汗ばむような暑い日が続きますが、最近「手先や足先が冷えやすい」「お尻やお腹を触ると冷たいことが多い」「食後にお腹が張ってしまう」と相談されることがあります。 これは冷えが血流を滞らせ、内蔵の働きを低下させているのかもしれません。心当たりのある方は骨盤を温めてみましょう。

骨盤の中には、大腸・小腸などの消化器系の臓器、女性では婦人科系の臓器があるところで、多くの太い血管や自律神経の通り道にもなっています。 骨盤が冷えていると、大きな動脈や静脈を流れる血液が冷え、手先や足先が冷えてしまうことがあります。

次髎(じりょう) →ウエストラインの背骨から指2本分外側の左右にあり、骨盤後ろの中央にある「仙骨」という三角形の骨にあるツボ。お尻を触り冷たく感じる時はこのツボを温めます。

関元(かんげん) →へそから真下に約3cm。気が集まるといわれおり、「丹田のツボ」とも呼ばれます。お腹に冷たさがある時にはこのツボを温めます。

三陰交(さんいんこう) →冷えだけではなく、婦人科系のトラブルにもよく用いられるツボ。足の内くるぶしから指4本分上にあります。 骨盤からは離れた場所ですが、冷えで体調を悪くしやすい女性は、あわせて温めて下さい。

家にお灸がない方は、カイロ・もしくは電子レンジで温かく感じるくらいの温度の蒸しタオルをつくれば、お灸代わりにも使えます。ストールやひざ掛けをお腹周りに巻いて温めるだけでも冷えを解消する効果はあります。

夏の冷えによる内臓の疲れは、秋や冬の体調にも影響があります。毎年秋以降に体調が優れない方は、いまから温活を始めましょう。

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