フランス VS 日本 文化の違い
当初EDO鍼灸治療院でフランス人の患者様を受け入れて始めた頃は、慣れない事も多かったものです。今や多様なフランス人の患者様がやってくるようになり、フランスにいた頃よりもフランス人に慣れたかもしれません。
日本とフランスで入院経験をしたフランス人患者さんがフランスの病院と日本の病院の違いを話してくれたり、興味深いことも多いです。「日本では抗癌剤を受ける時は仕切りがあるけど、フランスでは大きな部屋で他の患者さん達の姿も見える状態なのよ」。化学療法をしながら話もできるので、そこで知り合いになった人もいる、と嬉しそうにしていました。話し好きのフランス人らしい考え方ですね。ちなみに、フランスでは癌の治療は無料で受けられます。こういう日仏の違いを聞くのも面白いです。
日本に長く暮らしていて日本が好きだと言っても、好きではないところもあるのも見えてきます。ネガティブな事も隠さず言ってくれるのは嬉しいことです。通常は良い事しか言わないですから。フランスでは病院でも看護師さんが「これからバカンスでいなくなるわよ!」と言いに来てくれるそうです。確かに、フランス人は一旦仲良くなると繋がりが強いと思います。
鍼灸治療がフランスの保険会社によっては払い戻しの対象なのも日本とは違う所です。払い戻し回数が決まっている所があって「なるべく払い戻しの回数に収まるように鍼に来たい!」と言うあたり、それはそうでしょうね。
私もフランスにいた頃、フランスの「お助けシステム」には大変お世話になっていました。外国人でも正規の学生は国から家賃補助金が貰えます。本当に助かりました。私はフランスという国に大変な恩恵をこうむっています。少しでも日本在住のフランス人の方々のお役に立てればと思っています。

パリのカルナヴァレ美術館Musée Carnavaletの展示品のひとつ。この美術館は入館無料ですが無料とは思えない充実ぶりでおススメです。
余談ですが、パリには無料とは思えない充実した美術館が沢山あります。カルナヴァレ美術館お勧めです。年代順にパリの歴史遺産を観ることができます。
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