北京研修から帰りました。
今回も貴重な体験をさせていただきました。
北京に行く前に「観光の時間なくていいですか?」と主催してくれる北京中医薬大学の博士課程の方から連絡があり、予めスケジュールを見せてもらったら、前回にもましてびっちりスケジュール。。。
でも、移動の合間に適度に色々できたので良かったです。
八日間の滞在を最大限有効に使うことができました。
今回は「交流」の要素を沢山入れてくれたので、こちらが勉強するだけではなく、日本の鍼灸の紹介もあちこちでさせて頂きました。皆さん興味津々です。
テレビに出演するような有名な先生の講義や臨床もありましたが、
針とカイロを合わせてやっている先生、
アメリカ人で北京中医薬大学で中医師の資格をとって北京で働いている先生、
新橋に中医クリニックを出している大元のクリニックにも行きました。
駐在の日本人も沢山行っている所です。
臨床や将来に向けてのヒントが沢山得られました。
↑ 私が日本の鍼を紹介させて頂きました。

↑ 中日友好病院を辞職して自分のクリニックを開いた先生の所で。

↑ ある病院で日中交流の後、カッピングをやって欲しいと頼んだら快く引き受けてくれました。日本でもやってもらった事はありますが鮮やかすぎる手つきは流石!

↑ アメリカ人の先生が働くクリニックで。ギリシャ人、台湾人の方も写っています。
5/21(日)に鍼灸祭へ行ってきました。
鍼灸祭は毎年五月の第三日曜日に湯島聖堂にて行われます。
鍼灸祭というと、何をするのだろうと思われるかもしれませんね。
湯島聖堂のホームページにも記載があります。
鍼灸祭は日本のすべての鍼灸の団体が協力して、流派や学派の相違を越えて鍼灸の発揚のための集まりを持ち、鍼灸を創生した先達への祭礼、鍼灸関係物故者の慰霊をとり行い、鍼と艾への感謝をすると同時に、各学派・流派の学術講演などを行い、広く親睦を深めつつ鍼灸の啓蒙普及に努める機会でもあります。
今年もまずは祭礼から始まりました。
その後は、
森ノ宮医療大学大学院教授の長野仁先生の講演
灸法臨床研究会講師、東京九鍼会講師の福島哲也先生の実技供覧
と続き、その後は懇親会です。
去年は西村院長と一緒に参加しましたが、今年は一人です。
とはいえ、昔行っていた研究会の講師の先生方、私が卒業した学校の恩師、友人などなど知り合いが沢山来ていました。
今年の実技供覧をしてくださった福島先生はEDO鍼灸治療院にも患者として来てくださるとても面倒見のよい先生です。
ある時、何かの飲み会で「今度行くから!」とおっしゃり、お酒が入っての言葉だと思っていたら、本当に日本橋に福島先生が!福島先生の治療をする = マンツーマンの講義のようなものです(苦笑)。こんなにありがたいことはありません。自らの身を提供して後進の指導をしてくださるという本当に心の優しい先生です。

