3月も半ばを迎え、季節は冬から春へと移り変わります。この時期は寒暖差が大きく、花粉が飛び始めるため、体調を崩しやすい季節でもあります。特に多いのが、自律神経の乱れ、花粉症、肩こり・頭痛、消化不良といった症状です。

 

春は「肝」の働きが活発になる季節ですが、ストレスや生活の変化によって肝の気が滞ると、自律神経のバランスが乱れ、不眠やイライラを引き起こすことがあります。また、花粉症の症状が悪化しやすい時期でもあり、鼻詰まりやくしゃみ、目のかゆみに悩む方も多いでしょう。さらに、寒暖差による血流の変化が肩こりや頭痛を誘発し、春の食生活の変化で胃腸の調子を崩すこともあります。

 

鍼灸では、ツボを刺激することで自律神経を整え、気血の巡りを促すことで、これらの症状の緩和が期待できます。例えば、「太衝(たいしょう)」はストレスを和らげ、「迎香(げいこう)」は鼻の通りを良くするツボです。また、「合谷(ごうこく)」や「足三里(あしさんり)」を刺激することで、頭痛や胃腸の不調にもアプローチできます。

 

春の不調を感じたら、鍼灸で心身のバランスを整え、快適に季節の変化を乗り越えましょう。

 

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