症例報告:鼻血がでやすい 、口内炎がよくできる
20代 女性
鼻血、口内炎
目次
【 お困りの症状】
・鼻血がでやすい
・口内炎がよくできる
【 お身体の状態と見立て】
・子供(小学生)の頃より鼻血がでやすい
・鼻血は1〜1.5ヶ月に1回は出る、1度でると2.3日は毎日出続ける
・口内炎も子供(小学生)の頃からよくできる
・口内炎はひと月に3~4回、1回につき2.3個できる
・口内炎ができると口の中があちこち痛くて食事をするのがつらい
・口が乾き冷たいものをよく飲む
・便秘気味である
子供の頃よりしょっぱいものや脂っこいもの、俗に言うジャンクフードが大好きで良く食べる。
ほぼ毎日食べる。
口内炎がひどいときは痛くて食べる量も減るが、治るとまたすぐに食べる。
大人になってからはそれに加えて食事の時間も不規則になり、より偏った食生活になった。
偏った食生活の為に胃に熱がこもりこの熱が口内や鼻に影響を及ぼし、
口内炎や鼻血症状が出ていたと考えられる。
【 鍼灸施術と経過 】
・体内の余分な熱を取り除く
・胃の健康な状態を保つ
上記の点を主として治療を行う。
併せて食生活を見直してもらう。
最初は辛いがジャンクフード食べる量や頻度を減らしてもらう。
治療後2.3回目あたりから便がするっと出るようになる。
治療を初めて2.3ヶ月経ったが、以前ほどジャンクフードを食べたいと思わなくなった。
鼻血は暫く出ていない。
口内炎もできる頻度が減ってきたので嬉しい。
【 担当よりコメント 】
人体を縦に流れてるルートを経脈(けいみゃく)、
横につなぐ分枝のことを絡脈(らくみゃく)と言い、
これらを合わせて経絡(けいらく)と言います。
経絡には気や血などが流れており、臓腑と四肢・関節とを連絡し、体内全ての機能を調整しています。
各ルートにはそれぞれ連絡する臓腑や器官があり、それぞれの反応が現れやすい場所でもあります。
私たち鍼灸師がつかう経穴(けいけつ)いわゆるツボは、
ほとんどがこのルート上にあるため、この経穴に鍼灸治療を行うことにより、
関係する臓腑や器官の治療を行っています。
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