鍼灸症例報告:眼科医の首の痛み
40代 性別 男性
以前から首の痛みを感じていたが、コロナになり運動の習慣がなくなったころから、首の痛みコリ感が強くなり。また仰向けで寝ると首に違和感がでて横向きで寝てしまう。
目次
【 お困りの症状】
・首後ろの痛み、違和感
・側頭部の頭痛
・仰向けに寝ると、首に違和感がある
・寝ていると途中で起きる。中途覚醒
・背中~腰のはり感も常に感じている
【 お身体の状態と見立て】
・症状のある、首後ろ~肩甲骨周りの筋の緊張がある。
・背中を丸める姿勢が多いため、胸、首前の筋肉が縮こまり伸び辛くなっている。
・首を後ろに反らす動き、横に傾ける動きが悪い
・体全体がむくんでいる
眼科医との事で、眼の検査でレンズをのぞき込むことが多く、頭を前に出している姿勢が首のこわばりの主な原因と考えられる。後頭下筋(うなじ)斜角筋・胸鎖乳突筋(首前)肩甲挙筋(首横)の緊張が強い。後頭下筋の緊張は頭痛を併発しやすい。首横・前の筋肉の緊張があると、首を横と後ろに倒しづらくなる。これが仰向けに寝た時の首の違和感になっていると考えられる。
また頭を前に出している姿勢は、背中が丸まり、背中~腰部のコリの原因にもなります。
コロナで運動不足になり、臀部や体幹部の筋肉を使わなくなり、猫背姿勢が固定化したことにより首の症状が強くなったと考えられます。
【 鍼灸施術と経過 】
・症状の原因となっている首肩周りの緊張を鍼で緩める
・猫背姿勢の原因となる、胸、お腹、臀部周りにも鍼+手技
1週に一回ペースで施術を行う。4回目の施術時には首の痛み、違和感は感じていないとの事。
【 担当よりコメント 】
眼科医や歯科医は仕事の体制で、首肩の症状を訴える方が多いです。
どの職業もそうですが、同じ態勢、作業を繰り返します。すぐに痛みはでませんが、日ごろの運動や身体のメンテナンスが大切です。
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