懇親会にてお灸について話す福島先生
鍼灸祭は学会などとは違い、和気あいあいとした雰囲気の中で有名な先生のお話を聞いたり、懇親会でも貴重な放出品に舌鼓を打ったり(笑)、普通の勉強会とは一味違う鍼灸の交流の場です。
来年はまたまた面白い講演が聞けそうなので、一年後が楽しみです。
※ 鍼灸祭については東京九鍼研究会の講師の間 純一郎(はざま じゅんいちろう)先生がご自身のブログでアップなさっています。祭礼の様子や講演のことなど分かりやすくまとめていらっしゃいます。ご覧になりたい方はこちら。
2017年3月12日〜18日まで北京中医薬大学の鍼灸短期研修に行ってきました。
鍼灸師になろうと思ってから中国に行く機会が増え、今回は5回目の北京来訪でした。
中国で行われる様々なタイプの研修や学会に参加しましたが、今回の研修は今までの研修とはかなり違っていました。
少人数だからできたことでしょう。参加者が勉強したいこと、日頃の臨床で治りにくい症例を事前に聞かれていて、それに合わせてプログラムを組んでくれました。贅沢なオーダーメードの北京研修です。
病院での臨床見学だけではなく、合間には座学や実習。夜も見学や講義が続いて終わるのは22時前。かなり体力を使う研修でした。臨床見学の間はずっと立ちっぱなしなので足も疲れます。 疲労で体調を崩している参加者もいました。
研修でよくあるのは、夜は自由なので飲みに行って翌日が辛いというパターンですが、今回は飲みに行く時間さえなかったので私は却って体調は良かったです(笑)。
今日は最初の見学先、中日友好医院の胥荣东老师のことを紹介します。
China Japan Friendship Hospital
この先生は置鍼(鍼を刺したままにしておくこと)はしません。しかも鍼の刺鍼技術が独特です。武術の拳を打つように鍼を「シュッシュッシュッ!」と高速で打って手技をしていきます。
「武術や気功を練習することで鍼の技術も上達する」と仰っていましたが、この先生の刺鍼方法は武術をしている人でないとできない種類のものでした。真似しようとしてもそれなりに訓練をしていないと真似はできない。
あっという間に拳を打つように鍼を打つので治療時間も短いです。
10分ぐらいで終わります。見ていて鮮やかな鍼さばきです。

頚部ヘルニア、突発性難聴、月経不順、めまい、変形性膝関節症、脊柱管狭窄症、等。
見学している間にいらした患者さんの疾患は多岐に渡ります。


先生の著書を一人一人に名前入りでくださいました。
さっと筆を取り出してサラサラと書く姿がかっこいい!中国の先生は書に長けた方が沢山いらっしゃるようです。
中島
つくば国際会議場で開催された世界鍼灸学会連合会に参加してきました。
世界鍼灸学会連合会 学術大会 東京/つくば 2016
年に一度世界のどこかで開催される学会ですが、今回は日本での開催。予想を遙かに超える参加者数で1700名以上の人が来場していたようです。
私たちの発表チームは2日目に口頭発表を控えていたので、1日目はどうも他の発表を集中して観ることはできませんでしたが、それでも大ホールでの日本鍼灸の形成に至る歴史についての基調講演、鍼灸実技セッション、一般の口頭発表など盛りだくさんでした。
今回の参加者人数順は日本の次が中国、その次がフランスだったようです。
私はフランス語が話せるのですが、会場内で偶然隣り合わせた人がフランス語を話していて困っていたようなので、話しかけたらアルジェリアの医師の方でした。
「イスラム教徒用の食事はあるのか」ということを知りたかったようです。
中国ではイスラム教徒用の食事があったけど、ここではどうなのかと。
どんどん日本も外国人の方がやってきますから、多様なニーズに応えていく必要がありますね。
看板の前で写真を撮ってあげた方にも、どこから来たのか聞いたらレバノンから。
レバノンと言えばフランスにも沢山いましたし、恐らくフランス語も話せるだろうと思ったら案の定話せました
彼女はパリで医学の勉強をして今はレバノンで開業しているとのこと。
麻酔科のお医者さんでしたが、今は全て鍼で治療しているとのことでした。

許可を得て彼女とのツーショットの写真です。
思いがけずフランス語圏の参加者が多く、個人的にとても嬉しく思いました。
(Vol.2に続く)
10月の頭に中国に行ってきます。
当初は、いつもお世話になっている先生が鍼の買い出しに行く目的のついでに、自分の師匠の治療見学もするからついてきてくれないか、
ということで先生と二人で行く予定でした。
ところが、他にも一緒に行きたいという参加希望者出て、鍼灸師三名と鍼灸学生一名の計四名で行くことになりました。
先生の昔の留学先の病院見学とその病院を引退して自分で診療している先生の師匠の所へ診療見学に行ってきます。

今回は天津と北京です。三月の南京に続き六度目の訪中です。
上の写真は八月に鍼灸師の友人が研修で行った天津中医薬大学病院の写真です。
同じ病院に行くかも知れません。
短い滞在ですが、今回は少人数での旅行で、いつもお世話になっている先生も一緒です。
盛りだくさんの旅になりそうです。
来る11月5日(土)~6日(日)に茨城県のつくば国際会議場で世界鍼灸学会連合学術大会(WFAS Tokyo/Tsukuba 2016)が開催されます。
WFASホームページ
正式名称はInternational Conference of World Federation of Acupuncture – Moxibustion Societies Tokyo/Tsukuba 2016 ですが、
通称WFAS(ウファス)と言っています。
昨年はカナダのトロントでありましたが、今年は23年振りに日本での開催となりました。

