私はフランスで生活していたので今でもフランスの友達とコンタクトがあります。
昔のフランス人のクラスメートが東京に住んでいて、奥さんが中国人です。
ひょんなことで彼らの家に良く行きますが、中国人や台湾人の人と話していると、彼らは生活の中に上手く漢方や薬膳を取り入れていることにいつも関心します。

フランスにいた時も中国人の友人の家に招かれると「この季節は菊茶を飲むと良い」と菊茶入れてくれたものでした。
当時はまだ中医学は勉強はしていませんでしたが、〇〇には〇〇が良い、この季節にはこれを食べるんだよということが生活の中に入りこんでいます。
前述のフランス人のクラスメートに久しぶりに会ったことで、フランス生活が蘇ってきました。
私はフランスにいた初期に大学寮に住んでいたのですが、いろんな国籍の人達の料理の仕方を見ることができました。中でも、パキスタン政府の留学生達には色んなカレーを食べさせてもらいました。

インドカレーは辛くて油っこいと思う人もいるかもしれませんが、彼らのカレーは素晴らしく美味しかったです。
大学寮はキッチンが共同でしたから作り方も横で見ていて、大学寮を離れても常にスパイスは大量にありました。
私はフランスに7年いましたが、お腹を壊したことが一度もありません。
おそらく常にスパイスを料理に使っていたお陰で抗菌作用も功をなしていたと今となっては思います。
フランスではガストロと呼ばれるウイルス性の胃腸炎がよく流行るのですが、いつも一緒にいる友達がなっても私自身は罹ったことがありません。

 

インド料理で使うスパイスは漢方に通じるものがあります。
先日、フランス人と結婚した台湾人が冬の準備として「薑(姜)黃」を摂ると言っていました。薑黃とはなんだろうと思ったら、ターメリックのことでした。日本語読みでは「きょうおう」です。

ターメリックと言えば、カレーの黄色い色の元で、要するに鬱金(ウコン)です。
ただし、彼女が言った薑黃は日本で良く出回っている鬱金(ウコン)とは厳密には違います。
同じショウガ科ですが、薑黃(キョウオウ)は温める作用鬱金(ウコン)は冷やす作用があります。
だから冬の前には温める作用のある薑黃を摂るんですね。

フランスのクラスメートに再会して、昔を思い出してスパイスを大量に買い出しに行きました(下の写真)。
そして、昔のようにカレー等を作って見ました。汗が吹き出ますし、やたら便通も良いです(笑)。

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自分の体は食事が作っているわけですから、
スパイスの力も借りてこれからも養生していきたいと思います。
クミンやコリアンダーを使った炒め物が簡単でおすすめです。

中島

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