季節のかわりめの冷えのぼせ
気持ちのいい季節の5月、すっかり温かくなり、日によっては暑く感じるくらいのこともあります。陽気がいいと、薄着や素足で外出しがちですが、意外と風が冷たかったり、お店の冷房が寒かったり。帰ってきたらぐったり…などという経験はありませんか?季節の代わり目によく見られる「冷え+のぼせ」の症状かもしれません。
この時期、まだ地面や日陰はつめたく、足元は冷やされます。熱は身体の上に昇る習性があり、春の温かい日差しで身体に蓄えられた熱は、上半身・頭に熱を運び、のぼせてしまうことがよくおこります。
さらに男性も女性もホルモンのアンバランス=更年期にあたる世代の方には、尚更この激しい変動はこたえるはず。更年期はそもそものぼせがおこりやすく、更年期の症状が落ち着いていても、この時期にまた強く症状があらわれる人が増える傾向にあるからです。
東洋医学では、春を「発陳(はっちん)」と呼びます。「陳」は「古い」という意味。春は古いものを発する、デトックスの時期です。冬に溜め込んでいたものが、うまく解毒できていないと、吹き出物やじんましん、そして花粉症のようなアレルギー症状など、春の体調不良として現れます。
身体を温めてくれるカイロやお灸、適度な運動を行い、血流をよくして体調を整えましょう。全身の巡りをよくする鍼灸治療もおすすめです。
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