒さでカラダが冷え、筋肉がかたくなった時に起きることがあります。
東洋医学では、五臓の「肝(かん)」の不調で「こむらがえり」が起きると考えられています。「肝」には、血液を貯える機能とカラダ全体に送る血液量をコントロールする2つの機能があり、「肝」が不調になると、血の巡りも低下し、血液が届きづらくなった部分に「こむらがえり」がおこります。
最近、足がよくつってしまうのは身体が冷えていたり、「肝」の働きが弱まっているからかもしれません。夏でも身体は冷えています。温める事も忘れずに。
こむらがえりの予防ケア
承山(しょうざん)
→つま先立ちをしてアキレス腱をふくらはぎの方へ上がっていき、凹みを感じられるところ。
大衝(たいしょう)
→「肝」の元気を取り戻すツボ。足の甲の親指と人さし指の骨が交わるところの凹み。
小守
暑い日が続きますが、この時期は暑さによる体調不良だけではなく、冷房や飲食で身体を冷やし過ぎて、体調を崩すというケースも増えているように感じられます。
「手先や足先が冷えている」
「腰・お腹を触るとひんやりと冷たい」
「お腹が張っている感じが続いている」
最近このような症状はありませんか?これらは、冷えで血流の巡りが悪くなり、内臓の働きを弱らせている事が原因かもしれません。
骨盤の中には、消化器系の大腸や小腸、女性では婦人科系の臓器があるところでもあり、多くの太い血管や自律神経の通り道にもなっている部分です。 骨盤周囲が冷たくなっていると、大きな動脈や静脈を流れる血液が冷え、手先や足先が冷えてしまうこともあります。 汗ばむ季節ですが、身体のある部分には冷えが起きていて、温めが必要になるケースもあります。特に腰周りは冷えないよう注意が必要です。
触って「冷たい」と感じたら温めると良い場所
次髎(じりょう) →ウエストラインの背骨から指2本分外側の左右にあり、骨盤後ろの中央にある「仙骨」という三角形の骨にあるツボ。腰・お尻を触ったときに、冷たく感じたらこのツボの周囲を温めましょう。

関元(かんげん) →「丹田」とも呼ばれます。へそから真下に約3cm。身体を動かすエネルギー、「気」が集まるといわれている場所。お腹に冷たさがある時にはこのツボを温めます。
小守
ジメジメした天気で体調を崩しやすい
湿度が高くなる梅雨の不快感は、身体のなかにも悪影響を及ぼします。蒸し暑いのに腰の一部が冷たい、足先を触ると冷たさを感じるという事はありませんか?
これは『湿邪(水の邪気)』と呼ばれているものが原因で、特に腰から下の下半身に溜まりやすく、「冷え」を起こす原因になります。 さらに「冷え」は血液の循環を滞らせ、代謝を悪くするので、 汗や尿で水分を排出しにくくし、「むくみ」を起こす原因にもなります。
湿度の多い気候になり、よく足がむくむ、腰の調子が良くない、だるさを感じる・・・等々、その不調は湿邪が関係しているかもしれません。ほんのり汗をかけるくらいの強度の運動がおすすめですが、運動が難しい時には、鍼灸治療や半身浴で代謝を高める事がおすすめです。
足のむくみ・だるさを改善するツボ
①三陰交(さんいんこう)

内くるぶしのいちばん高いところに小指をおき、指幅4本そろえ、人さし指があたるところ
②太白(たいはく)

足の親指を曲げてできるシワの踵寄り
③足三里(あしさんり)

膝のお皿の外側のくぼみから指4本分下。足の疲れや、弱った胃を元気にしてくれる効果もあります。
鼻みず・鼻づまり、眼のかゆみ…色々な症状で悩まされる花粉症。鍼灸では、肩こりや腰痛治療だけではなく、花粉症の治療も行っています。
花粉症と鍼灸治療
そんな症状を少しでも楽にするために、セルフコンディショニングとして使えるお勧めのツボをご紹介します。症状をゼロにするのは難しいので、症状の緩和が目的です。「痒くなっても、掻かずにツボ押し」を習慣にしてみて下さい。
合谷(ごうこく)
親指と人差し指の骨が交わる付け根の部分。様々な症状に効果があるといわる万能のツボで、鼻づまり・目の充血症状の緩和が期待できるツボ。

睛明(せいめい)
目尻と鼻の骨との間にある凹み。目が疲れた時につまみ押しをしたくなる部分。目の違和感や痒みの症状の緩和。
迎香(げいこう)
小鼻の膨らみ部分のすぐ側。鼻づまり症状の緩和。

