斜角筋と肩甲骨内側のこり
斜角筋
斜角筋という筋肉をご存知でしょうか?
首の前側このあたりにある筋肉です。
首の前横にある筋肉なので、首を前に引っ張ったり、横に倒す作用をします。
施術を通して感じるのが、首の前側の凝りをあまり認識している人が少ないことです。
この筋肉を押すと、すごい痛みがある方が多く。首肩の施術には欠かせない筋肉なのです。
なぜ凝るの?
斜角筋は首を安定するために働いています。パソコンの画面をじっと見て猫背で作業していると頭が身体の前方に来て、この筋肉が固まってきます。頭前姿勢がこの筋が凝る原因の一つです。
またむち打ちなどで、首が急に後ろに持っていかれる衝撃が加わると、頚椎を損傷しないようこの筋が強く収縮します。この収縮が後々まで残り、斜角筋の凝りの原因となっていることもあります。
斜角筋は呼吸筋としての働きもあり、胸式呼吸の方も凝る原因の一つとして考えられます。
どんな症状がでる?
この筋が凝ると、肩甲骨の内側や胸、腕に痛みやしびれを感じることがあります。
この筋肉は前・中・後と三つの筋肉で、隙間を腕や肩、胸に分布する神経が通っています。
この筋肉が凝りすぎると、この神経を圧迫し、肩甲骨の内側、胸の凝り感、手のしびれの原因になります。
赤い所が斜角筋由来の症状の出やすいポイントです
施術のポイント
いくら肩甲骨の内側を揉んでも解決しないコリがあります。
原因が違うところにあるからなのです。
この筋肉を施術すると、肩や胸、腕の違和感がスッキリすることがあります。また呼吸にも関わる筋肉なので呼吸も楽に感じます。
鍼灸の施術ポイントの一つをご紹介しました。
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