参加者は既に1,000名を超えているようです。当初、早期申し込みは7月7日まででしたが、8月4日まで延期されました。
8月4日までは三万円、それ以降はもっと高くなってしまいます。
鍼灸師の皆様、日本で鍼灸の世界大会が行われるチャンスです。早期申し込みをしてしまいましょう。
私、中島がこの学会で口頭発表をします。まさか発表することになることとは思ってはいなかったのですが、昨年から参加している研究会のご縁で発表チームに加わることになりました。
私はフランス語ならOKですが、英語で話すとフランス語なまりになったり、時には英語ではなくてフランス語の単語が出てくるので内心は大丈夫なのだろうかと思っています。でも、ここまで来たら乗りかかった船です。肝を据えます。
というわけで、私のヴァカンスはこの発表が終わった後に取らせて頂く予定です。
フランスだと夏はみんなヴァカンスに出かけてしまって休みモードですがここは日本。ヴァカンスで連絡が取れないなんてことはないでしょうが、やはり夏休み独特のゆったりした空気は流れているように思います。
やっと夏らしい暑さになりました。汗を沢山出したら水分補給。
クーラーに頼りすぎず、体が持っている季節センサーを有効にして過ごしたいですね。
7月4日月曜日にフランス生まれの認知症ケア「ユマニチュード」の講演会に行ってきました。
鍼灸師としても参考になることばかりで、貴重な講演を聞くことができて良かったです。
NHKの「あさイチ」や 「クローズアップ現代」でも取り上げられていたので、ご存知の方もいるかもしれません。
ユマニチュードとは、人間を尊重する哲学と人間の知覚・感情・言語のメカニズムに基づいたケア技法です。Humanitudeユマニチュードとは「人間らしくある」ということ。高齢化に伴い、認知症ケアが世界レベルで大きな課題になっている中、注目を浴びている技術です。
高齢者が入院すると、痛みで動き回らないように拘束されたり、動きを抑制させられることがありますが、ユマニチュードの考え方はその真逆です。
「動かせること。」
そうするためにはどうすればいいのかということに着目した技術です。
ユマニチュードの技法を考案したイヴ・ジネストさんは元々体育学の教師でした。体を動かすことの重要性を分かっていたからこそユマニチュードを技法化できたのだと思います。

写真がイヴ・ジネストさん。写真はこちらからお借りしました。
ジネストさんご本人のお話を聞くことができましたが、ユマニチュードを日本で普及させるにあたって難しいかもしれないと思ったことにフランスとは違う日本のコミュニケーション方法を挙げていました。
フランスではビズと言って、友達や同僚と頬っぺたにキスする習慣があります。普通に生活していれば、1日に何度もビズをするのは当然です。でも、日本ではビズの習慣はありません。ビズなんてしたら、おかしな顔をされるか、男女間なら誤解されてしまうでしょう。
アイコンタクトについてもそうです。「瞳と瞳を合わせることで幸せホルモンオキシトシンが出てくる」ことは科学的にエビデンスがあるようです。ただ、アイコンタクトが欧米ほど一般的ではない日本では習慣の違いがあります。
フランスのコミュニケーション方式からもヒントを得ているユマニチュードですが、3年も話したことがなく寝たきりだった方が言葉を発するようになったり、画期的な技術だと思います。
「病人」として扱うのではなく、「人間」として尊重して接するという基本的なことがいかに大切なことなのかということが根幹だと思います。
会場を離れる前にジネストさんと握手をしましたが、愛情溢れる目をしていました。たくさんのお年寄りの心を開かせてきただけのことはあります。彼の目を見て、ユマニチュードこそ高齢化社会に必要なものだなと感じます。
日本でもユマニチュードを広めようという動きが大きくなっているようです。私も、もし自分が将来介護を受けることになるのなら、ユマニチュード方式がいいですね。
こちらのサイトの最後に動画があります。ご興味のある方はご覧ください。
先日「君がくれたグッドライフ」という映画を見てきました。
ドイツ映画ですが、難病のALS(筋萎縮性側索硬化症)と診断された36歳の男性が仲間とベルギーまで自転車旅行をするというお話です。ベルギー行きには理由があって、ベルギーは法的に尊厳死を認めているからでした。

