症例:頚の痛み、頭痛

30歳 女性 H26年8月中旬に来院

症状: 

仕事で1日中PC作業をする事が多く、疲れがたまると左頚部と左側のこめかみや眼の周囲に痛みがでてくる。
頭痛はここ1年くらいが特にひどく、市販の痛み止めの薬を服用しても効き目がほとんどでなくなってきた。
整形外科ではストレートネックからくる頚肩こりが原因といわれ湿布や薬を処方されるもあまり変化はなかった。
同僚の勧めもあり、鍼灸治療を受けてみようと思い来院。

状態:
・右の肩(僧帽筋、肩甲挙筋)と左のうなじ(後頭下線)を触ってみると硬結や筋緊張が多くみられる。
・首の動き:後ろに倒すとに頚の後ろがつまるような感じ、左に傾けると左うなじに嫌な違和感と右肩に突っ張るような感じがでる。

治療:

頭痛の原因になっていると思われる左の後頭下筋群や半棘筋、姿勢の癖などでつまり易くなっている右の僧帽筋や肩甲挙筋、胸鎖乳突筋の緊張を緩和させる事を目的とした鍼治療。

1診
左の後頭下線と右肩上部を特によく触診、押した時に普段感じいる痛みや違和感のでるポイントを中心に鍼。
頚肩に負担がかからない座り方をアドバイス。
天柱、風池、下完骨、天リョウ、肩井、ダイジョ、肩外兪、コウ膏

2診
前回治療後は調子がよく、頭痛は出ていない。頚の可動域がひろがった。座り方も意識できている。
前回緊張が多くみられた筋肉を中心に再度触診、深層の筋にはまだ緊張はみられるが、表層の筋の緊張が緩和されてきた。

3診
昨日の夕方頃から頭痛がでている。先週は仕事が忙しく、痛みの出そうな予感があった。朝は吐き気もあったが、いまは落ち着き、頭痛が残るのみ。頚~背中の緊張緩和治療にあわせて、頭部にこもっている熱を引かせる為に上肢に引き鍼を行う。頭の熱の原因と思われる腹部に水分や血の滞りがあり、代謝の改善を目的とした腹部と下肢の鍼も行う。

4診
3週間ほど間があいたが、頭痛や痛みをともなう肩こりはでていない。前回同様、局所の治療を行い、全身の体調を整えていく。
首周りの緊張もさほど出ておらず、身体の状態が安定してきているので、治療は3週間に1回のペースにする。

担当より

仕事の状況によりまだ症状に波はありそうです。状態をチェックしながら引き続き治療を継続中です。
当院のはり灸治療は、痛いところ辛いところを改善するような治療と、お腹の滞りを減らし身体全体を整えていくような治療を合わせて行っています。痛いところ辛いところだけの治療では、症状が再発することが多く、全体を整えていくと度々現れていた症状が改善していくことが多いです。

担当:小守 貴大

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