秋の土用の灸養生
夏の土用よりも聞き馴染みはありませんが、秋にも土用があります。季節と季節の間に存在する期間、つまり季節の変わり目の18日前後を『土用』と呼びます。今年の秋の土用のは10月21日~11月7日まで、その翌日の11月8日が暦の上での冬の始まりの「立冬」です。
土用に心掛けるべき事は、無理をしないという事です。季節によって衣替えがあるように、体の内側でも次の季節に対応する準備が必要です。それが行われているのが、土用にあたる期間です。身体の準備ができていないこの期間に睡眠不足や疲労の蓄積などが続くと、普段よりも体調を崩しやすくなる事があります。
鰻を食べるのもいいですが、今年の「秋の土用」にはお灸をお試し下さい。夏の疲れや冷えが残る胃腸は、冬の体調を崩す原因になります。胃腸の調子を整える「足三里(あしさんり)」や、冷えの改善だけでなく、目の疲れ、ストレスによる疲労の治療にもつかわれる「太衝(たいしょう)」のツボがおすすめです。身体を温め次の季節に備えましょう。
※太衝→左右の足の甲にあり、足の親指(第一指)と第二指の間を足首に向かって上がり、骨にあたって止まるくぼみにあるツボ
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