症例報告:五月病
30代 女性
体のだるさが強く、動くのが億劫でやる気が起きない。不安感やイライラもあり。
目次
【 お困りの症状】
・4月終わりから体のだるさが強く、やる気が起きない
・眠れているが寝起きが良くない
・不安感やイライラすることが多い
【 お身体の状態と見立て】
・背部のこわばりが強い、自律神経の交感神経優位となると背中にこわばりが出易い
・足の冷えがある
・上腹部にこわばり(精神的ストレスで張りやすい場所)
・下腹部に冷えと押すと刺すような痛む箇所あり(血の巡りの悪い状態だと下腹部に押すと痛む箇所がでる)
この方は元々下半身の冷えがあり、血液の循環が滞りがみられました。お血と言われる状態です。
血液の循環の良くないかたの場合、4月後半から5月の気温の変化に身体がついてこれず、自律神経の乱れから、だるさ・イライラ・不安感などの症状が出たと思われます。
五月病は、新しい環境でのストレスだけでなく、季節の変化に身体がついてこれず不安感、だるさ、イライラなどの症状が出るものと思われます。
【 鍼灸施術と経過 】
・骨盤内の循環を良くするため、腰部臀部に鍼と灸、下腹部に灸を行う
・交感神経の興奮を抑える目的で、背部に鍼、背中を緩めるとホッとしたリラックスした状態になり易い
・関連する手足のツボに鍼
・施術後は、身体がポカポカした感じで、身体のこわばりが抜けた感じ。表情も明るくなった
施術毎に、だるさなどの症状は軽減し、普段の生活が快適になったとの事。施術は早く体調を回復するため、週に2回施術間隔を6回行った。
【 担当よりコメント 】
五月病は、新しい環境でのストレスだけでなく、五月ごろの気温の上昇に身体が対処できず、不安感、だるさ、イライラなどの症状が出るものと思われます。
日本橋でお勤めの方の多くは座り仕事です。座りっぱなしは血液循環の滞りを作ってしまいます。血の巡りが悪くなると、気温の変化に影響を受けやすくなり、むくみ、冷えから全身の様々な不調の原因となります。
血流を良くするためには、『運動(スクワット・早歩き)お風呂(足湯でもOK)睡眠・冷たいものは出来るだけ取らない』を意識して生活すると良いかと思います。
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