症例報告:機能性ディスペプシア
30代 性別 女性
お腹の不調で病院へ行ったら機能性ディスペプシアと診断を受けた。薬を飲んでも変化がなく、あきらめていた。以前よりは改善はしているが、お腹以外の不調で眉毛の痛みがずっと続いており来院した。
目次
【 お困りの症状】
・生理前になると胃が動かない感じがして、胃痛が酷くなると吐いてしまう。
・眼精疲労で眉毛の辺りが痛く、痛くて眠れないことがある。
・仙骨付近の腰痛。
・首の寝違え。
【 お身体の状態と見立て】
・全体的にむくみがある感じの印象。皮膚全体の感じが冷たい。
・舌は白苔が沢山ついている。
・反り腰。
・機能性ディスペプシアの症状は以前は始終あったが、現在は生理前だけ。
・ストレスがお腹の不調の起因になっている。
【 鍼灸施術と経過 】
・とても明るい方ですが、感情をため込み易い。実はストレスが溜まりやすいということが分かるお方。
・胃を元気に動かす系の鍼灸治療。
・鍼と棒灸を併用。頭鍼とお顔、耳周りに置鍼。
・鍼の感受性を見て、鍼の種類を変えた所、反応がよくなったように思う。
・週1回のペースで鍼灸治療。4回目に月経前にいつもある胃の不快症状が出ないことに気づく。ただ、月経が始まってから胃の痛みが出た。経過観察中。調子が良いようなら今後は治療ペースの間隔を空ける予定。
・鍼治療3回で目の周り、眉毛の痛みは消失した。経過観察中。
【 担当よりコメント 】
お腹の不調は気分の落ち込みにも繋がり、つらいと思います。鍼灸治療は自律神経を整えるのが得意です。どのぐらいで効果が出るかは個人差がありますが、鍼灸はお腹の不調にも効果的です。ストレスでお腹の不具合が出ている方が増えています。
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