左肘の痛み

50才 男性 H27年 1月中旬 来院

症状

去年11月にゴルフの素振りをしていると、左肘に痛みを感じた。その後も痛みを感じつつ、練習やコースをまわる事を続けていたが、翌12月には痛みでスイングもできない状態になってしまった。その頃には日常生活にも支障がではじめ、受話器を持ち上げる、ペットボトルのキャップをひねる、などの動作でも痛みを感じるようになっていた。

状態

左前腕(特に外側の肘関節付近)の手の甲側にコリッとした筋の緊張がある。重いもの持ちながら、手首を小指側に曲げると痛みがでる。肘に痛みがでないように手を動かそうとしている為か、左肩~左上腕にも痛みが出るようになり、筋肉がかたくなっている部位がある。痛みでスイングができなくなってからは、ゴルフは全くしていない。

治療

手の甲側の筋肉(伸筋群)が緊張し、伸びづらくなっており、付着している肘関節や周囲の筋肉に負担をかけていることが痛みを起こしている原因と考えられる。この痛みが取れてくれば、動作時に左肩~左上腕にかかっていた負担が軽減され、筋肉の緊張が取れてくると思われる。

1診

左手前腕の甲側の緊張した筋肉を緩める鍼治療。左前腕の手掌側(屈筋群)や左上腕にも、痛みを回避する動作をする時に出たと思われる筋緊張があるので、こちらもあわせて緩めていく。手の筋肉は日常生活でもよく動く部分なので、治療直後に痛みが減ったり動きやすくなっていても、初めのうちは痛みが再発しやすいので、1週間に1回の間隔で治療を行う。

2診

治療後、2日ほど調子が良かった。前回よりも前腕の表面近くの筋緊張が取れてきている。今週は左肘周囲に痛みを感じる事が多かった。

3診

調子いい。受話器を持つときに出ていた痛みが少なくなっている。エンストした車を押した時に再び左前腕に痛みがでたが、日常生活にまで影響するものではなかった。左肩から左上腕に感じていた痛みはなくなっている。

4診

先日、ゴルフの練習。短めの時間だったが、痛みはでなかった。日常生活でも、瓶のふたをまわしたり、ボタンをつける時に出ていた痛みが出なくなった。

5診

日常生活での痛みはほとんどない。週末に久しぶりにコースをまわる。終了後に違和感は出ていたが、痛みはなかった。ゴルフで左肘付近の筋肉に負担が多くかかっていたせいか、いつもよりも筋緊張が強くみられる。この頃には左前腕の筋緊張が大分緩和されてきたので、治療を2週間に1回のペースに変更する。

 

担当より

今回の症状は、オーバーワーク(ゴルフ)による筋緊張が痛みの主要な原因となっていました。日常生活にまで支障が出始めると、治癒までに時間がかかるケースが多いです。疲れが溜まったらしっかり取り除くという習慣ができれば、再発を防ぎ、プレーパフォーマンスを向上させる事にも繋がります。現在も治療間隔を少しずつ開けながら、引き続き治療を継続中です。

 

 

 

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