ジメつく季節の食薬養生
ジメつくこの季節は、蒸し(湿邪)暑く(熱邪)、冷房や食べ物で体を冷やし(寒邪)、体調を崩す方が多くみられます。最近このような症状でお悩みではありませんか?
①のぼせやすい、寝つきが悪い、便が硬い・便秘気味...→熱邪による不調が考えられ、身体を冷やす食材【どくだみ、ハブ茶、熊笹(茶)、葛】が効果的。
②足がむくむ、体が重だるい、疲れが抜けにくい、食欲不振・胃腸がムカムカする...→湿邪による不調が考えられ、身体に滞る余分な水分を取り除く食材【ハト麦、南蛮毛(トウモロコシの毛の事で、コーン茶にトウモロコシのヒゲ入りの物あり)】が効果的。
③手足が冷えやすい、下腹部が冷たい、手足に引きつりや痛みがある、顔が青白い...→寒邪による不調が考えられ、体を温める食材【シナモン、しょうが、シソの葉】が効果的。
一番該当する症状が多いものが、今の体調不良の原因かも知れません。漢方の原料(生薬)となるだけではなく、食材としても使われるもの(食薬と呼びます)なので、比較的手に入りやすいものばかりです。毎年梅雨の時期に体調が優れない方、食べ物を見直し、身体の中から体調を整えましょう。
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