この映画は言ってみれば、ベルギーに死にに行くようなもので、死についてを扱った重いテーマの映画です。でも、実際には死よりも生を描いていました。ALSの症状が出ていても必死に生きている主人公の姿、安楽死を選択したことに対する仲間達のとまどいとそれを受け入れる姿が描かれています。死と生についてのメッセージを感じました。
ALSとは筋肉が徐々に衰えていき、最終的には呼吸筋にまで及び、人工呼吸をつけなければ死に至ってしまう難病です。
実際に自分がALSと診断されたら果たしてどういう行動をとるでしょうか。
2014年に日本在宅医学会の浜松大会に参加しました。その時、神経難病のシンポジウムがあり、実際にALS患者の方も演題に立ってお話をされていました。綺麗ごとでは済まない赤裸々な内容で、会場にはすすり泣きがたくさん聞こえていました。
実際にALSの告知を受けた当人にとって、打撃は並大抵のものではありません。ドイツ映画の主人公は安楽死を選択しましたが、日本では法的に尊厳死が認められるのは相当な時間がかかるか、無理でしょう。
当事者の方が話していたことに、以下のようなものがありました。
「人生のピークは健康な時とは限らない。ALSの告知後は人生が終わったと感じたが、病がもたらしてくれた成長や出会いは人生を豊かにしてくれる。人生が上がっていく時ではなく、下がっていく時に目標をみつけられるのか?」
病気になっても、夢の中では自分は健常者なんだそうです。心の中ではあきらめきれていない。それでも変わらざるを得ない。
最近は「終活」も流行っていますが、前触れもなく突然やってくる病もあります。
命にリミットがあると分かった時、あなたならどうしますか?
中島
こんにちは。
2月からEDO鍼灸に入った中島です。
3月19日から23日まで中国の南京に行ってきました。
日本内経医学会という中国や日本の鍼灸の古典を読んで臨床に活かす勉強会があるのですが、その日本内経医学会と南京中医薬大学との学術交流研究会がありました。
南京中医薬大学に沈澍农教授という人がいて、日本内経医学会の左合昌美先生と仲が良く、この二人の先生方の友情から始まった企画です。
学術研究会の盛り上がり様が想像以上で、また次もやろうと中国側からのエールが強かったです。
南京中医薬大学のホームページにも写真が掲載されているのでご興味のある方はご覧ください。
私も集合写真には写っています。
中国南京·中日中医经典研究国际学术研讨会顺利举行

南京というと、南京大虐殺のイメージがあって日本人にはあまり良いイメージがないかもしれませんが、今回南京に行ってそのイメージは払拭されました。
私にとっては五回目の訪中でしたが、北京や上海のような大都会ではないので落ち着いていて、とても居心地が良いところでした。
中国は初めてだという参加者も「南京だったら住んでみたいな~」と言っていたぐらいです。
食べ物がとてもおいしく、美食の街だということも好印象の要因です。中国は食べ物が美味しくても旅行の終盤になると胃が重くなってくるという人がいますが、今回の研修ではそういう人が誰もいなく、むしろ皆普段より体調が良い状態でした。南京は薄味のものが多いからということと、南京中医薬大学の歓待のお蔭もあったのでしょう。
ドキドキしながら行って、ニコニコしながら帰ってきました。
普段は会うことのない関東圏以外の鍼灸師や鍼灸学校の先生、鍼灸学校の経営をしている立場の方などいろんな立場の方のお話を聞くことができたのもとても良い経験でした。
南京の様子を少しこちらでもお伝えしたいと思っています。
≪写真は南京からバスで1時間30分程の揚州市の大明寺≫
日本へ仏法や戒律を伝えたあの鑑真がこの寺の住職だったことで知られています。
