カテゴリ: 東洋医学

ツボを探すコツ

「お灸をしたいけれど、ツボの場所がよく分かりません」と質問されることがあります。ツボとは簡単に言えば「皮膚に現れた体の不調を改善させる効果のある場所」の事を言います。慣れないうちは難しいかもしれませんが、ツボ探しのポイントは4つ。

 ①他よりも凹んでいる場所。

 ②押すと気持ちが良かったり、圧痛がある場所。

 ③コリコリと筋ばっている筋肉がある場所。

 ④その場所だけ冷たい、汗をかいている場所。

①は「ツボ」の由来にもなっている体の凹み。ピンと張っている筋肉の一部にペコっとした凹みが現れています。

②・③の探しかたのコツは、始めからむやみやたらに強く押さず、やさしい力で探すこと。ここかなという場所を見つけたら、徐々に力を入れていきましょう。反応が感じづらいときは、爪楊枝(後端、尖っていない方)やペンのキャップや後ろ側のような指よりも細いものを使って探してみて下さい。

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④の周りよりも冷たくなったポイントを探す時には、手の甲(指の甲側)を使って調べるとわかりやすいです。

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一つでも当てはまる場所があればそこが治療のポイントになります。ツボを見つけたら、なるべくその体勢を維持したまま刺激をして下さい。体勢をかえると筋肉が動き、せっかく見つけた反応点が逃げてしまうからです。ツボの確認や分からないこと、何かありましたらご相談ください。

乾燥肌などの肌トラブルに「曲池(きょくち)」

1月20日は大寒、1年で最も寒いといわれる頃合いです。東洋医学では寒さにより体が冷やされている状態(寒邪)は、血の巡りを滞らせる(瘀血:おけつ)原因になると考えます。瘀血になると手足の筋肉の引きつりや痛み、関節のこわばりや伸び縮みしにくい等の症状が現れやすくなります。

今は冷えによる不調を感じなくても、加齢とともに症状が現れる始めることはあります。自分には関係ないと思わずに、寒さ対策は忘れずに行いましょう。

曲池

曲池(きょくち)

肌荒れや乾燥肌などの肌トラブル解消や、腸を活発に動かしてくれるツボです。肩コリ、目の疲れなどの治療にも使われています。 肘を曲げた時にできるしわの先端、外側(親指側)にとります。

むくみ・足の冷え対策のツボ「太溪(たいけい)」

長いと思っていた正月休みもあっという間に終わりますね。今年もどうぞよろしくお願いします。冬至(12/22)から始まる27日間に身体に不足しているものを補っておくと(補益)、病気や痛みなく、健康な一年を過ごせると言われています。冬に不足するもの、つまり身体をしっかり温める事が来年の糧になります。

 

太溪(たいけい)

内くるぶしとアキレス腱の間の凹みにあるツボ。代謝を上げて、身体を温め、冷えや浮腫を改善させる時に使われるツボです。

太谿

 

まだお灸を試したことがない方はこの機会に是非お試し下さい。カイロでも温めは可能ですが、就寝時の使用による低温火傷にはお気をつけ下さい。

小守

冬の体調管理

気づけばもう11月も後半ですね。季節は小雪、雪が降り始める頃ではありますが、積もるほどにはならないことから名付けられたようです。

朝晩の寒さを感じる季節になりました。寒さにより体調を崩さないように、身体を温めてくれる効果のある「温」・「熱」作用のある食べ物をとり、免疫力をあげましょう。カゼやインフルエンザも流行り始めています。手洗い・うがいはもちろん、湿度を保つ乾燥対策も忘れずに。

