フランス大使館の『フランス語可能の医療関係者リスト』の中の鍼灸部門に私の名前があるので、フランスからたまに研修のお願いのメールが来ます。前から来ていましたが、今年に入ってちょっと増えました。円安の影響で来日する方々が増えている影響なのでしょう。一年以上先の研修願いが多いです。計画的に旅行も兼ねて日本の鍼灸院を見学したいのかもしれません。アジアを数カ国廻りながら日本にも来たいという人もいました。
鍼灸師だけでなく、フランスの医学部の学生からもメールが来ました。学長の手紙付きだったので、授業の一環で研修が義務付けられていると想像できます。

私も学生時代や免許取立ての頃、鍼灸院の研修をさせてもらいました。2箇所で研修させてもらいましたが、素晴らしく貴重な経験だったと思います。一人の先生は中国人の先生で「中医師」ではなく、西洋医学の方の医師で日本の医局に来ていて、鍼の良さを実感して鍼灸をしている先生でした。もう中国にお帰りになってしまいましたが、日本では滅多に見ることのできない技術も見る事ができました。私も中国研修によく行ったのでその時の写真を貼ります。

これは2017年の北京研修の時の写真です。

EDO鍼灸治療院の患者様の傾向を考えるとフランスからの見学を受け入れるのは難しいので、研修申込みはお断りしています。治療中に第三者の存在がいても構わないという了承を取らないといけない事、私自身が通訳もするとなると負担が大きすぎます。

フランス人の鍼灸師の視点を取り入れるのも面白そうなので、将来違う形であれば研修を受け入れるのもありと思います。外部から人が来るということは、別の見方を学べることでもあるので、受入れる方にも利点はあります。

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