冷えから起きる身体の不調
雨露も霜に変わる季節、11月。まだ暖かい日もありますが、今月はもう立冬。立冬の頃に吹く、木枯らしとともに本格的な冬が始まります。
人の身体は体温を外に逃さないようにするために、寒くなると皮膚の血管を収縮させ、引き締めようとします。普段から体温が低かったり、手足が冷えやすい傾向がある方は、冬になるとさらに不調を感じているかもしれません。
寒さでカラダが縮こまるようになると静脈に存在する血液の停滞が起こります。静脈は筋肉が伸び縮みする運動によって血液が流れます。ふくらはぎなどの足の筋肉の動きが少なくなると、抹消の血液を上半身に返すポンプの働きが少なくなり、足に血液が滞り、冷えが強くなることがあります。
血流の滞りは、血液の再生や老廃物の排出を鈍らせ、内臓全体の働きを低下させたり、自律神経を乱し、不定愁訴の原因になることもあります。冷えが毎年つらい方は、日頃から足の筋肉を積極的に動かす事を意識しましょう。血流の滞りを改善させる鍼灸治療もおすすめです。
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