EDO鍼灸・腰痛施術
EDO鍼灸治療院の腰痛施術の流れを書いてみます。鍼灸は四診(望・聞・問・切)を基に施術方法を決定します。腰痛でも、原因は腰だけの問題ではないことが多く、全身の状態をチェックします。
望診
視覚を用いた診察です。
身体の不調は、肌の色艶・表情・しぐさ・姿勢などに現れます。
それらを細かく東洋医学・解剖学・運動学に基づき分析していきます。
腰の可動域の動作チェック
前後・左右・回旋の可動域や動きの左右差、動きのスムースさをみます。筋肉、関節の機能異常が判断できます。
腰痛のある方は、骨盤・腰椎周りの筋の硬さがあり、お辞儀や腰をさらす動きがしづらくなっています。
また左右差が出ていることがほとんどで、右には捻れるけど左には捻りづらいとう状態になっています。
股関節の動作チェック
腰痛のある方は、必ずと言っていいほど股関節(お尻)周りの筋肉が硬くなっています。
お尻が硬くなると、股関節の動きに異常がでてきます。
股関節を動かすことにより、どの筋肉のコリがあるのかチェックしていきます。
姿勢チェック
姿勢をみることにより、筋・関節の負担のかかり具合いをチェックします。
骨盤・股関節・腰椎のアライメントをチェックしていきます。
聞診
体臭や声の質・大小など、鼻・耳を使った診察です。
体質、体調により、特徴的な体臭や、声の質があります。
ボソボソ喋っていると、脾(消化器)が弱っているなとか、体調・体質により特徴的な声質に変化が出てきます。
問診
症状の経過、痛みの出る時間帯・動作・態勢、仕事の作業内容(立ち仕事、マウスを多く使う、営業、etc)、体質(尿・便通・汗・冷え・むくみ・眠り)などを詳しくお聞きします。それを分析して痛み・コリの原因を探ります。細かく聞いていく事により、日常生活での予防法もみえてきます。
また安心して鍼灸を受けて頂けるように、施術方法やお身体の状態についても説明いたします。
切診
手の触覚を用いた診察です。訓練された鍼灸師の手の感覚は鋭く様々な情報をキャッチできます。
お腹、脈、触診にて筋肉や肌の、柔らかさ、滑らかさ、冷温をチェックします。
触診
触診は鍼灸にとって特に重要です。
腰・臀部の冷えや、筋の硬さ、肌の滑らかさを手で触って調べていきます。
同時に、鍼を行うツボも探っていきます。
腹診
お腹の、冷温・硬さ・柔らかさ・張り具合をみていきます。お腹はお身体の状態が反映されます。
お腹の状態により、全身の状態が読み取れます。
腰痛ある方は、下腹部に圧痛(押すと痛い)、こわばりを認められることが多いです。
また生理痛など、婦人科系の症状のある方は、お臍の下に冷えがあることが多いです。
腰痛の鍼灸施術
お身体チェックを基に、施術を行っていきます。
腰痛といっても、原因が腰だけとはかぎりません。
全身の状態をチェックし遠く離れた足・鍼・お腹に鍼を打っていく事もあります。
全体の状態を整えたうえで、腰周りの施術を行っていきます。
腰の鍼
丁寧にツボを探り、腰の筋肉を緩めていきます。ツボに当たると心地よい『響き』があります。
臀部の鍼
腰痛治療には欠かせないですね。臀部のコリはあまり痛みとして認識していませんが、押してみると『硬~く』なっています。
坐骨神経痛にも施術を行う場所です。
足の鍼
足には、背中腰臀部に繋がる経絡があります。
腰痛の方は必ずと言っていいほど、腿・ふくらはぎの筋肉が硬くなっています。
足に鍼を行うだけで、腰の可動域は変わってきます。
セルフケアのアドバイス
症状の改善・再発を防ぐには、ご自身にお身体の状態を知っていただき。
日ごろからのセルフケア・養生が必要です。EDO鍼灸ではセルフケアのアドバイスに力を入れています。
鍼灸治療のステップ 1・2・3
ステップ1
まずは、痛み、不快感など症状の軽減を目指した施術を行います。
症状、お身体の状態により異なりますが、まず5~6回は週一位のペースで施術を行います。
ステップ2
症状がある程度落ち着いてきたら、症状の根本の原因となる、体質改善を目的とした施術に移行します。
1週間ないし2週間間隔で、施術を行っていきます。
ステップ3
冷えやむくみなど体質が改善してきたら、2週間ないし1か月に1度ほどの鍼灸治療がおすすめです。
仕事や家事などどうしても、体には偏りがでてきます。定期的に鍼灸を受けることで、健康的な生活をサポートしていきます。
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