※「痛いけど気持ちいい」位の強さを目安にして、20~30秒の持続圧迫を行います。目の際のツボを押します、感染のリスクを避けるため手洗い・消毒を行ってからツボ押しをしましょう。
鼻水、鼻づまり、目のかゆみ・・・。今年もそろそろ花粉で悩まされる時期になってきます。
東洋医学では花粉症を、
①身体にこもった熱が炎症を悪化させる
②身体に滞った水分が、鼻水として止めどなく流れてしまう
という状態にあると捉え、頭や顔、頚肩周りのコリをほぐし、身体にこもってしまっている熱や、巡りが悪くなることで滞っている水分を流したり、熱の発生源となる胃腸の調子を整える治療(おなかの鍼)を行います。
ヨーグルトや納豆を食べる事で花粉症の症状が改善されるケースがあるようですが、これは腸内環境が整えられる事でみられる反応のようで、鍼灸治療でも胃腸の調子を整えることを大切にしています。

効果に個人差はありますが、症状の緩和や薬の量が減るなどの効果が期待できます。今年の花粉症には鍼灸治療もあわせてお試しください。
1月20日(木)は大寒、一年で一番寒くなると言われている時期です。先日、都内でも雪が降りましたが、その前後に身体の痛みや違和感が出たという方がいたかもしれません。
寒さ(寒邪)で身体が冷やされると、痛みや不調が現れる事があります。血液の巡りが悪くなり、滞りを起こす瘀血(おけつ)と呼ばれる症状が原因で、手や足の筋肉が硬くなったり、関節がこわばり、動きづらくなるなどの反応が身体に現れます。
年を重ねると代謝が落ち、今までは気にもしなかった「冷え」によるトラブルが多く現れるようになります。身体の温かさを保つ寒さ対策はしっかり行って下さい。
胃腸疲れが原因で肌が荒れる⁉東洋医学の考え方
寒さや食べ過ぎによる胃腸のダメージは、肌が荒れる・乾燥するなどのトラブルの原因になります。食べ物が脾胃(胃腸などの消化器官)で消化される過程で身体に必要な水(涙、汗、唾液、リンパなどの元になるもの)・血が作り出されると考えられていて、その量が足りなくなると肌の乾燥が起きます。
鍼灸や漢方などの東洋医学では、肌の乾燥を水・血の生成不足と考え、肌のトラブルには胃腸の働きを取り戻す治療を積極的に行っています。最近肌の乾燥が特に酷いという方は、スキンケアにプラスして胃腸を助けるお灸ケアもあわせて行いましょう。
太白(たいはく)
足の親指を曲げてできるシワの踵寄りにとります。

足三里(あしさんり)
外側の膝の皿から、自分の指4本分足首に向かって下がった場所にとります。

冬らしい寒さをあまり感じなかった11月とはうってかわり、12月に入り一気に冷え込んできましたね。気温が急激に下がると、身体が冷え、血流の巡りが悪くなり、内臓(とくに胃腸)の働きが低下しやすくなります。
寒さによる内臓の働きの低下、年末年始の飲み過ぎ・食べ過ぎによる胃腸へのダメージの蓄積は、身体に余分な熱を籠らせてしまい、胃の痛みや不快感だけではなく、様々な体調不良の原因にもなります。
症例報告:便秘、歯茎の腫れや出血
年末年始に体調を崩しやすい方はお灸やツボ押し、食養生で体調管理を行ってみてはいかがでしょうか?
胃腸に負担をかける食べ物
あ ぶらっこい(脂っこい)
あ まい(甘い)
な まもの(生もの)
つ めたい(冷たい)
か らい(辛い)
→頭文字の「ああ、夏か」で胃腸に負担をかけやすい食べ物を覚えましょう。飲み過ぎ・食べ過ぎで体調を崩しやすい方は、偏ってとっている食材かもしれません。食べる量に気をつけましょう。
胃腸の疲れをとるツボ
①関元(かんげん)→ヘソから指4本分下にあるツボ。お腹の冷えや便秘に効果がある。
②中脘(ちゅうかん)→みぞおちとヘソの真ん中にあるツボ。胃腸が弱っている時には治療でもよく使われている。
③天枢(てんすう)→ヘソから指3本分外側にあるツボ。消化器系の不調によく用いる。
※お灸がない時は、水を含ませたタオルを20秒程電子レンジで温めて作った蒸しタオルでも代用できます。温め過ぎは火傷の原因になるので注意して下さい。
指で押してもオッケーです。痛いけど気持ちいいくらいの強さで、10~20秒の持続圧×3回を目安に行います。