鍼灸症例報告:骨盤骨折後に発症した膝の痛み
50代 性別 男性
2020年に右の骨盤骨折。骨折は完治しているが、足を曲げる時に右の膝の内側に痛みが出る。
目次
【 お困りの症状】
・足を曲げると右膝の内側から太腿内側が痛い
・首のこり
・ストレスが多い
【 お身体の状態と見立て】
・右膝の屈曲で痛みが出る
・臀部全体の硬さ
・脊柱後湾症(ショイエルマン病:思春期に背中が丸くなってしまう病気)があるせいもあり、脊柱横の緊張が強い
・心臓のオペを二回している
【 鍼灸施術と経過 】
・骨盤骨折だけではなく、脊柱後湾症で背中・腰への負担も見られるので対応箇所への刺鍼
・膝まわりや肘(膝に関係のあるツボ)に鍼とお灸
・腰への負担を和らげるために太ももの筋力強化をアドバイス
・二回の鍼灸治療で痛みが大幅に消失
・三回目終了時に経過が良いことを告げた。本人が膝の痛み以外にも精神的なリラックス効果を自覚しており、治療継続を希望。月一回の鍼灸治療でメンテナンスと経過観察。
【 担当よりコメント 】
骨盤骨折で筋力バランスが崩れて膝などに痛みがでることはよくあります。太ももの筋力強化は腰痛予防や膝痛予防のためにもおすすめです。
« 前の記事:症例報告:ぎっくり腰後、座った状態から立つときに腰が痛い
次の記事:暖かくなり、うまく睡眠がとれていない »