首の前側のコリ
首の前側にも筋肉があり、ここの筋肉も硬くなり「凝って」きます。
首の前側の筋肉は、頭を前に突き出すような働きがあります。
PCのモニターを、頭を前につきだして見るような癖のある方に、首の前側にコリができていることが多いです。
この部分の筋肉が凝っていても、ご本人は自覚する事が少ないです。
頭の重さを支える作用があまりないので、凝っていてもそれほど不快感を感じないのだと思います。
上の図は、正しい頭の位置と頭が前に来ている図です。正しい頭の位置だと頸椎に頭が乗っていて首前後の筋肉は最小の力で頭の重さを支えています。頭が体の前にあると、首の前の筋肉が縮み、首後ろの筋肉が頭の重さを支えようとして疲労するとコリを発生させます。
多い症状としては
・首後ろから肩にかけてのコリや痛み
・こめかみから目の疲れ
・小指や薬指の痺れ・顎の痛みだるさ・開き辛い
etc・・・
このように、首の前側が凝っていて、首の後ろ側やあご周り、手のしびれなどの症状を出しているケースは多くみられます。
このようなタイプの首の症状には、後ろに痛みやコリが出ていても、前側の筋肉を緩めて頭の位置が正常に来るようにしないと改善しない事が多いです。
また首が前に来ているという事は、胸・お腹も縮こまっていて、胸やお腹の筋肉も同時に治療していきます。
首の前側にコリを作らない為に・・・
・背すじを伸ばすのですがこの時に、ミゾオチの背中側を少し反らすすようにすると頭の位置が体の真上にきます。
・目の体操、目の動きと首の動きはリンクしています。前をじっと見ると首は前に寄ってきます。目を上下左右に大きく動かし首の位置が固定しないようにしましょう。
・胸のストレッチ、胸の筋肉が凝ってくると背中が丸まり易くなります。パソコン作業の合間に胸のストレッチしましょう!
・座り仕事が長くなると、体の前側が固まってきます。1時間に一回くらいは立ちあがり、水泳のケノビの要領で体の前側を伸ばしてみて下さい。
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