症例報告:トイレが近く、腰も痛い
40代 性別
排尿回数の増加、腰痛。
目次
【 お困りの症状】
・3ヶ月ほど前から排尿回数が増え、毎晩尿意で目が覚める為、寝た気がしない
・腰が痛い
・お腹がはって痛い
【 お身体の状態と見立て】
・1〜1.5時間、短いときは10〜15分ほどで尿意を催す。トイレから出た瞬間にすぐ尿意を催しトイレに戻ることもある
・1日に20回以上トイレに行く
・夜中に3〜4回、尿意で目が覚める
(睡眠時間は5〜6時間程度)
・仕事がある日は排尿回数が増える
・出勤時、家を出てから会社に着くまで我慢できず途中下車することもある
(通勤時間は約40分)
・排尿回数が多い為か1回の尿量は少なく、すっきりと出る感じが無い
・尿の色は透明ではなくやや濁っている
・口が乾きやすい
・腰(やや下方〜仙骨辺りにかけて)が痛い
・下腹部が張って痛いような感じが続いている
元来、油っこい物や甘い物が好きではあったのだが、食事が偏らないよう食べ過ぎには気をつけていた。
しかし半年前くらいから仕事のストレスで、油っこい物や甘い物に加えて辛い物を過度に食べるようになってしまっていた。
また自宅での飲酒量もかなり増えていた。
このような偏食や過度の飲酒により体内に湿気や熱がこもり、それが膀胱に影響して頻尿、
下腹部のはりや痛みを引き起こしていた。
またその湿気や熱が腰部に滞り腰痛を引き起こしていたと考えられる。
【 鍼灸施術と経過 】
・身体にこもった熱を冷ます
・余分な湿気を取り除く
・膀胱の状態を整える
以上をメインとした施術を行った。
治療後、2.5時間ほどトイレにいかずに済む。排尿時はかなり久しぶりにすっきり感があった。
治療した日は起きることなく朝まで眠れた。
現在は週に1回のペースで治療継続中。
日中の排尿回数は、
休みの日が3時間に1回、仕事の日でも1.5〜2時間に1回程度となった。
睡眠中は起きても1回目が覚める程度になる。
腰痛、お腹のはった痛みも軽減。
睡眠がしっかりとれているおかげで気持ちが楽になってきた。
【 担当よりコメント 】
ストレスがかかると食べすぎ、飲みすぎになりがちですが、それが結果身体の不調を引き起こす原因となってしまいます。
忙しい日々を送っていますとストレスゼロの生活を送ることはなかなか難しいとは思いますので、
身体を適度に動かすなどをしてストレスとうまく付き合っていきましょう。
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