鍼灸症例報告:長時間のパソコン使用とストレスで胸がつまる
30代 性別 男性
パソコンを長時間使用しているので首肩は常時凝っている。
仕事量が増え、ほぼ画面の前にいる。職場で今まで感じたことのないめまいと胸がつまるような感覚があった。鍼灸を勧められて来院。
目次
【 お困りの症状】
・胸のざわざわする感じ。
・仕事量増加によるストレス。
・首肩こり。たまに頭痛。
・寝ても寝た感じがしない。
【 お身体の状態と見立て】
・パソコンを凝視している時間が長いということで猫背・巻肩になっている。
・背中(脊柱起立筋や僧帽筋)の緊張。
・肩甲骨の間の硬さが顕著。ツボで言うと膈兪(かくゆ)・肝兪(かんゆ)。
・下腹部にしこりがある。
・ふくらはぎが硬い。
【 鍼灸施術と経過 】
・背中と腰の緊張を取るため、カッピングでまずは緊張を緩める
・背部、足の鍼の後に棒灸で肩、背中、腰を施灸
・臀部のしこりのみ中国針にて施術
・お腹の鍼と棒灸
・緊張を取るため頭の鍼
施術後に胸を開くストレッチの指導を行い、仕事の合間にストレッチをするように指導。
【 担当よりコメント 】
画面を長時間見て作業をしている方は首肩凝りにもなりますが、「息がしにくい」「胸が詰まる」という訴えも増えました。コロナ禍や職場環境の変化でのストレスも重なり、緊張状態が長期間続いている方が多いです。在宅ワークで身体を動かすことがない状態が長期化してウツ状態の方もいらっしゃいます。ストレッチや身体を動かす時間を作って身体の緊張を取ることも重要です。
« 前の記事:肩甲骨と首コリ
次の記事:今年もありがとうございました »