症例報告:汗をかけない、のぼせ
30代 女性
汗をかけない、のぼせ
目次
【 お困りの症状】
・汗をかけない
・のぼせ
・顔が赤くなる
【 お身体の状態と見立て】
・昔から汗をかきにくい、暑い夏でも全く汗をかけない
・夏はとくにのぼせて気持ちが悪い感じがする
・子供のときから、動くと汗はかかないのだけど顔が赤くなってしまうのが嫌だ
・お風呂には長く入れず、温泉でもちょっと長く入ったら倒れたことが何度もある
・運動すると、手のひらに一気に血が巡る感じと、手がぱんぱんに浮腫む気がしてそれも気持ち悪い
・全身の肌はどちらかと言うとカサカサ乾燥気味である
・肩こりと首のこりもつらい
元々虚弱体質、お酒が大好きで食事よりも飲酒というような不摂生な食生活により、
気が不足し、汗をかく力が低下。
そのため熱を発散できず身体に熱がこもり、のぼせなどの症状が出たと考えられる。
【 鍼灸施術と経過 】
・不足している気を補う
・余分な水分を外に出すよう促す
上記の点を主として治療を行う。 治療後4.5回目あたりから肩と首のこりが楽になりよく眠れる。
治療を始めた年の夏は汗をかけなかったので、翌年の夏に汗をかけるのを目標に鍼灸治療を続けた。
また激しい運動をしてしまうと具合が悪くなってしまうため、激しい運動は避け、
じんわり汗をかくような筋トレなどを続けてもらった。
その結果、今年の夏は身体に汗をかけるようになり、のぼせたり動いて気持ち悪くなったりなども無く過ごせている。
顔が真っ赤になることも無くなった。
皮膚のカサカサ乾燥する感じもなくなりしっとり潤いのある肌になってきたのでとても嬉しいとのこと。
良い状態をキープしたいので、これからも治療は継続していく。
【 担当よりコメント 】
鍼灸治療は昨日今日では変化が分かりにくいこともあります。
治療を続けることによって、1年前の自分と1年後の自分を比べてみて変化の違いに驚くこともあるでしょう。
皆様の未来がより過ごしやすい日々でありますように。
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