食薬

※「温・熱」を身体にプラスする食べ物

羊肉・鶏肉・生姜・にんにく・ねぎ・唐辛子・ニラ・しそ・くるみ・かぶ・小松菜・かぼちゃなど

食事のメニューに迷った時の参考にしてみて下さい。

眼精疲労と首肩こり

眼精疲労を訴える方の多くは、首肩こりとセットになっています。

特に目の奥が痛むなどの疲れ目がひどい方は「後頭下筋群」の過緊張と考えられます。

後頭下筋群…後頭下部にある一つ一つはとても小さい筋肉。重い頭部をカメラの三脚のように支え、僅かな頭の動きを調整しています。

ある対象物を見るとき、通常は目の動きだけで見ますが、視線だけで確認できない場合は首の動きを加えて対象物を見ます。視野を広げるために、首と頭が動こうとするのを制御するのが後頭下筋群です。

 

パソコン作業やスマホなど目を使う作業を行うと、頭が動かないように後頭筋群が制御に働き緊張が高くなります。これが長時間続くことで首の筋肉が硬くなります。

目の周り・顔や頭部への血液は心臓から首を通っているため、首肩こりが血行不良の原因となり目の疲れを引き起こします。更に首や肩の緊張は自律神経を緊張させ、頭痛の原因となる可能性もあります。

 

鍼灸治療では、首肩周りの筋肉の緊張を緩和させることで、眼精疲労や頭痛を緩和させます。

また、眼精疲労により首肩こりや頭痛だけではなく、食欲不振・吐き気・便秘・イライラ・不安感など様々な症状が出ることがあります。

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左首の痛みとこめかみにかけての頭痛

こめかみの凝り

デスクワーカーの首肩のこり

・首肩の鍼灸施術症例

 

このような症状でお悩みの方、是非ご相談下さい。

鍼灸治療で快適な毎日を過ごしましょう。後頭下筋

秋の土用の灸養生

夏の土用よりも聞き馴染みはありませんが、秋にも土用があります。季節と季節の間に存在する期間、つまり季節の変わり目の18日前後を『土用』と呼びます。今年の秋の土用のは10月21日~11月7日まで、その翌日の11月8日が暦の上での冬の始まりの「立冬」です。

土用に心掛けるべき事は、無理をしないという事です。季節によって衣替えがあるように、体の内側でも次の季節に対応する準備が必要です。それが行われているのが、土用にあたる期間です。身体の準備ができていないこの期間に睡眠不足や疲労の蓄積などが続くと、普段よりも体調を崩しやすくなる事があります。

鰻を食べるのもいいですが、今年の「秋の土用」にはお灸をお試し下さい。夏の疲れや冷えが残る胃腸は、冬の体調を崩す原因になります。胃腸の調子を整える「足三里(あしさんり)」や、冷えの改善だけでなく、目の疲れ、ストレスによる疲労の治療にもつかわれる「太衝(たいしょう)」のツボがおすすめです。身体を温め次の季節に備えましょう。

※太衝→左右の足の甲にあり、足の親指(第一指)と第二指の間を足首に向かって上がり、骨にあたって止まるくぼみにあるツボ
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寒くなってきました

24日に、二十四節気の霜降(そうこう)をむかえ、文字どおり霜が降りる気候となりました。
 
秋が一段と深まり、朝霜が見られる頃。
朝晩の冷え込みが厳しくなり、日が短くなったことを実感できます。
そしてこの急な寒さで風邪(カゼ)をひいた方も多くみられます。
 
東洋医学では自然界の気候の変化を
「風、寒、暑、湿、燥、火(熱)」の6種にわけ、この6種が人体に作用して病変を発生させる状態になったものを「病邪」とみなします。
 
その中にある「風邪(ふうじゃ)」
自然界の「風」が引き起こす現象と似た症候を示します。
風は突然吹いたり止んだりし、軽くて上向し、流動性が大きく、上部をゆり動かしたりするところから、以下のような特徴がある症候となります。
・発病が急
・病状に変化が多い
・発熱、頭痛、頭のふらつき、目の充血、鼻づまり、喉の痛み、咳などを生じる
 
いわゆる、カゼの症状が当てはまりますが、
一般的には単独で発生することは少なく、他の病邪の症候をともなうことが多いです。
鍼灸治療では、この病邪を体外に排出することが基本的な治療方法となります。
そのため、カゼと一言で言っても、
季節やその人の症状に合わせた治療を行います。
ちなみに、冬のカゼに有効なツボとして首の後ろ側に反応がよくみられます。
寒くなり始めたこの季節、
カゼ予防としてまずこの首周りを冷やさないようにすることがおすすめです。
鍼灸治療で免疫力を高め、カゼに負けない身体つくりを目指しましょう。

月経時の不調に対する鍼灸治療 ~不眠~

不眠~

普段の睡眠は正常であるが、月経前から不眠となり、一睡もできないこともある。

月経が終了すると正常に回復する。

症状が起こる原因により、選ぶツボが異なってくるため、まず身体がどのような状態にあるのか判断します。

1.陰虚火旺によるもの

<特徴>

月経前に焦燥感、不眠、頭がふらつく、目がくらむ、口や喉が渇く、腰や膝がだるい

経血色は紅く、量は少ない

2.心肝火旺によるもの

<特徴>

月経前に不眠、甚だしいときは一睡もできない、いらいら、怒りっぽい、口が苦い、喉の乾き、頭痛、頭のふらつき、乳頭が痛痒い

経血色は暗色で、量が多い

3.心脾両虚によるもの

<特徴>

月経前に多夢、不眠、動悸、顔色に艶がない、顔面のむくみ、四肢のむくみ、倦怠無力感など

経血色は淡く、量が多い

【今回のケース】

40女性

月経前にいらいらしやすく、眠れない。

酷いときは朝まで眠れないこともある。

頭痛やのぼせる感じ、また乳頭の痛痒さもあり。口内炎ができやすい。

【治療】

太衝、内関、内庭、合谷、風池、後ケイなどのツボを選びました。

【治療後】

頭痛やいらいらが減り、気持ちも落ち着き、一晩中眠れないといった症状の改善がみられた

現在、定期的に継続治療中です。

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梅雨の体調管理

すっきりしない天気が続きますが、この梅雨の蒸し暑さは、脾(東洋医学では胃腸全体を指したり、消化吸収の働きを意味するもの)の働きに影響を及ぼす原因になります。 水分代謝が上手くいかず、不要な物質が体内に溜まっている状態(痰湿)になりやすくなるためです。

めまいや頭痛、体が重だるい、食欲が落ちるなどの症状が出たり、関節痛やむくみ、にきびや吹出物の肌トラブルなどが梅雨の時季に起こりやすい方は、胃腸の疲れが原因になっているかもしれません。

脾の働きを妨げないよう、水分代謝を良くする為には、まず身体(内臓)を冷やさないことが重要になります。入浴時には湯船につかる、ひざ裏や脚の付け根のマッサージでリンパの流れを良くするなどのケアや、食べ物では生もの(特に刺し身など)はほどほどに、冷たい飲み物もできるだけ減らし、消化がよいものや温かいものを身体に入れるようにしましょう。

夏の体調管理は、寒くなる季節のコンディションにも影響があります。季節の変わり目に毎年体調を崩すという方にもオススメです。

 

 

 

 

 

5月の疲れ

5月とは思えない暑さが続きますが、暦の上では5月6日からは夏の始まり、立夏になりました。

立夏から始まる3ヶ月間は、陽気が盛んになり、植物の成長など自然界の活動は活発になりますが、暑さと湿気で私たち人間は気分が落ち着かず、精神的にも不安定になりがちです。「快晴の天気のように調子がいいんです!」とはなりにくく、なかなか疲れが抜けない・今ひとつやる気が出ないというような、心の疲れが出やすくなります。

立夏

夏は暑さによる熱邪が原因で不調を起こしやすい季節。そんな時にはやや冷ました緑茶を飲む事をおすすめします。激しい暑さを速やかに解消できるほか、熱を下げ、排尿を促し、解毒するのにも役立つという利点があると言われています。鍼で疲れをとり、自律神経を整え、身体と心をリラックスさせることも効果的です。夏の本番に向け、今から心と身体を整えましょう。

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